WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう

【考察】Play to Earnの問題点と解決策

こんにちは、薬学生です。本日は、Play to Earnについてのお話です。先日以下のPlay to Earnに関する考察記事を見かけました。私自身、いろいろな情報を見聞きする中で、Play to Earnが発展していくためには課題がある…

目次

はじめに

こんにちは、薬学生です。

本日は、Play to Earn(ゲームを遊んでお金を稼ぐ)についてのお話です。

先日以下のPlay to Earnに関する考察記事を見かけました。私自身、いろいろな情報を見聞きする中で、Play to Earnが発展していくためには課題があるなぁと漠然と感じており、理解を深めたいと考えていました。そのため今回は、こちらの記事を和訳しつつ学習しましたので、皆さんにも和訳をご紹介いたします。

CoinDeskのツイート 2022/02/24

イントロ

昨年、ゲームにおける新しいカテゴリーが、テック系、クリプト系、投資家の間で大きな関心を集めました。P2E(Play-to-Earn)の背景にあるテーゼは明確でよく知られています。それは『トークンやNFTを含むブロックチェーンベースの報酬のおかげにより、プレイヤーがゲームをプレイすることで、収入や資産を獲得することができる』ことです。

初期参入者のAxie Infinity(Sky Mavis)、Blankos Block Party(Mythical Games)などがユニコーンの評価額で数億円を調達し、投資が殺到しました。またスタートアップから大手スタジオ(Zynga、Ubisoft、Amazon)まで、多くの製作会社が参入を示唆しました。クリプトマキシマリスト達は、誰もがこのようなゲームで「研磨」することで生計を立てることができる未来について熱狂しました。

ゲームプレイヤーが自分の時間やゲームに専念することに対して金銭的報酬を得られるという前提は非常に重要です。P2Eは、不平等を減らし、何百万人もの人々にリスクなしで暗号資産をもたらし、ユニバーサル・ベーシック・インカムのようになり得る、そんな社会の役に立つ強力な力を持つ可能性があります。

しかし、現在、多くの人が、P2Eが利益よりも害をもたらす危険性のあるポンジスキームやピラミッドスキーム(ねずみ講)ではないかと疑問視しています。P2Eの真の可能性を引き出すためには、そのような懸念が生じる原因を理解し、それに応じてゲーム設計を改善する必要があります。

現状:誰かが家を失うまで楽しんでゲームをする

現在のP2Eは、プレイで稼ぐというより投資というのが現実です。プレイヤーはまずNFTを購入したり、第三者のギルドにお金を払ってNFTを借りたりするために、高くて数千ドルもの出費をしなければなりません。そして報酬を稼げる状況を継続させるためには、将来のプレイヤーたちがさらに支出をしなければなりません。これが永遠に続くのです。

大馬鹿理論(The Greater Fool Theory)によれば、このような動きは良い結果を生みません。市場心理の変動は、資本を崩壊させる可能性があります。例えば、この記事を書いている時点で、クリプト市場は急激に下落しており、それに伴い、人気のP2EゲームAxie Infinityで使用されている2つの主要トークン(AXSとSLP)の価値が下落しています。

Axie Infinity(AXS)/Smooth Love Portion(SLP) – USD

”稼ぎ”がトークン価格の騰貴に依存している以上、相場が下がれば、プレイヤーはすべてを失うことになります。これが現在のP2Eゲームなのです!

P2Eのモデルでそのようなことが起こりうるというのは、直感に反することです。そして、このようなゲームの開発者が(たとえ善意をもった人々であったとしても)、プレイヤーが負うリスクや潜在的な損失の可能性にもかかわらず、何十億もの収益を上げることができるというのは問題です。

Web3、ブロックチェーン、分散化が現代の偉大な金融平等化であるとい言いますが、私は本当にそう信じています。自動化、世界的な不平等、中央集権的な権力構造への懸念が高まる中、P2Eは、普通の人々が自分の時間やゲームに専念することをもって創造に貢献した価値を獲得し、共有できる方法はないかと問いかけています。

しかし現実には、ほとんどのP2Eゲームは、多くの個人プレイヤーを犠牲にして、中央のオペレーターに利益をもたらしているのです。これは、Web3のアンチテーゼです

提案:P2Eゲーマーの権利に関する宣言

Web3は基本的に、報酬を関係者間で公平に分配することを目的としています。真のWeb3アプリは、すべてのステークホルダー(エンドユーザー、プレイヤー、パートナー、チームメンバー、サプライヤー等)が公平に評価され、報酬を得られるようにしなければなりませんが、利益追求が唯一の目標の場合、偶然で結果的にそのような公平な仕組みになることはありません。

これは、P2Eが慈善事業でなければならないことを意味するものではありません。またゲームは、何よりも、プレイして(理想を言えば、見て)楽しめるものでなければなりません。そうでなければ、いくら報酬を払ってもプレイヤーを引き留めることはできません。しかし、エンドユーザーの貢献度と幸福度を誠実に評価するための手段を講じることが、Web3のゲームをWeb2のゲームよりもはるかに優れたものにするのです。

以下の4つのプレイヤー・ファーストのデザイン原則は、より持続可能でインパクトのあるP2Eエコシステムを保証し、Web3の理想に沿うものと考えます。

  1. 完全に無料で遊べること
    ゲームをプレイすることは、収入を得るための支出や投資と切り離さないといけません。支出や投資ができるゲームも悪くないですが、そうすることでゲーム内で有利になるようなことはあってはいけません。Pay to win(課金することで勝てる)の仕組みは最悪です。ゲームの楽しさや持続性を失わせ、資本をリスクにさらすことができない多くの人々を排除してしまいます。
  2. 極めて公平であること
    P2Eゲームは、複数のプレイヤー、競合する利益、有限なリソースを持つ経済システムです。誰がどれだけパイを奪えるかを決める仕組みは、公平でなければならず、すべての参加者が同じ土俵に立たなければなりません。真の経済効果を得るためには、年齢、性別、技術的知識、文化に関係なく、誰でも学習でき、遊べ、適度に勝てるゲームである必要があります。そして、チートできないものでなければなりません。
  3. 完全に透明であること
    すべての主要なフィナンシャルデータはオープンに共有されるべきです。システムによってどのようにお金が生み出され、どのように分配され、獲得されるかは明確であるべきです。報酬がプレイヤーに公平に分配される限り、信頼、エンゲージメント、収益機会を高めることができます。
  4. 明確に非中央集権的であること
    ブロックチェーンは、プレイヤーとデベロッパーの両方に利益をもたらすように使用されるべきです。例えば、ゲームの結果や取引はチェーン上でオープンに検証できるようにすることで、プレイヤーがゲームの所有権やガバナンスに有意義に関与できるようになります。

