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【解決策】Gleamで”Sorry you’re creating too many entries; try again later”と表示された時の対処法

こんにちは、薬学生です。 みなさん、Gleamを利用していますでしょうか。こちらは仮想通貨界隈でよく利用される抽選サイトなのですが、ある日突然Gleamの利用が禁止されてしまいました…

目次

はじめに

こんにちは、薬学生です。

みなさん、Gleamを利用していますでしょうか。こちらは仮想通貨界隈でよく利用される抽選サイトになります。こちらのサービスを私も愛用しているのですが、ある日突然Gleamの利用が禁止されてしまいました。今回は利用禁止になった時の症状、原因、対処法について紹介していきます。

Gleamを利用したIDOのホワイトリストの抽選例
BANされた時の呟き 2021/12/18

Gleamが利用禁止になった時の症状

まず、Gleamが利用禁止になるとどんな状態になるのかを紹介します。Gleamで応募しようとすると、以下のような表示が出ます。

ちなみに、表示される言葉は、日本語・英語で以下の通りです。

申し訳ありません。作成エントリー数が多すぎます。後ほどお試しください。
Sorry, you’re creating too many entries; try again later.

それまでに申し込んだ抽選はどうなる?

利用禁止になった場合、それまでに申し込んでいた抽選はどうなるのでしょうか。結論から言いますと、『既に申し込んでいた抽選は有効』でした。

私自身、今回BANされていた期間に当選発表がある抽選に参加していたのですが、その抽選に当選していました。そのため、確実ではありませんが、BANされても申し込んでいた抽選は有効だと思います。

なお、BANの種類やレベルにも関係してくると思います。無効となる可能性はないとは言い切れませんのでご注意ください。

利用禁止になった原因

利用禁止になった原因を調べたところ、公式サイトのこの記事に辿り着きました。この記事によりますと、利用禁止になった原因としては以下が挙げられます。

  1. 単純に申し込んでいる抽選数が多すぎるため
  2. VPNを利用している
  3. 公共のWi-Fiを利用している

なお、GleamではVPNの利用を禁止している訳ではありません。VPNや公共のWi-Fiの場合、前に利用していたユーザーが違反行為などを行って、IPアドレスがBANされている可能性があるということになります。

対処法

では、実際にどのように対処したらよいのでしょうか。

  1. キャッシュを消去する
  2. 公共のWi-Fiなどを利用している場合は、場所を変えて試してみる
  3. アカウントを変えて試してみる
  4. 時間を置いてから試してみる

まず、1つ目ですが、抽選の申込み数が多い場合に、この対処方法が有効な場合があるようです。なお、私自身はキャッシュを消去しても申し込むことはできませんでした。

2つ目ですが、IPアドレスがBANされている時には、この方法が有効です。私自身は自宅Wi-Fiとスマホの4G回線で試したのですが、解決しませんでした。なお、同じIPアドレスから3つ以上のアカウントで申し込むと、IPアドレスが一時的にBANされる可能性もあるようです

3つ目ですが、アカウントがBANされている時には、この方法が有効です。私自身も他のアカウントでログインして試してみたのですが、解決しませんでしたので、アカウントBANではなかったのだと思います。

4つ目ですが、単純に時間を置いてから試してみるという方法です。私自身は、この方法で解決しました。利用禁止になってから、9時間後くらいに試したら利用することができました。Gleamの公式サイトでは明確に書かれていないですが、おそらくペナルティとして数時間の利用禁止といった措置がとられていたのだと考えます。

おわりに

以上で今回の記事は終わりになります。まさかGleamが使えなくなるとは、、。使えない間に締め切りを迎えて申し込めなかった抽選もあり、少し残念な気持ちでした。みなさん、同じような症状にならないように、ほどほどに利用するようにしましょう。

【圧倒的感謝】セルフGOXしたお金が戻ってきた話(BINANCE限定)

先日、セルフGOXしたお金を取り戻すことができました。今回はどのようにしてお金を取り戻したのかを紹介したいと思います…

目次

はじめに

みなさん、セルフGOXという言葉をご存知でしょうか。セルフGOXとは、以下の通り、自分の不注意で仮想通貨を無くしてしまうことを意味します。

セルフGOX
俗に、自分の不注意により、所持する仮想通貨を紛失または引き出せなくしてしまうこと。平成26年(2014)に大量のビットコインを消失したマウントゴックスになぞらえた造語。(コトバンクより引用)

私自身、10月の初め頃に1度セルフGOXを経験していました。

そしてこのセルフGOXしたお金を先日取り戻すことができました。今回はどのようにしてお金を取り戻したのかを紹介したいと思います。

実際のお金の取り戻し方

まず、私がどうしてセルフGOXをしたのかを簡単に紹介しておきますと、誤ってPolygonチェーンからBINANCEにUSDCを送金してしまいました。なぜUSDCを送れると勘違いしてしまったかと言いますと、BINANCEとMetaMaskの仕様の違いを正しく認識していなかったためです

BINANCEでは、仮想通貨の種類ごとに送金先アドレスを登録できるのですが、MetaMaskも同じ仕様だと勘違いしてしまいました。そのため、MetaMask(Polygon)からUSDCを送金するときに、以前MATICを送るときに利用したBINANCEのアドレスが表示され、「過去にもUSDCを送ったことがあるのか」と勘違いして送金してしまいました。

セルフGOXは自分の知識不足が原因だったと反省し、その後2ヶ月近く放置していたのですが、ふとBINACEの入金用ウォレットに、誤送金したUSDCが表示されていることに気が付きました。当然ですが、そのウォレットにMATICは入金できるということは、そのウォレットはBINANCEが管理している訳で、入金したUSDCが消えてなくなるはずがないですよね。それで、ふとBINANCEに依頼したらお金を取り出してくれるのではないかと思い至りました。

そこでBINANCEのサイトを見てみると、一番下に「サポートセンター」の文字が!

そちらをクリックすると以下のページに移りました。下の段に「入金非クレジット資産の回収」「入金不足または、間違ったタグ/メモ資産の回収」との記載があります。

最初は「入金不足または、間違ったタグ/メモ資産の回収」の方が正しいと思っていましたが、どうやらこちらはタグ・メモが間違った状態で入金した場合に特化しているようで、今回の事例は対象外でした。

今回の事例では、「入金非クレジット資産の回収」が正しい選択肢でした。そちらを選択すると、以下の「セルフサービスリカバリーのためのアプリケーション」というページに移ります。なお、セルフサービスリカバリーをリクエストすることができるのは、自身のバイナンスアカウントに入金された仮想通貨のみとなります。正しく、今回の私の事例ですね。

こちらで必要事項を入力の上、11月24日に申請をしたところ、なんと12月3日にお金がBINANCEのウォレットに入金されました。10日足らずで対応してくれて、とてもありがたかったです。また、手数料を取られると説明を受けていたのですが、私の場合は手数料が取られず、誤送金した全額が手元に戻ってきました

ちなみに申請情報については後から確認することができます。(なお11月24日に申請した申請が却下され、自動的に新しい申請(以下の画像)が行われていたため、申請日が26日付けになっています)

以上が実際に取り戻す時に行った内容になります。正直、まずお金は戻ってこないだろうと思っていたので、とてもありがたかったです。

また、今回BINANCEのサイトを見ていて、問い合わせフォームが見当たらないということに気が付きました。詳しく探してみたところ、パソコンからは見つけることができませんでしたが、スマホからだと以下の手順でチャット形式で質問を行えることが分かりました。こちらでは日本語の質問にも対応してくれていますので、もし困ったことがあればこちらから質問をしてみるのも一つの手だと思います。

考えてみるとバイナンスほど多くのユーザーに利用されているサービスだと、メールや電話で問合せを受け付けたらパンクしてしまいますよね。そうしたこともあって、なるべくマンパワーがかからないようにしているのだと思います。

なお、現在BINANCEではPolygonネットワークからのUSDCの入金に対応しています。そのため、この記事を読まれているみなさんは、同じような事態には陥りませんのでご安心ください。ただ、Polygonチェーンからの入金はしばしば停止することがありますので、送りたい仮想通貨が送金できるかをBINANCEのサイトで確認するようにしましょう

おわりに

以上で今回の記事は終わりになります。今回は運が良かったですが、取り戻せないことの方が多いと思いますので、みなさま、十分にセルフGOXしないように気をつけましょう。

なお、セルフGOXした時に、ヒヨコロさんにヒヤリハットの事例の1つとして記事に取り上げていただいていました。とても分かりやすい記事になっていますのでぜひ読んでみてください。

【初心者向け】スキャムに騙されないTelegram(テレグラム)の使い方を解説

今回はテレグラムにつきまして、よくあるスキャムの事例と、どのように対策したらよいのかを紹介しようと思います…

更新:2021/12/21

目次

はじめに

こんにちは、薬学生です。

みなさん、Telegram(テレグラム)を利用していますでしょうか。DeFiと呼ばれる分野を触ったことがある人でしたら、一度は利用したことがあるのではないかと思います。テレグラムについて簡単に紹介すると以下のような感じです。

Telegram(テレグラム)
テレグラムは、無料で利用可能なインスタントメッセージアプリ。操作性などはLINEに似ている。複数の発言をピン留めすることが可能であるため、後から重要な発言を見返しやすい。仮想通貨関係のプロジェクトで頻繁に利用されており、スマホ・パソコンの両方から利用することができる。

このように便利なアプリなのですが、実はスキャムが多いのも事実です。今回はよくあるスキャムの事例と、どのように対策したらよいのかを紹介しようと思います

スキャム
スキャムとは「詐欺」のことで、仮想通貨業界では、他人を騙して法定通貨や仮想通貨を不正に入手することを指す。(COINPOSTより引用)

よくあるスキャムについて

それでは、テレグラムで実際に見かけるスキャムの例と、見分け方をお伝えしたいと思います。なお、ここではいくつかのプロジェクトを例として挙げさせていただきますが、決してそれらのプロジェクト自体が悪いという訳ではありませんので、ご留意ください。

公式のチャンネルを装ったスキャム

まず典型的なのが、公式のチャンネルを装ったスキャムです。このパターンが一番多いと思います。例としてOneRareというメタバース系のプロジェクトがあるのですが、そちらのアナウンスメントチャンネルが以下の通り2つありました。

それぞれのチャンネルを開くと以下の通りです。1枚目(左側)が公式のチャンネル、2枚目(右側)がスキャムになります。

これは比較的分かりやすい例だと思います。スキャムの方がメンバーの数が少なく、明らかに大勢を一気に招待しており、見るからに不自然ですね。ただ、メンバーの人数などは増やそうと思えば増やせますので、その点は安心材料になりませんので注意しましょう