まとめ:P2Eの明るい未来

楽しいゲームを装った投資スキームの乱立は、災いのもとです。特に、P2Eの普及が進んでいる脆弱なコミュニティや発展途上国では、プレイヤーや経済までもが大きな損失を被る可能性があります。一方、企業は、すでに不信感を持たれているこの業界に、さらなる懐疑の目や規制介入を招くリスクがあります。今こそ、初期の取り組みからP2Eを学び直し、軌道修正する機会なのです。

Web3について人々は大げさなことを言いますが、分散化は非常に重要な目的です。産業界が団結し、公正かつ誠実にすべての人のために利益のバランスをとるシステムを構築するとき、P2Eは現実のものとなります。誰もが勝つことができるのです。そして、そうしなければならないのです。

おわりに

いかがだったでしょうか。こちらの意見には、抜けているところ(例えば、無料プレイできるようにするのであれば、報酬はどのような仕組みで生み出せるようにするべきかといった、具体的な解決策)もありますし、筆者の主張が必ずしも正しいとは限りません。

まだ黎明期であるPlay to Earnを各自が学び、考えることで、Play to Earnが発展していったらいいなと考えています。

※なるべく読みやすいように意訳などをしておりますので、もし間違っているところがありましたら、Twitterなどでご連絡いただけると助かります。

【超基礎】DYORハンドブック

こんにちは、薬学生です。みなさん、DYORしていますか?ここでDYORって?と思った方、残念ながらDYORが足りていないのではないかと思われます。DYORとは…

目次

はじめに

こんにちは、薬学生です。みなさん、DYORしていますか?

ここでDYORって?と思った方、残念ながらDYORが足りていないのではないかと思われます(仮想通貨に触ったことがなく、たまたまこのページに辿り着いた方は対象外です)。

DYORとは、Do Your Own Reseachの略で、『自分で調べなさい』という意味のクリプト界隈で多用されるスラングです

本日、たまたまTwitterで以下のツイートを目撃し、Polygenが執筆したDYORに関する解説記事を読みました。こちらの記事がとても大事な内容となっていましたので、今回はそちらの記事の内容を和訳したものを紹介していきたいと思います。

PolygenのDYORハンドブックに関するツイート 2022/02/21

全部を読む時間がない方向けに、以下に簡単なまとめを載せておきます。

  • トークノミクス、運営チーム、投資家(VC)、ロードマップ、SNS、コミュニティの様子をチェックする。
  • ビデオを見たり、ポッドキャストを聞いたり、ニュースレターを購読したり、できる限りのことを学び、わからないことは何でもググる。
  • 公式コミュニティで質問する。
  • Degenにならない。
  • 自分以外の人のリサーチを信用しない。

それでは詳しく見ていきましょう。

徹底的にDYORをする13のポイント

1.自問自答してください
あなたが投資したいプロジェクトは、付加価値を生むのでしょうか?それを知るには、次のような方法があります。

  • ホワイトペーパーとドキュメントを隅々まで読む。
  • コミュニティやユーザーにとっての価値を示すポイントを探す。「そのトークンは有用ですか?そうならば、その理由は?」
  • 何かわからないことがありますか?コミュニティに参加して聞いてみてください。アドミンがどれだけ協力的で知識があるかを知る良い機会です。
  • トークノミクスを理解する。トークンを購入した場合、トークンはロックされ、一定期間後に支払われるのでしょうか?これは、購入を判断する上でとても重要です。

2.プロジェクトはすでに始動していますか?
CMC(CoinMarketCap)やCoinGeckoを開いて、メトリックを確認しましょう。他の類似のプロジェクトやトークンを検索し、そのトークンのメトリックがどのように異なるか、または優れているかを理解します。

3.オープンソースですか?
もしそうなら、彼らがコードに変更を加えている回数を必ず確認してください。オープンソースの利点は、常に改善の余地があることです。

4.そのプロジェクトは、文字通りトークンを発行しているだけではないか?現時点でプロダクトがなく、過度に誇張したロードマップがあるだけではないか?
もしそうなら、コミュニティや開発者と話して、何が行われていて、何がまだ行われていないのか、ユーザーがTest Netで試すことができるのかを理解しましょう。

5.誰がそのプロジェクトを支援しているのか?
投資家やアドバイザーを探してみてください。ググってみてください。彼らが支援しているということは、たいてい彼ら自身もデューデリジェンス(投資先の価値やリスクなどの調査)を行い、お金と時間を投資する価値があると考えているということです。

6.プロジェクトチームを調査する。
Linkedinで彼らの経歴、他のプロジェクト、実務経験などを確認する。また、誰が彼らについてリファレンスを書いているかも確認することができます。

7.すべてを分析する。
以下の手順で分析しましょう。

  • あなたが投資しているものが仮想通貨である場合、現在の供給量(Current Supply)を調べます。
  • トークノミクスとバーン・ベスティングスケジュールを理解する(該当する場合)。
  • トークンのアロケーションとその目的、そしてロック解除後のオプションとしてステーキングのようなものがあるかどうかを確認します。
  • ホワイトペーパーやドキュメントを活用してください。この段階で、現在と将来の時価総額を確認し、他のプロジェクトと比較することができます。高すぎる場合は、最終的に価値が下がると予測できます。
  • プロジェクトのロードマップに多くの注意を払い、それが意味をなしているか、どの程度進んでいるかを確認します。これは、チームとその締切を守る能力を示す良い指標となります。
  • 古いロードマップをチェックし、目標を達成したかどうか、達成できなかった場合はその理由を確認しましょう。
  • SNSのチャンネルや、提携しているコミュニティグループ、さらにコミュニティが作成した非公式なグループにも目を通しましょう。そうすることで、メンバーが使う戦略や心情を理解することができます。

8.ブロックエクスプローラーで詳細を確認する。
取引量/ボリュームが最も多いアドレスを検索して、それについてチームに質問することができます。これは、もしチームが資金調達することを決定し、保有するトークンを売ることになった場合、トークン価格がどうなるかを理解するために必要です。誰もパニック売りを望んではいません。

9.ガバナンス(提案に対する投票)を唯一の目的とするトークンに投資することを考えている場合の注目ポイント

  • 競合のガバナンストークンと時価総額とTVLを比較してください。TVL比率が高ければ高いほど、必ずしも議決権に活用するつもりのないDegenや投機家が主に保有していると考えることができます(つまり、トークン価格が自分にとって十分高くなったらキャッシュアウトするでしょう)。
  • ガバナンストークンでは、価格ではなく、ユーティリティが価値の原動力となることを望んでいます。同じことが、ほとんどのプロジェクトのトークンにも当てはまります。

10.プロジェクトやプロダクトは監査されていますか?
もしそうなら、どの監査機関が監査したのか?

11.攻撃やハッキングが試みられたり、成功したことはありますか?
その場合、プロジェクトはその後どのように反応し、運営を存続したのでしょうか。例えば、監査の強化、ユーザーの損失の補填、攻撃を受けた脆弱性への即時対応、プロダクトやコードの更新の推進など、良い例を探してください。

12.トークンをロックまたはステークしなければならない場合、引き出し手数料を確認し、何らかの方法でそれをヘッジできるかどうかを確認する。

13.トークンに投資する場合、どのCEXで購入・引き出しができるかを確認する。
ほとんどのCEX(中央集権型の取引所)は、ユーザーを保護するために、リスティング時にデューデリジェンスを綿密に行います。また、万が一の場合に法定通貨に交換できるようにしておくと良いです。

DYORをする上でやってはいけないこと

さて、ここまでで主要なポイントをカバーしましたが、次は自分で調査する際に絶対にやってはいけないことに焦点を当てましょう。

  1. ミームコインで大儲けした仲間に言われて、暗号通貨に投資するのは絶対にやめてください。常に二重、三重のチェックを行い、すべての意見を話半分に受け止めてください。
  2. YouTuberやTwitterのインフルエンサーは、信じられないかもしれませんが、無意味なトークンを売り込むためにお金をもらっています。『INSANE TOKEN 🚀 2日で1000倍 😲』のようなキャプションで明らかにランダムなプロジェクトを宣伝する人は信じてはいけません。中には、時価総額の低いトークンを買い占めてそれを宣伝し、信者が買い占めたところでそれを売り抜ける人もいる。何度も言いますが 誇大広告を信じないでください。
  3. 組織的な「パンプ・アンド・ダンプ」に引っかからないでください、繰り返します。これらの計画は通常、SNSで「月に行く(go to the moon)」トークンのリストを大々的に宣伝し、FOMO(Fear Of Missing Out)を作り出し、そしてフォロワーが購入したタイミングで売り抜けるというものです。基本的にはYouTuberと同じだが、より大規模で組織的なものです。
  4. 仮想通貨の背後にある計算(calculations)を無視することはできません、失望に備えましょう。DeFiでは、多くの初心者が、1000倍で月に届くという憶測のもとに、低価格のトークンに誘われてやってくるのを目にします。現実には、暗号の価格はそのようには動きません。このようなサイトを使って、新しいトークンの「マーケットキャップの可能性」を計算し、よりよく理解することが代わりになります。

DYORをする上でやること

  1. 仮想通貨投資家やトレーダーになるチャンスをつかむには、まず業界で使われる基本的な用語や専門用語を理解することが非常に重要です。これには以下が含まれます。
  • ブロックチェーンとは何ですか?
  • DeFiとは何ですか?
  • ステーキングとは何ですか?
  • 流動性プールとは何ですか?
  • スマートコントラクトとは何ですか?

もしこれらの答えがわからないのであれば、まず調べ始めて業界を理解するようにしましょう。また、前に進む前に「ビットコイン・ホワイトペーパー」を読むことをお勧めします。

  1. どのクリプト、プロトコルを研究したいのかを決めたら、その競合を調べましょう(例えば、Polygonを研究している場合、Binance Smart Chain、Solana、Avalancheなどの他のチェーンを調べ、それらのクリプトやプロトコルとあなたが投資しようとしているものを比較することから始めるとよいでしょう)。
  2. 投資しようとしているクリプトやトークンの何が問題なのか、何が弱点なのか、なぜ弱点なのかを考えてください。
  • 実用性や採用性に欠けていませんか?それがどれくらいかかるかの目安はありますか?ボトルネックは何ですか?
  • もしそれがプロトコルトークンであれば、その計画はどのバージョンにあるのか、またロードマップを満たしていないのであれば、その理由は?
  • それはあまりにも中央集権的ではないですか?もしそうなら、それを分散型にする計画はあるのか?その計画はいつ完成し、どのように実現するのでしょうか?
  • 開発者が開発し続けるのに十分な資本があるのですか?もしそうでなければ、開発者はプロジェクトを放棄するかもしれません。
  1. 私たちのお気に入りのアドバイスですが、常に『(コイン名)+詐欺(scam)』やチームメンバーや投資家を入力してグーグル検索してください。もし何か出てきたら、本当のところはどうなのかを調べてみてください。
  2. 開発者チームを徹底的に調べる。彼らは匿名ですか?ソーシャルフットプリント(Linkedinなど)を持つ実在の人物ですか?

このガイドがあなたの投資の旅に役立つことを願っています。また、「[memecoin]に投資すべきかどうか」を尋ねに来た人たちにも教えてあげてください。
皆さん、ご安全に。

おわりに

以上、DYORの解説でした。いかがだったでしょうか?私自身、ここまで徹底できているかと言われるとできていない点も多いなぁと感じました。

もちろん、人によってDYORのやり方は違うと思いますが、ここで紹介されている内容を少しでも参考にして、より失敗しないDYORのスキルを磨いていきましょう!

【徹底紹介】Solanaチャートツール5選

こんにちは、薬学生です。みなさんSolanaを利用していて、チャートが確認しにくいなと思ったことはないでしょうか?そうなんです、Ethereum、BSC, Polygonなどに対応したチャートツールは沢山あるのですが、Solanaに対応したチャートツールがあまりないと個人的に感じていました…

更新:2022/05/30

目次

はじめに

こんにちは、薬学生です。

みなさんSolanaを利用していて、チャートが確認しにくいなと思ったことはないでしょうか?