注目すべきは、チャット上の赤文字のところあたりです。「Report Spam and Leave」という表示と、「〇〇 invited you to this group」という表示がありますね。この表示は、誰かに招待されたチャットの場合に表示されます。そのため、チャットの上部に赤色の文字が出ていたら、その時点でまずスキャムだと思って問題ありません

●公式のサポートのフリをするスキャム

これは比較的引っ掛かりやすいスキャムだと思います。例えば、KYC(本人確認)のやり方や、トークンの購入の仕方が分からなかったりして、テレグラム上で質問をすると個人チャットが飛んでくることがあります。試しに、以下の通りKYCがうまくできないと発言してみたところ、数分で右側の個人チャットが飛んできました。なお、左側で返信をくれている人は本物のサポートの人です。

この方には申し訳ないのですが、2人のプロフィールを見てみましょう。少し情報が違いますが、同じ画像を利用しているので注意しないと引っ掛かりそうですね。重要なポイントとして、運営側からDMが来ることはまずありえません。この点を理解しておくことがとても大事です。なお、余談ですが以前本当にKYCができなくて困った時にテレグラムで質問したら電話がかかってきたこともありました。おそらく英語での電話だと思いますので、現在はある意味言語の壁が日本人を守ってくれていますが注意です。

●知らないプロジェクトに招待してくるスキャム

次に、こちらは稀にあるスキャムですが、全く聞き覚えのないプロジェクトのチャットに招待されるスキャムです。こちらは言うまでもなく、有益な情報を得られることはまずないので速やかにスパム報告することをオススメします。仮に面白そうなプロジェクトだと思ったとしても、一度Twitterなどで公式アカウントを見つけ、そこからテレグラムのリンクを見つけて参加するようにしましょう

●謎の個人チャット

また、こちらは引っ掛かることはまずないかと思いますが、個人チャットが飛んでくることがあります。この例だとそもそも引っ掛けるつもりがあるのかすら分からない内容ですが、何も考えずにユーザーをブロックしましょう。

●その他スキャムの見分け方

他のユーザーがスキャムと報告した場合、以下のように赤文字でSCAMと表示されることがあります。この表示がある時はまずスキャムですので、チャットから退出するようにしましょう。

また、基本的な話ですが、テレグラムのやりとりの中で、間違った情報が流れている可能性ももちろんあります。以下の画像の通り、プロジェクトの関係者のコメントの場合、右上に役職が表示されますので、正しい情報を得たい場合にはこの表示のある人のコメントを追いかけるようにしましょう。なお、こちらの表示はCM・admin・modなど色々ありますが、その表示がある時点でプロジェクト関係者なのは間違い無いので特に意識しなくても大丈夫です。

テレグラムのオススメの使い方

それでは、個人的にどのようにテレグラムを利用しているかを紹介いたします。なお、こちらは私がこうしているというだけであって、ベストな利用方法かは分かりませんので、適宜ご自身で判断していただければと思います。

  • アナウンスチャンネルをミュートにする
  • グループに紹介できるユーザーを知り合いに制限する

●アナウンスチャンネルをミュートにする

まず、私がオススメするテレグラムの使い方は、『アナウンスチャンネルをミュートにすること』です。これには、以下の2つのメリットがあると考えています。

  • 通知が来たらほぼ100%スキャムだと分かる
  • テレグラムの通知で消耗しない(自分のペースで情報収集ができる)

まず、1つ目についてですが、先ほども紹介したように大抵のスキャムでは、あなた自身がエアドロップやIDOのホワイトリストの抽選などに当選したかのような連絡を、名指しで行ってくることが多いです。そうしたスキャムからの連絡の場合、通知が飛んでくることがよくあり、一目でスキャムだと判断できます。

通知が来た時点でスキャムだと分かる

また、これは好みかもしれませんが、複数のテレグラムに入っていると、公式のアナウンスなどによって通知が頻繁に来る場合があります。人によってはその方が重要なアナウンスを見逃さないと考えるかもしれませんが、私は頻繁に通知が来るのをストレスに感じました。また、テレグラムに入っているプロジェクトは基本的にTwitterなどでもフォローしている人がほとんどかと思いますので、Twitter主体で情報を収集しているのであれば、オフにしていても大丈夫だと思っています。

なお、アプリ自体の通知をオフにするのも一つの手段かと思いますが、私自身はテレグラムで運営者に質問を送ることがたまにあり、そうした質問に対する回答を見逃してしまうのは不便なため、このような設定にしています。そもそも質問を送らない場合には、アプリ自体の通知をオフにするのも良いかもしれません

また、どうしてもスキャムかどうか判断ができない場合には、一度チャンネルから退出して、Twitterなどのリンクから再度チャンネルに入り直すのも確実でオススメです

グループに紹介できるユーザーを知り合いに制限する

この記事を書いた後で知ったのですが、テレグラムでは自分を新しいグループやチャンネルに招待できるユーザーを制限することができます。

以下のように、「Settings」→「Privacy and Security」→「Groups & Channels」→「My Contacts」を選択することによって、知り合い以外のユーザーがあなたを新しいグループ・チャンネルに招待できなくなります。ただし、これで防げるのはグループやチャンネルへの招待だけで、怪しいアカウントからの個人チャットを防ぐことはできません。いずれにせよテレグラムを利用するときには注意が必要ですね。

おわりに

以上で、テレグラムの使い方についての紹介を終わろうと思います。1日でかなりの量のチャットが交わされていますので、初めのうちはその情報量に圧倒されることもあるかと思います。解決策としてはやはり慣れることが一番重要かと思いますので、スキャムに十分に注意しながらテレグラムを利用していくことをオススメします。

上がると信じて投資して損をするならまだしも、スキャムに騙されて損をするのは生産性がないので、皆さんで引っ掛からないようにしましょう。

【計算式紹介】【真剣考察】エアドロップは知り合いに紹介した方が当選しやすい?