そうなんです、Ethereum、BSC, Polygonなどに対応したチャートツールは沢山あるのですが、Solanaに対応したチャートツールがあまりないと個人的に感じていました。

今回は、そんなSolanaのチャートツールを探した結果、5つのツールを確認いたしましたので、それぞれの特徴と使い勝手について紹介していきたいと思います。

解説:Solana
Solanaは標準的なビザンチン将軍問題の解決を目指すProof of Stakeブロックチェーンですが、特筆すべきトランザクション処理能力を持っており、およそ200のノードで一秒あたり5万のトランザクションを行えるとしています。これは現CEOのAnatoly Yakovenko氏が2017年に提唱したProof of Historyという、信頼なきノード同士で時間を同期する手法の採用など、8つのイノベーションにより実現したものです。(COINPOSTより引用)

Solanaチャートツールまとめ

ずばり、Solanaのチャートツールとして、以下の5つが見つかりました。

それぞれの特徴をまとめたものが以下になります。

以下で各ツールについて紹介していきますが、IDO(新規プロジェクトのトークン発行)直後の価格を知りたい場合には、現状BirdeyeとRaydiumの2択だと思います。と、言いますのも、Dexlab、SonarWatchではそうした新規で発行されたトークンに対応するのが遅いためです。また、Solviewは開発を停止している可能性があるため、情報の正確性に疑念が残ります。そのため、上場直後の値動きを確認して、投資判断を行いたい場合には、Birdeye・Raydiumのどちらかを利用しましょう。

個別ツール紹介

それでは個別のチャートツールについて簡単に紹介します。

Birdeye

Birdeyeは2022年よりサービスを開始したチャートアプリになります。以下のツイートでも述べていますが、複数のチャートを並べて表示することができるほか、各種オンチェーン情報を確認することもできます。感覚的に、DEX Screenerというチャートツールに使用感が近く、とても使い勝手が良いです(こちらのツールはSolanaに非対応です)。主要15DEXの価格情報に対応しているのもとてもありがたいです。

Birdeyeの外観
Birdeyeに関するツイート 2022/05/25

Dexlab

Dexlabについてですが、こちらは名前の通り、DEX(Decentralized Exchange:分散型仮想通貨交換所)としての機能(要はスワッピング)を備えているほか、IDOを実施することもある総合的なプラットフォームとなっています。

個人的には、対応しているトークンの種類が限定的であるためあまり利用しませんが、取引高を表示してくれるため、そのトークンの盛況具合が分かる点は便利だと思います。また、スワッピングだけではなく、板取引も可能ですので、売買価格を自分で決めたい方には適しています。

Dexlabの外観

SonarWatch

SonarWatchについてですが、こちらのツールのメイン機能はポートフォリオ管理になります。DeBankのように、ウォレットを接続することで自身のウォレット内のトークンや、レンディング・ファーミングしているトークンを含め全体の資産を表示してくれます。

チャート機能については、シンプルな機能となっており、他のツールで搭載されているような、分析線を引く機能はなく、チャートの表示もロウソク足ではなく線での表示のみになります。

SonarWatchの外観

SonarWatchの良い点としましては、ポートフォリオから、所有しているトークンのチャートを簡単に確認できる点だと思います。この機能はDeBankにありませんが、所有しているトークンの価格について大きなトレドをざっくり知りたいと思った時に確認できるので、個人的オススメポイントです。ポートフォリオ管理がメインだと考えると、チャート機能周りがシンプルなのも頷けますね。

ポートフォリオから気になるトークンのチャートを確認

Solview

Solviewですが、Twitterの更新が4月初旬で停止しており、開発を停止した可能性が高いです。現在もチャートを確認することはできますが、内容等正確性に欠けていたり、乗っ取られる可能性もなくはないと思いますので利用しないことをオススメします。(2022/05/30追記)

Solviewにつきましては、チャートの表示がメインのツールになっています。そのため、他の2つのツールと比べて、IDO直後のトークンの対応がとても早いです。このため、SolanaのIDOに参加する方からすると、必須級のツールなのではないかと考えています。

なお、サーバーが少し不安定で、チャートの表示を変更しているとリロードしてしまうことがある点が、少し不便に感じました。2021年12月から始動したばかりのベータ版ですので、今後の改善に期待が寄せられます。また、ステーキングやファーミングなど、まだ実装されていない機能も多くあり、今後の発展が楽しみです。

Solviewの外観

Raydium

Raydiumは、Solanaにおいて一番大手のDEXだと個人的に思っています(BSCのPancakeSwap的な立ち位置)。新しく発行されるトークンの多くは、最初にRaydiumで流動性が提供され、スワッピングができる印象です。

実は最近までチャートを見れることを知らなかったのですが、Raydium自身が多数のトークンに対応しているだけあって、とても多くのトークンのチャートを確認できます。難点としましては、ロウソク足の設定が、「5分・15分・1時間・2時間・4時間・1日」と若干少ない点かと思います。それを除くと、チャートツールとしてもとても使いやい印象です。さすがRaydium。

Raydiumの外観

おわりに

以上Solanaのチャートツールについて紹介しました。個人的に新たに出現したBirdeyeが非常に優秀だと思っています。もし、他にもチャートツールがあるといった情報がありましたら、Twitterで教えてもらえると助かります!