はじめに こちらの記事は、以下の記事に関連する計算式の紹介になります。もし、本編の記事を読んでいない場合には、まずそちらをご覧ください…

はじめに

こちらの記事は、以下の記事に関連する計算式の紹介になります。もし、本編の記事を読んでいない場合には、まずそちらをご覧ください。

考察

n人の知り合いに紹介し、紹介された知り合いは全員抽選に参加するとして、知り合いに紹介しなかった場合には、知り合いはそのエアドロップ申し込みを行わないものと仮定します。

  • M : 全体のエントリー数(自分・知り合いのエントリーを除く)
  • R : 自分のエントリー数
  • R’ : 知り合いのエントリー数(1人あたり)
  • r : 追加のエントリー数/1人当たり

まず、知り合いに紹介する場合としない場合の当選確率は以下のようになります。

ここで、紹介ありの当選確率から紹介なしの当選確率を引いたものをf(n)とします。

f(n)の増減を考えるため、微分を行うと以下のようになります。

f’(n)の分母は常に正の値なので、分子について考えます。ここで、M = NR”(N:エントリー人数、R”:平均エントリー数)と表現し、R、R’、R”が等しいと仮定すると、以下のように変形できます。

よって、f’(n)が負の値になるのは、r(追加のエントリー数/1人当たり)にN(エントリー人数)をかけた値が、R(自分のエントリー数)より小さい場合であり、それ以外の場合は正の値になります。
※この点が、本編の記事で紹介した、ある程度の人数が参加している抽選であればというところにつながっています。

f’(n)>0であれば、f(n)は単調増加となります。f(0)=0より、n>0の時以下の式が成り立ちます。

以上より、f'(n)が正の値であれば、知り合いに紹介した方が当選確率が高くなると考えられます。

この考察の欠点(本編記事の再掲)

今回の考察には欠点があります。個人的には、大きく以下の2点が挙げられると思っています。

  • 知り合いに紹介しない場合には、知り合いが抽選に参加しないと仮定している点
  • 紹介した知り合いが、自分のリンクから抽選に参加すると仮定している点

1つ目についてですが、他の人のツイート経由などで、知り合いが抽選に参加する可能性があるということです。そうなってしまうと、申し込めたはずの自分のエントリー数が少なくなってしまい、結果として自分の当選確率が下がってしまいます。そのため、知り合いに紹介することのメリットは、さらに大きい可能性があります。

2つ目についてですが、紹介した知り合いが自分のリンク以外から申し込んだ場合、当選確率が上がりません。その場合、結果として自分以外のエントリー数が増えることとなり、自分の当選確率は下がることとなります。もちろん、知り合いの立場からすると、大元のリンクから申し込んだ方が自分自身の当選確率は高くなります。どちらのリンクから抽選に参加するかは、最終的には個人の判断になりますが、正直当選確率への影響は微々たるものですので、エアドロップを教えてくれたお礼の意味を込めて知り合いのリンクから申し込みをしても良いのではないかと思いました

以上の2点を踏まえると、結局のところ、Twitterなどで自分のリンクを拡散することによる当選確率への影響力がどの程度あるのかは判断が難しいです。ただ捉え方にもよりますが、紹介する側からするとわずかでも当選確率が上がる可能性があり、紹介される側からすると知らなかったエアドロップに参加できるwin-winな関係だと言えると思います。

おわりに

以上で考察を終わろうと思います。少しでも当選確率を上げたいと思っている方の参考になれば幸いです。私自身、これからもエアドロップ・IDOのホワイトリストの抽選などを申し込んでいくつもりですので、見かけた際にはリンクから申し込んでもらえると嬉しいです。

もし計算式が間違っていたり、よりよい考え方をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントやTwitterなどでご意見を伺わせていただければと思います。

【真剣考察】エアドロップは知り合いに紹介した方が当選しやすい?

はじめに 今回は『本当にエアドロップなどでは知り合いにリンクを踏んで申し込んでもらった方が当選確率が上がるのか』を徹底的に考察しました…

はじめに

みなさん、仮想通貨に触れている中でよくGleamなどを利用したエアドロップやホワイトリストの抽選に申し込むことがあるかと思います。大抵の場合、固有のリンクが発行され、そのリンク経由で知り合いが申し込むと、エントリー数が増えるようになっています。ふと思ったのですが、これって知り合いにリンクを踏んで申し込んでもらった方が当選確率は上がるのでしょうか?なんとなく自分のエントリー数が増えるから行っているだけという方がほとんどではないでしょうか。