【初心者向け】スキャムに騙されないTelegram(テレグラム)の使い方を解説

今回はテレグラムにつきまして、よくあるスキャムの事例と、どのように対策したらよいのかを紹介しようと思います…

更新:2021/12/21

目次

はじめに

こんにちは、薬学生です。

みなさん、Telegram(テレグラム)を利用していますでしょうか。DeFiと呼ばれる分野を触ったことがある人でしたら、一度は利用したことがあるのではないかと思います。テレグラムについて簡単に紹介すると以下のような感じです。

Telegram(テレグラム)
テレグラムは、無料で利用可能なインスタントメッセージアプリ。操作性などはLINEに似ている。複数の発言をピン留めすることが可能であるため、後から重要な発言を見返しやすい。仮想通貨関係のプロジェクトで頻繁に利用されており、スマホ・パソコンの両方から利用することができる。

このように便利なアプリなのですが、実はスキャムが多いのも事実です。今回はよくあるスキャムの事例と、どのように対策したらよいのかを紹介しようと思います

スキャム
スキャムとは「詐欺」のことで、仮想通貨業界では、他人を騙して法定通貨や仮想通貨を不正に入手することを指す。(COINPOSTより引用)

よくあるスキャムについて

それでは、テレグラムで実際に見かけるスキャムの例と、見分け方をお伝えしたいと思います。なお、ここではいくつかのプロジェクトを例として挙げさせていただきますが、決してそれらのプロジェクト自体が悪いという訳ではありませんので、ご留意ください。

公式のチャンネルを装ったスキャム

まず典型的なのが、公式のチャンネルを装ったスキャムです。このパターンが一番多いと思います。例としてOneRareというメタバース系のプロジェクトがあるのですが、そちらのアナウンスメントチャンネルが以下の通り2つありました。

それぞれのチャンネルを開くと以下の通りです。1枚目(左側)が公式のチャンネル、2枚目(右側)がスキャムになります。

これは比較的分かりやすい例だと思います。スキャムの方がメンバーの数が少なく、明らかに大勢を一気に招待しており、見るからに不自然ですね。ただ、メンバーの人数などは増やそうと思えば増やせますので、その点は安心材料になりませんので注意しましょう

注目すべきは、チャット上の赤文字のところあたりです。「Report Spam and Leave」という表示と、「〇〇 invited you to this group」という表示がありますね。この表示は、誰かに招待されたチャットの場合に表示されます。そのため、チャットの上部に赤色の文字が出ていたら、その時点でまずスキャムだと思って問題ありません

●公式のサポートのフリをするスキャム

これは比較的引っ掛かりやすいスキャムだと思います。例えば、KYC(本人確認)のやり方や、トークンの購入の仕方が分からなかったりして、テレグラム上で質問をすると個人チャットが飛んでくることがあります。試しに、以下の通りKYCがうまくできないと発言してみたところ、数分で右側の個人チャットが飛んできました。なお、左側で返信をくれている人は本物のサポートの人です。

この方には申し訳ないのですが、2人のプロフィールを見てみましょう。少し情報が違いますが、同じ画像を利用しているので注意しないと引っ掛かりそうですね。重要なポイントとして、運営側からDMが来ることはまずありえません。この点を理解しておくことがとても大事です。なお、余談ですが以前本当にKYCができなくて困った時にテレグラムで質問したら電話がかかってきたこともありました。おそらく英語での電話だと思いますので、現在はある意味言語の壁が日本人を守ってくれていますが注意です。

●知らないプロジェクトに招待してくるスキャム

次に、こちらは稀にあるスキャムですが、全く聞き覚えのないプロジェクトのチャットに招待されるスキャムです。こちらは言うまでもなく、有益な情報を得られることはまずないので速やかにスパム報告することをオススメします。仮に面白そうなプロジェクトだと思ったとしても、一度Twitterなどで公式アカウントを見つけ、そこからテレグラムのリンクを見つけて参加するようにしましょう

●謎の個人チャット

また、こちらは引っ掛かることはまずないかと思いますが、個人チャットが飛んでくることがあります。この例だとそもそも引っ掛けるつもりがあるのかすら分からない内容ですが、何も考えずにユーザーをブロックしましょう。

●その他スキャムの見分け方

他のユーザーがスキャムと報告した場合、以下のように赤文字でSCAMと表示されることがあります。この表示がある時はまずスキャムですので、チャットから退出するようにしましょう。

また、基本的な話ですが、テレグラムのやりとりの中で、間違った情報が流れている可能性ももちろんあります。以下の画像の通り、プロジェクトの関係者のコメントの場合、右上に役職が表示されますので、正しい情報を得たい場合にはこの表示のある人のコメントを追いかけるようにしましょう。なお、こちらの表示はCM・admin・modなど色々ありますが、その表示がある時点でプロジェクト関係者なのは間違い無いので特に意識しなくても大丈夫です。

テレグラムのオススメの使い方

それでは、個人的にどのようにテレグラムを利用しているかを紹介いたします。なお、こちらは私がこうしているというだけであって、ベストな利用方法かは分かりませんので、適宜ご自身で判断していただければと思います。

  • アナウンスチャンネルをミュートにする
  • グループに紹介できるユーザーを知り合いに制限する

●アナウンスチャンネルをミュートにする

まず、私がオススメするテレグラムの使い方は、『アナウンスチャンネルをミュートにすること』です。これには、以下の2つのメリットがあると考えています。

  • 通知が来たらほぼ100%スキャムだと分かる
  • テレグラムの通知で消耗しない(自分のペースで情報収集ができる)

まず、1つ目についてですが、先ほども紹介したように大抵のスキャムでは、あなた自身がエアドロップやIDOのホワイトリストの抽選などに当選したかのような連絡を、名指しで行ってくることが多いです。そうしたスキャムからの連絡の場合、通知が飛んでくることがよくあり、一目でスキャムだと判断できます。

通知が来た時点でスキャムだと分かる

また、これは好みかもしれませんが、複数のテレグラムに入っていると、公式のアナウンスなどによって通知が頻繁に来る場合があります。人によってはその方が重要なアナウンスを見逃さないと考えるかもしれませんが、私は頻繁に通知が来るのをストレスに感じました。また、テレグラムに入っているプロジェクトは基本的にTwitterなどでもフォローしている人がほとんどかと思いますので、Twitter主体で情報を収集しているのであれば、オフにしていても大丈夫だと思っています。

なお、アプリ自体の通知をオフにするのも一つの手段かと思いますが、私自身はテレグラムで運営者に質問を送ることがたまにあり、そうした質問に対する回答を見逃してしまうのは不便なため、このような設定にしています。そもそも質問を送らない場合には、アプリ自体の通知をオフにするのも良いかもしれません

また、どうしてもスキャムかどうか判断ができない場合には、一度チャンネルから退出して、Twitterなどのリンクから再度チャンネルに入り直すのも確実でオススメです

グループに紹介できるユーザーを知り合いに制限する

この記事を書いた後で知ったのですが、テレグラムでは自分を新しいグループやチャンネルに招待できるユーザーを制限することができます。

以下のように、「Settings」→「Privacy and Security」→「Groups & Channels」→「My Contacts」を選択することによって、知り合い以外のユーザーがあなたを新しいグループ・チャンネルに招待できなくなります。ただし、これで防げるのはグループやチャンネルへの招待だけで、怪しいアカウントからの個人チャットを防ぐことはできません。いずれにせよテレグラムを利用するときには注意が必要ですね。