今回は『本当にエアドロップなどでは知り合いにリンクを踏んで申し込んでもらった方が当選確率が上がるのか』を徹底的に考察しました。それでは見ていきましょう。

Gleamを利用したIDOのホワイトリストの抽選例

なお、エアドロップについての小ワザ・便利サイトをまとめた記事もありますので合わせて読んでみてください。

考察結果

結論から伝えますと、ある程度ユーザーが参加している抽選であれば、知り合いに紹介した方が当選確率は上がります

では、逆にどのような場合だと、当選確率が下がってしまうのでしょうか。それは、抽選の参加者が非常に少ない場合です。例えば、自分一人しか参加していないエアドロップがあったとしたら、知り合いに紹介することによって当選確率が下がります。ただ、よっぽどマイナーなエアドロップでない限り、このような事態は起きないと思いますので、基本的には知り合いに紹介した方が当選確率は上がると考えて大丈夫かと思います。

具体的にどのような計算を行なったのかは、以下のページに掲載しましたのでそちらをご参照ください。

この考察の欠点

今回の考察には欠点があります。個人的には、大きく以下の2点が挙げられると思っています。

  • 知り合いに紹介しない場合には、知り合いが抽選に参加しないと仮定している点
  • 紹介した知り合いが、自分のリンクから抽選に参加すると仮定している点

1つ目についてですが、他の人のツイート経由などで、知り合いが抽選に参加する可能性があるということです。そうなってしまうと、申し込めたはずの自分のエントリー数が少なくなってしまい、結果として自分の当選確率が下がってしまいます。そのため、知り合いを紹介することのメリットは、さらに大きい可能性があります。

2つ目についてですが、紹介した知り合いが自分のリンク以外から申し込んだ場合、当選確率が上がりません。その場合、結果として自分以外のエントリー数が増えることとなり、自分の当選確率は下がることとなります。もちろん、知り合いの立場からすると、大元のリンクから申し込んだ方が自分自身の当選確率は高くなります。どちらのリンクから抽選に参加するかは、最終的には個人の判断になりますが、正直当選確率への影響は微々たるものですので、エアドロップを教えてくれたお礼の意味を込めて知り合いのリンクから申し込みをしても良いのではないかと思いました

以上の2点を踏まえると、結局のところ、Twitterなどで自分のリンクを拡散することによる当選確率への影響力がどの程度あるのかは判断が難しいです。ただ捉え方にもよりますが、紹介する側からするとわずかでも当選確率が上がる可能性があり、紹介される側からすると知らなかったエアドロップに参加できるwin-winな関係だと言えると思います。

おわりに

以上で考察を終わろうと思います。少しでも当選確率を上げたいと思っている方の参考になれば幸いです。私自身、これからもエアドロップ・IDOのホワイトリストの抽選などを申し込んでいくつもりですので、見かけた際にはリンクから申し込んでもらえると嬉しいです。

もし計算式が間違っていたり、よりよい考え方をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントやTwitterなどでご意見を伺わせていただければと思います。

【雑談】仮想通貨の雲・雨・傘

はじめに みなさん、『雲・雨・傘』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。仮想通貨の投資をしていく中で、この意識が重要だなぁと思いましたので、今回はこちらをご紹介したいと思います…

目次

はじめに

みなさん、『雲・雨・傘』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。仮想通貨の投資をしていく中で、この意識が重要だなぁと思いましたので、今回はこちらをご紹介したいと思います。

仮想通貨の雲・雨・傘

では、本題に移りたいと思います。早速ですが『雲・雨・傘』とは何かと言いますと、【家を出る時に空に雲があるのを見て、雨が降るだろうと考え、傘を持って出かける。】この一連の流れを事実・予測・行動の3つに分けて整理するということです。なお、ここで言う雲・雨・傘とは以下の通りとなります。

  • 雲:客観的な事実
  • 雨:雲を元にした予測
  • 傘:雨を元にした行動

余談ですが、元々この『雲・雨・傘』という言葉はコンサルの業界でよく使われている言葉かと思います(私自身はコンサルに関する書籍を読んでいる時に出会いました)。

この考え方を仮想通貨に当てはめると以下のようになります。

  • 雲 PancakeSwapがNFTマーケットを開設すると発表
  • 雨:PancakeSwapでNFTを取引したいと考える人が増え、ガバナンストークンのCAKEの需要が高まる(CAKEの価値が上がる)と予測
  • 傘:CAKEを購入

とても当たり前のことなのですが、これの何が大事かと言いますと、『雲と雨を混同しないこと』『他人が傘を持っているのを見て真似をするのではなく、自分で雲を見て、雨が降ると考え、傘を持って出かけること』がとても大事になります

『雲と雨を混同しないこと』とは、客観的な事実と個人的な意見を混同させないということです。ネット上では、誰かの雨(個人的な意見)があたかも雲(客観的な事実)のように述べられていることがあります。そこの見極めができないと、確証も無い情報に流されてしまいます。そのため、常に批判的に情報に接する必要があると思います。(念のためですが、ここで言う批判的にと言うのは、何でもディスると言う意味ではなく、懐疑的に接すると言ったニュアンスです。要は「それあなたの感想ですよね?」と言えるかどうかを考える感じですね。)

次に、『他人が傘を持っているのを見て真似をするのではなく、自分で雲を見て、雨が降ると考え、傘を持って出かけること』についてですが、『他人が傘を持っている』という事象を1つの『雲』として捉えて、これまであの人が買っていた銘柄は価格が上がっていたから今回も期待できると考え(雨)、自分も買う(傘)というのも、ある意味では『雲・雨・傘』に則った行動と言えるかもしれません。