おわりに

以上で、テレグラムの使い方についての紹介を終わろうと思います。1日でかなりの量のチャットが交わされていますので、初めのうちはその情報量に圧倒されることもあるかと思います。解決策としてはやはり慣れることが一番重要かと思いますので、スキャムに十分に注意しながらテレグラムを利用していくことをオススメします。

上がると信じて投資して損をするならまだしも、スキャムに騙されて損をするのは生産性がないので、皆さんで引っ掛からないようにしましょう。

【実体験】OpenSeaでNFTを販売して実感したこと

はじめに 現在、NFTのブームがきていますね。 私もこの流れを受けて、試しに短期的にNFTの販売を実施しました…

目次

はじめに

現在、NFT(非代替性トークン)のブームがきていますね。インフルエンサーのイケハヤさんが中心となって、ムーブメントを起こしており、イケハヤさんがプロデュースするCryptoNinjaをEXILEの関口メンディーさんが購入したことを受けて、さらにNFTの人気が上昇しそうな予感です。

CryptoNinjaの購入を喜ぶ関口メンディーさんのTwitter 2021/09/30

私もこの流れを受けて、自分が気に入ったNFT作品を購入したりしているのですが、せっかくなので試しに短期的にNFTの販売を実施しました。なお、販売したと言いましたが売れていません笑。正確には売ろうとしてみただけになります。今回はそれを受けて感じたことをお伝えしようと思います。

なお、今回はOpenSeaにてNFTの販売を実施しました。OpenSeaとは、Ethereum(イーサリアム)・Polygon(ポリゴン)上のNFTを作成・販売・購入できるプラットフォームで、現在NFTマーケットのシェアで圧倒的なNo.1を誇ります。

OpenSeaでのNFTの販売

では、実際にOpenSeaでNFTを販売するために実施したことを紹介します。 

  1. コンセプト決定
  2. 各種アカウント作成・OpenSeaでコレクション作成
  3. NFTの作成(ミント)
  4. Twitter上で宣伝

1. コンセプト決定

当然ですがNFTを売る上では作品がないと売れません。また、私自身は美術のスキルがないため、今回は写真をPythonで加工して作品を作ることにしました。コンセプトとしてはズバリ『モザイクアート』。以下のように写真をモザイク状に仕上げる事で作品を作成しました。

なお、こちらは既存のライブラリを利用して作っているだけですが、ご参考までにそちらのコードについては以下の記事で紹介いたします。

また、現状風景画などのアート作品よりも、Twitterなどでアイコンにできる人物画の方が需要があるだろうとの判断から人物画を作成しています。個人的には風景画の方が好きなのですが。。なお、一応OpenSea上で「モザイク」などの単語を調べて、似た作品が出ていないことを確認しました。

また、他の作品との差別化を考えた時に、絵のレベルではもちろん太刀打ちできませんので、作品にその人物や舞台となった場所に関するショートストーリーを添えて、購入者にしか見えないように設定にすることとしました。なお、もちろんプライバシーの観点から架空の設定を織り交ぜています。

以上、マーケット分析もそこそこにOpenSeaに飛び込みました。

2. 各種アカウント作成・OpenSeaでコレクションを作成

次にOpenSea・Twitterのアカウントを作成しました。アカウント名・TwitterIDなどは後で修正もできますので、ひとまず公式に従って作成すれば問題ないかと思います。なお、Instagramについて作成することも考えましたが、InstagramはTwitterと異なりリツイート機能がない(=短期的に作品の認知度を向上させるのが難しい)と判断し今回はパスしました。

また、OpenSeaのコレクションを作成しました。コレクションとは言うなればNFT作品のブランド名になります。有名なイケハヤさんを例に使わせていただくと、アカウント名は「ikehaya_JP」、コレクション名は「CryptoNinja NFT」となります。

なおコレクションを作るときは、「Create」ではなくアカウントの画像にカーソルを合わせると下に表示される「My Collections」を選択し、そこから「Create a collection」を選択しましょう。(下の画像の赤で囲んだ場所です)

また、コレクションを作成するときに、以下のようにロイヤリティ(二次流通時のクリエイター報酬)・ブロックチェーンの選択(Ethereum・Polygon)といった選択があります。今回は、ロイヤリティ7.5%、ブロックチェーンはPolygonに設定しました。

また、OpenSeaとTwitterのアカウントをそれっぽい感じに仕上げました。アカウントを作成するときは、OpenSea上で人気のあるコレクションの説明やTwitterを参考にしました。また、今回は海外にも発信できるようにOpenSeaは英語、Twitterの一言は英語、ツイートは英語と日本語の併用としました。OpenSeaのコレクションはこちらです。

OpenSeaのコレクション

3. NFTの作成(ミント)

次にOpenSeaでNFTをミントしました。ちなみに、この作業も無料で実施する事ができます。(Ethereumを選択した時は確認しておりません)

なお、一度ミントした作品はブロックチェーン上に記録されるため、プロパティを修正することはできません。注意して作成するようにしましょう。ちなみに今回は、「Unlockable Content」を選択し、購入者だけが確認する事ができる情報を追加しました

そうして作成したNFTが以下になります。ご参考までですが、こちらから詳しいプロパティとかを確認することができます。

4. TWitter上での宣伝

最後にTwitterで宣伝をしました。まず、インフルエンサーなどNFT関係のアカウント、NFTのエアドロップ(無料配布)をしているNFTアーティストの方のツイートをリツイートしているアカウントをフォローしました。そしてNFTのエアドロップを実施することをツイートで謳いながら、フォロワーを増加させました。もちろん、こちらも他のNFTアーティストさんや海外のエアドロップ関係のツイートを参考にしながら実行しました。

そして、エアドロップの実施しますというツイートをしたあたりで、この実験を終了しました。せっかく30人程度の方にフォローしていただいたのに申し訳ないです。。

販売して感じたこと

結論から言うと、OpenSeaでNFTを売り出すことは簡単です。ただ、売り出した商品が売れるかどうかはやはり別問題だなと感じました

恐らく、エアードロップをTwitterで呼びかければフォロワーをある程度増やすことは可能だろうと感じました。しかし、無料なら欲しいけどお金を払いたいとは思わないという域を出ないだろうなと思いました

また、投資目的で購入する者が多い中で、いかに自分の作品の希少性を強調したり、コミュニティの形成により市場価値を高めるかが鍵になると考えますが、そうしたプロデュースを片手間で実施するのは(現在の私には)不可能だと感じました

こうして振り返ると、イケハヤさんが9月29日にVoicyで発信していた内容がおっしゃる通りだなぁと実感いたしました。さすが日本を牽引するNFTプロデューサーです、、!