ただ、このような行動を取っていると、自分で期待できる銘柄を選ぶというスキルが身に付かなくなってしまいます

また、参考にした他人がどのような雲から雨を予測し傘に至ったのかを確認しないと、その方が間違ったロジックで行動を取っていた時に、自身も無意識のうちに間違えてしまいます。誰しも間違いはありますし、同じ情報を見てもどう捉えるのかは人によってバラバラです。そのため、誰かの傘を元に行動するのは不確実性が高くなる(リスクが高くなる)と思います

今回は『雲・雨・傘』という切り口から話をしましたが、ポイントをまとめると、『二次、三次情報ではなく、一次情報を見て、自分で判断しよう』ということになります。まさにDYOR (Do Your Own Research)ですね。

おわりに

以上で今回の雲雨傘の話を終わりにいたします。

もちろん、アーリーアダプター層としてイノベーター層の後追いをする戦略を否定するものではありません。私自身一次情報を入手するということを徹底できている訳ではなく、他人が傘を持っているのを見て動くことが頻繁にあります。そうした現状を打開して、自分で生の情報を見つけて、解釈して、発信できるようになりたいという自戒の意味を込めて書いています。

なお、私自身の『傘』はなるべく表に出さないようにしています。その理由として、まだまだ未熟者なので自分の行動を公言するのに抵抗があるというのもありますが、他者の判断に影響を及ぼしたくないからという考えもあります。

そのためこのブログでは、なるべく客観的な『雲』を紹介して、おそらく多くの方が導けるであろう普遍的な『雨』を紹介するということを心懸けています。もちろん、どのプロジェクトの紹介するのかという点でサンプリングバイアスがかかっていますが、その点はご容赦ください。

以上、あとがきが長くなってしまいましたがこの辺りで。

【計算式紹介】【考察】トークンをステークする判断基準について(インパーマネントロスの観点から考察)

はじめに こちらの記事は、以下の記事に関連する計算式の紹介になります。もし、本編の記事を読んでいない場合には、まずそちらをご覧ください。 回収日数の計算式 LPトークンを2Sステークし、LPトークンの…

はじめに

こちらの記事は、以下の記事に関連する計算式の紹介になります。もし、本編の記事を読んでいない場合には、まずそちらをご覧ください。

回収日数の計算式

LPトークンを2Sステークし、LPトークンのペアのうち、片方の価値がa倍(a < 1)になった場合の、M日後の損益を考えます。なおLPトークンのペアのうち、片方はステーブルコインであり価格変動がないとします。

2S : 元本
k : LPトークンのステークによる1日当たりの利益率

まず、M日後の元本の増減は、以下のようになります。※こちらのサイトを参考にしています。

また、M日後のLPトークンをステークすることで得られる利益は、以下のようになります。

なお、LPトークンをステークして得られる利益は、「ステークしているLPトークンの時価 × 利益率」であり、M日後までの価格の推移によって変化するため、ここではステークと同時に価格がa倍になり、その後ずっと価格変動がないと仮定しています。(価格がa倍以上減少しないと仮定した時に得られる最小の利益を計算しています)

よって、M日後の資産の増減は、以下のようになります。

増減が0となるのは、以下の場合になります。

以上が、回収日数の求め方になります。

なお、トークン単体をステークする場合の考え方についても、上記のLPトークンの場合とほぼ同じになりますので割愛いたします。

この考察の欠点(本編記事の再掲)

注意していただきたいのが、こちらで紹介した考察は理論上の話であり、実際に運用する上では必ずしも成立するとは限りません。また、逆にこれより短い期間で元本が回収できる場合も少なからず起こります

別ページに求め方を掲載していますので、そちらを見てもらうと分かるかと思いますが、以下のような欠点があります。

  • 1日当たりの利益率を一定として計算している
  • トークンの価格がステークと同時に下落したと想定している(利益が少ない想定で試算している)

2つ目の内容について、利益が少ないケースを想定した方がよいと考えたため、そのようにしています。そのため、価格がなだらかに下落した場合には、この式で求まる日数よりも短い日数で元本を回収できます。逆に、価格が一時的に想定よりも下落し、そこから想定していた減少率まで価格が上昇した場合、この式で求まる日数よりも元本の回収に日数がかかる可能性があります

おわりに

この記事は、運用利益を高めることを考えたときの参考になればという考えから考察したものになります。そもそも論として、そのような価格変動が大きいと考えられるものに投資しないというのが正しいのかもしれません。ただ、外的要因(現在の中国恒大の債務不履行問題や各国の仮想通貨規制の動向など)により価格が変動することはありますし、言ってしまえば仮想通貨全般が価格変動が大きい分野ですので、目安として試算することは大事だと思います。

もし計算式が間違っていたり、よりよい考え方をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントやTwitterなどでご意見を伺わせていただければと思います。

【考察】トークンをステークする判断基準について(インパーマネントロスの観点から考察)

はじめに みなさん、PancakeSwap(パンケーキスワップ)など分散型取引所で、トークンをファーム・プールにステークする時に、インパーマネントロス(変動損失)を考慮することがあるかと思います。 かく言う私も、「このLPトークンのペアだとAPRが高い!でも新興プロジェクトのトークンだから値下がりで損するかもしれないからどうしよう。」と考えることがあります。 そこで…

更新:2022/02/11

はじめに

こんにちは、薬学生です。

みなさん、PancakeSwap(パンケーキスワップ)など分散型取引所で、トークンをファーム・プールにステークする時に、インパーマネントロス(変動損失)を考慮することがあるかと思います。