おわりに

売れるかどうかはともかく、自分の作品を気軽に売れるというのは楽しいですね!こうして自分で体験できてよかったと思っています。本腰を入れてNFTを売り出していくつもりはないですが、せっかくなのでモザイクアートのアカウントは残すつもりですし、気が向いたら風景画を足していこうかなと思っています。もし、CryptoMosaicを入手してみたいという方がいらっしゃいましたら差し上げます(もちろん購入いただいても大丈夫です)のでTwitterでご連絡ください。

【考察】トークンをステークする判断基準について(インパーマネントロスの観点から考察)

はじめに みなさん、PancakeSwap(パンケーキスワップ)など分散型取引所で、トークンをファーム・プールにステークする時に、インパーマネントロス(変動損失)を考慮することがあるかと思います。 かく言う私も、「このLPトークンのペアだとAPRが高い!でも新興プロジェクトのトークンだから値下がりで損するかもしれないからどうしよう。」と考えることがあります。 そこで…

更新:2022/02/11

はじめに

こんにちは、薬学生です。

みなさん、PancakeSwap(パンケーキスワップ)など分散型取引所で、トークンをファーム・プールにステークする時に、インパーマネントロス(変動損失)を考慮することがあるかと思います。

かく言う私も、「このLPトークンのペアだとAPRが高い!でも新興プロジェクトのトークンだから値下がりで損するかもしれないからどうしよう。」と考えることがあります。

そこで、「もしトークンの価値が◆%減少したとしても、APRが⚫︎%だから、▲日でインパーマネントロスと相殺できる」といった計算の仕方について考えましたので、備忘録的にこちらでご紹介いたします。

インパーマネントロスの詳しい計算方法はこちらのサイトを参考にさせていただきました。なお、途中式が一部間違っていましたのでご注意ください(最終的な結果は合っています)。また、インパーマネントロスについてはたくさん解説記事が出ており、自動計算サイトなどもありますので、それらを活用すると良いと思います。

考察結果

結論から伝えますと、価格がa倍に減少したとしても、以下の式で求められる日数で、収支がトントンになると考えました

LPトークンをファームする場合

LPトークンのペアのうち片方はステーブルコインであり、価格変動がない想定です。

a : トークンの価格変化率 (例:半減ならa = 0.5、5%減ならa = 0.95)
k : LPトークンのファームによる1日当たりの利益率

トークン単体をプールする場合

LPトークンの式と似ていますが、LPトークンよりも価格変動による影響を受けやすくなっています

a : トークンの価格変化率 (例:半減ならa = 0.5)
k : トークンのプールによる1日当たりの利益率

これらの式の求め方につきましては、以下のページに掲載しましたのでそちらをご参照ください。

これらの式に基づいて、ためにし以下の2条件で計算してみたところ、BeefyでLPトークンをステークする場合は21日PearZap(Polygon)でトークン単体をステークする場合は125日で元本を回収できるとの結果になりました(2021年9月25日時点)。

LPトークンをステークする場合に比べて、トークン単体をステークする場合の方が元本の回収にかかる日数が6倍ほどになっていますね。もちろん、そもそものAPY(あるいはAPR)に差があることも一つの要因ですが、トークン単体でステークする方が、価格変動に大きく影響されるので、実際に運用する時には注意が必要です。

プロジェクト名BeefyPearZap(Polygon)
トークンPEAR-USDC LPPEAR(Auto)
APY/3652%0.8%
PEARの価格変動50%50%
元本の回収日数21日125日

※なお、こちらで紹介しているPearZapは2021年末でサービスを終了しております。

この考察の欠点

注意していただきたいのが、こちらで紹介した考察は理論上の話であり、実際に運用する上では必ずしも成立するとは限りません。また、逆にこれより短い期間で元本が回収できる場合も少なからず起こります

別ページに求め方を掲載していますので、そちらを見てもらうと分かるかと思いますが、以下のような欠点があります。

  • 1日当たりの利益率を一定として計算している
  • トークンの価格がステークと同時に下落したと想定している(利益が少ない想定で試算している)

2つ目の内容について、利益が少ないケースを想定した方がよいと考えたため、そのようにしています。そのため、価格がなだらかに下落した場合には、この式で求まる日数よりも短い日数で元本を回収できます。逆に、価格が一時的に想定よりも下落し、そこから想定していた減少率まで価格が上昇した場合、この式で求まる日数よりも元本の回収に日数がかかる可能性があります

おわりに

この記事は、運用利益を高めることを考えたときの参考になればという考えから考察したものになります。そもそも論として、そのような価格変動が大きいと考えられるものに投資しないというのが正しいのかもしれません。ただ、外的要因(現在の中国恒大の債務不履行問題や各国の仮想通貨規制の動向など)により価格が変動することはありますし、言ってしまえば仮想通貨全般が価格変動が大きい分野ですので、目安として試算することは大事だと思います。

もし計算式が間違っていたり、よりよい考え方をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントやTwitterなどでご意見を伺わせていただければと思います。

【番外編】むしろ損するPancakeSwapのHarvestの頻度について

PancakeSwapとは みなさん、PancakeSwapをご存知でしょうか。こちらは、バイナンススマートチェーン(BSC)上で動いているDEXの1つになります。 PancakeSwapに限らず、DEXではファームにステーク(仮想通貨の流動性を提供)することによって、その見返りとしてトークンをもらうことができます。もらえるトークンを…