かく言う私も、「このLPトークンのペアだとAPRが高い!でも新興プロジェクトのトークンだから値下がりで損するかもしれないからどうしよう。」と考えることがあります。

そこで、「もしトークンの価値が◆%減少したとしても、APRが⚫︎%だから、▲日でインパーマネントロスと相殺できる」といった計算の仕方について考えましたので、備忘録的にこちらでご紹介いたします。

インパーマネントロスの詳しい計算方法はこちらのサイトを参考にさせていただきました。なお、途中式が一部間違っていましたのでご注意ください(最終的な結果は合っています)。また、インパーマネントロスについてはたくさん解説記事が出ており、自動計算サイトなどもありますので、それらを活用すると良いと思います。

考察結果

結論から伝えますと、価格がa倍に減少したとしても、以下の式で求められる日数で、収支がトントンになると考えました

LPトークンをファームする場合

LPトークンのペアのうち片方はステーブルコインであり、価格変動がない想定です。

a : トークンの価格変化率 (例:半減ならa = 0.5、5%減ならa = 0.95)
k : LPトークンのファームによる1日当たりの利益率

トークン単体をプールする場合

LPトークンの式と似ていますが、LPトークンよりも価格変動による影響を受けやすくなっています

a : トークンの価格変化率 (例:半減ならa = 0.5)
k : トークンのプールによる1日当たりの利益率

これらの式の求め方につきましては、以下のページに掲載しましたのでそちらをご参照ください。

これらの式に基づいて、ためにし以下の2条件で計算してみたところ、BeefyでLPトークンをステークする場合は21日PearZap(Polygon)でトークン単体をステークする場合は125日で元本を回収できるとの結果になりました(2021年9月25日時点)。

LPトークンをステークする場合に比べて、トークン単体をステークする場合の方が元本の回収にかかる日数が6倍ほどになっていますね。もちろん、そもそものAPY(あるいはAPR)に差があることも一つの要因ですが、トークン単体でステークする方が、価格変動に大きく影響されるので、実際に運用する時には注意が必要です。

プロジェクト名BeefyPearZap(Polygon)
トークンPEAR-USDC LPPEAR(Auto)
APY/3652%0.8%
PEARの価格変動50%50%
元本の回収日数21日125日

※なお、こちらで紹介しているPearZapは2021年末でサービスを終了しております。

この考察の欠点

注意していただきたいのが、こちらで紹介した考察は理論上の話であり、実際に運用する上では必ずしも成立するとは限りません。また、逆にこれより短い期間で元本が回収できる場合も少なからず起こります

別ページに求め方を掲載していますので、そちらを見てもらうと分かるかと思いますが、以下のような欠点があります。

  • 1日当たりの利益率を一定として計算している
  • トークンの価格がステークと同時に下落したと想定している(利益が少ない想定で試算している)

2つ目の内容について、利益が少ないケースを想定した方がよいと考えたため、そのようにしています。そのため、価格がなだらかに下落した場合には、この式で求まる日数よりも短い日数で元本を回収できます。逆に、価格が一時的に想定よりも下落し、そこから想定していた減少率まで価格が上昇した場合、この式で求まる日数よりも元本の回収に日数がかかる可能性があります

おわりに

この記事は、運用利益を高めることを考えたときの参考になればという考えから考察したものになります。そもそも論として、そのような価格変動が大きいと考えられるものに投資しないというのが正しいのかもしれません。ただ、外的要因(現在の中国恒大の債務不履行問題や各国の仮想通貨規制の動向など)により価格が変動することはありますし、言ってしまえば仮想通貨全般が価格変動が大きい分野ですので、目安として試算することは大事だと思います。

もし計算式が間違っていたり、よりよい考え方をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントやTwitterなどでご意見を伺わせていただければと思います。

【番外編】むしろ損するPancakeSwapのHarvestの頻度について

PancakeSwapとは みなさん、PancakeSwapをご存知でしょうか。こちらは、バイナンススマートチェーン(BSC)上で動いているDEXの1つになります。 PancakeSwapに限らず、DEXではファームにステーク(仮想通貨の流動性を提供)することによって、その見返りとしてトークンをもらうことができます。もらえるトークンを…

更新:2022/02/11

はじめに

こんにちは、薬学生です。

みなさん、PancakeSwapをご存知でしょうか。こちらは、バイナンススマートチェーン(BSC)上で動いているDEXの1つになります。

PancakeSwapに限らず、DEXではファームにステーク(仮想通貨の流動性を提供)することによって、その見返りとしてトークンをもらうことができます。もらえるトークンを専用のプール(トークン単体をDEXに預ける)することによって、複利を得ることが可能であるため、ある程度トークンが貯まったら、Harvest(ハーベスト・収穫)を選択してトークンを受け取り、そのトークンをプールに(あるいは再度LPトークンとしてファームに)ステークしているかと思います。

先日、Harvestの最も効率のよい頻度について考察しました。そちらの記事は以下になりますので興味のある方はそちらをご覧ください。

上記の最適頻度を考察する中で、これよりも早い頻度で収穫を繰り返すと損をするという収穫頻度の限界を参考までに算出していました。今回はその「損をしない収穫頻度の上限」についてご紹介します。

損をしないHarvestの頻度の上限

結論から伝えますと、以下の式で求められる頻度より短期間でHarvestを繰り返すと損をすると考えました。

頻度の上限 = √2d/Ak

d : 1回当たりのガス代(取引手数料)
A : ファームによる1日当たりの利益
k : プールによる1日当たりの利益率

ちなみに以下の頻度が前の記事で紹介した最適頻度になります。比較してみると、「損をしない収穫頻度の上限の約1.4倍=最適頻度」となっていますね。

最適頻度 = 2×√d/Ak

この式の求め方につきましては、以下の通りになります。

Harvest頻度の上限の求め方

x日ごとに収穫するとし、収穫・プールにかかる手数料と、その期間プールすることで得られる利益の大小を比較します。

A : ファームによる1日当たりの利益
k : プールによる1日当たりの利益率
d : 1回当たりのガス代(取引手数料)

収穫しないで放置している状態より損をしないためには、

プールによって得られる利益 > 支出(ガス代)

となればよいです。利益・支出はそれぞれ、以下の通りとなります。

以上から、以下の通り求めることができます。

考察

こちらの式に基づいて、ためにし以下の2条件で計算してみたところ、PancakeSwapの頻度の上限は約44日PearZapの上限は約3時間となりました(2021年9月14日時点)。この値を1.4倍すると、以前紹介した最適頻度になります。

※なおこちらで紹介しておりますPearZapは2021年末でサービスを終了しています

PancakeSwap
ファーム:CAKE-BNB
プール:CAKE earn for CAKE (manual)
ファームのステーク額:500ドル

PearZap (Polygon)
ファーム:PEAR-USDC
プール:PEAR
ファームのステーク額:500ドル

基本的には、先日の記事で紹介した最適頻度を目安に収穫を行えばよいと思います。もしもそれより早い頻度で収穫したいと考えているのであれば、この記事で紹介した頻度以上で収穫を行わないように注意するとよいと思います。

また、以前もお伝えしましたが、この記事で紹介している頻度は、理論上のものであり、実際のDEXの条件を完全に再現して求めていません。以下の点が、この計算式に欠けている点になります。

  • 1日当たりの利益(率)を一定として計算している
  • 1回当たりのガス代を一定として計算している
  • トークンの価格変動による影響を考慮していない

なお、この記事ではこれ以上の頻度で収穫をしたら損をすると紹介しましたが、厳密に言うと、この頻度でも長期間運用を続ければ収支はプラスになります。それは、プールによって得られる利益は、プールした日からその次にプールする日までではなく、運用している間増え続けるからです。言うのであれば、銀行預金もずっと続けていれば、いつかは何億円にでもなる可能性があるということと同じような理論です

ですので、利益の最大化・効率化を図るのであれば、今回紹介した頻度以上で収穫を行わない方がよいかと思います。(もちろん最終的な判断は投資家各自となります)

以上、2回に分けましてHarvestの最適化について考察してきました。私自身、「どれくらいの頻度で収穫したらよいのだろう?」「有名なこの人は⚫︎日で収穫って言っているけど、別の人は◆日って言っていてどっちがよいのだろう?」と疑問に思っていましたので、そこそこ時間をかけて考えてみました。

私自身、金融数学の専門という訳では全くありませんので、計算式が間違っていたり、よりよい考え方があるかもしれません。そうした知見をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントやTwitterなどでご意見を伺わせていただければと思います

【計算式紹介】【考察】PancakeSwapのHarvestの頻度について

はじめに こちらの記事は、以下の記事に関連する計算式の紹介になります。もし、本編の記事を読んでいない場合には、まずそちらをご覧ください。 最適頻度の計算式 ある日からステークを開始してx日ごとに収穫するとし、M日後の利益を考えます…

はじめに

こちらの記事は、以下の記事に関連する計算式の紹介になります。もし、本編の記事を読んでいない場合には、まずそちらをご覧ください。

最適頻度の計算式

ある日からステークを開始してx日ごとに収穫するとし、M日後の利益を考えます。
なお便宜上、Mはxで割り切れるとして計算します。

A : ファームによる1日当たりの利益
k : プールによる1日当たりの利益率
d : 1回当たりのガス代(取引手数料)

補足:収穫・ステークの2ステップが必要なため、ガス代に2が掛けてあります

{ }の中を考えると、

ここで、相加相乗平均の関係より、

であるため、

となります。このうち、等号が成立するのは、

の時となります。以上が、最適頻度の求め方になります。

最適頻度の欠点(本編記事の再掲)

注意していただきたいのが、こちらで紹介した最適頻度は理論上の話であり、実際に運用する上では必ずしも最適とは限りません

別ページに求め方を掲載していますので、そちらを見てもらうと分かるかと思いますが、ざっと思いつくだけで以下のような欠点があります。

  • プールにステークしたトークンを収穫して再度ステークすることを考慮していない
  • 1日当たりの利益(率)を一定として計算している
  • 1回当たりのガス代を一定として計算している
  • トークンの価格変動による影響を考慮していない

1つ目の再ステークに関しては、頑張れば式に入れて計算を行うことができると思いますが、2つ目以降の内容は、予想ができないため、どうしても理論の域を出ることはないと思います。

この記事は、運用利益を高めることを考えたときの参考になればという考えから考察したものになります。私自身、金融数学の専門という訳では全くありませんので、計算式が間違っていたり、よりよい考え方があるかもしれません。そうした知見をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントやTwitterなどでご意見を伺わせていただければと思います。