更新:2022/02/11

はじめに

こんにちは、薬学生です。

みなさん、PancakeSwapをご存知でしょうか。こちらは、バイナンススマートチェーン(BSC)上で動いているDEXの1つになります。

PancakeSwapに限らず、DEXではファームにステーク(仮想通貨の流動性を提供)することによって、その見返りとしてトークンをもらうことができます。もらえるトークンを専用のプール(トークン単体をDEXに預ける)することによって、複利を得ることが可能であるため、ある程度トークンが貯まったら、Harvest(ハーベスト・収穫)を選択してトークンを受け取り、そのトークンをプールに(あるいは再度LPトークンとしてファームに)ステークしているかと思います。

先日、Harvestの最も効率のよい頻度について考察しました。そちらの記事は以下になりますので興味のある方はそちらをご覧ください。

上記の最適頻度を考察する中で、これよりも早い頻度で収穫を繰り返すと損をするという収穫頻度の限界を参考までに算出していました。今回はその「損をしない収穫頻度の上限」についてご紹介します。

損をしないHarvestの頻度の上限

結論から伝えますと、以下の式で求められる頻度より短期間でHarvestを繰り返すと損をすると考えました。

頻度の上限 = √2d/Ak

d : 1回当たりのガス代(取引手数料)
A : ファームによる1日当たりの利益
k : プールによる1日当たりの利益率

ちなみに以下の頻度が前の記事で紹介した最適頻度になります。比較してみると、「損をしない収穫頻度の上限の約1.4倍=最適頻度」となっていますね。

最適頻度 = 2×√d/Ak

この式の求め方につきましては、以下の通りになります。

Harvest頻度の上限の求め方

x日ごとに収穫するとし、収穫・プールにかかる手数料と、その期間プールすることで得られる利益の大小を比較します。

A : ファームによる1日当たりの利益
k : プールによる1日当たりの利益率
d : 1回当たりのガス代(取引手数料)

収穫しないで放置している状態より損をしないためには、

プールによって得られる利益 > 支出(ガス代)

となればよいです。利益・支出はそれぞれ、以下の通りとなります。

以上から、以下の通り求めることができます。

考察

こちらの式に基づいて、ためにし以下の2条件で計算してみたところ、PancakeSwapの頻度の上限は約44日PearZapの上限は約3時間となりました(2021年9月14日時点)。この値を1.4倍すると、以前紹介した最適頻度になります。

※なおこちらで紹介しておりますPearZapは2021年末でサービスを終了しています

PancakeSwap
ファーム:CAKE-BNB
プール:CAKE earn for CAKE (manual)
ファームのステーク額:500ドル

PearZap (Polygon)
ファーム:PEAR-USDC
プール:PEAR
ファームのステーク額:500ドル

基本的には、先日の記事で紹介した最適頻度を目安に収穫を行えばよいと思います。もしもそれより早い頻度で収穫したいと考えているのであれば、この記事で紹介した頻度以上で収穫を行わないように注意するとよいと思います。

また、以前もお伝えしましたが、この記事で紹介している頻度は、理論上のものであり、実際のDEXの条件を完全に再現して求めていません。以下の点が、この計算式に欠けている点になります。

  • 1日当たりの利益(率)を一定として計算している
  • 1回当たりのガス代を一定として計算している
  • トークンの価格変動による影響を考慮していない

なお、この記事ではこれ以上の頻度で収穫をしたら損をすると紹介しましたが、厳密に言うと、この頻度でも長期間運用を続ければ収支はプラスになります。それは、プールによって得られる利益は、プールした日からその次にプールする日までではなく、運用している間増え続けるからです。言うのであれば、銀行預金もずっと続けていれば、いつかは何億円にでもなる可能性があるということと同じような理論です

ですので、利益の最大化・効率化を図るのであれば、今回紹介した頻度以上で収穫を行わない方がよいかと思います。(もちろん最終的な判断は投資家各自となります)

以上、2回に分けましてHarvestの最適化について考察してきました。私自身、「どれくらいの頻度で収穫したらよいのだろう?」「有名なこの人は⚫︎日で収穫って言っているけど、別の人は◆日って言っていてどっちがよいのだろう?」と疑問に思っていましたので、そこそこ時間をかけて考えてみました。

私自身、金融数学の専門という訳では全くありませんので、計算式が間違っていたり、よりよい考え方があるかもしれません。そうした知見をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントやTwitterなどでご意見を伺わせていただければと思います

【考察】PancakeSwapのHarvest(収穫)の頻度について

PancakeSwap(パンケーキスワップ)とは みなさん、PancakeSwapをご存知でしょうか。こちらは、バイナンススマートチェーン(BSC)上で動いているDEXの1つになります。 PancakeSwapに限らず、DEXではファームにステーク(仮想通貨の流動性を提供)することによって…

更新:2022/02/11

はじめに

こんにちは、薬学生です。

みなさん、PancakeSwapをご存知でしょうか。こちらは、バイナンススマートチェーン(BSC)上で動いているDEXの1つになります。

PancakeSwapに限らず、DEXではファームにステーク(仮想通貨の流動性を提供)することによって、その見返りとしてトークンをもらうことができます。もらえるトークンを専用のプール(トークン単体をDEXに預ける)することによって、複利を得ることが可能であるため、ある程度トークンが貯まったら、Harvest(ハーベスト・収穫)を選択してトークンを受け取り、そのトークンをプールに(あるいは再度LPトークンとしてファームに)ステークしているかと思います。

今回は、このHarvestに関して最も効率のよい頻度を考察しました

もちろん、この話はPancakeSwapに限らず、他のDEXでも同様です。ここでは、知名度の高いPancakeSwapのケースの例を交えて解説したいと思います。

Harvestの最適頻度

結論から伝えますと、以下の式で求められる頻度でHarvestを行うのがよいと考えました。

最適頻度 = 2×√d/Ak

d : 1回当たりのガス代(取引手数料)
A : ファームによる1日当たりの利益
k : プールによる1日当たりの利益率

この式の求め方につきましては、以下のページに掲載しましたのでそちらをご参照ください。

こちらの式に基づいて、ためにし以下の条件で計算してみたところ、PancakeSwapの最適頻度は約62日となりました(2021年9月14日時点)。このように、どのDEXでどの銘柄の組合せを選択するかによって、最適頻度は大きく変わってきますので、実際に運用する時には注意が必要です。

PancakeSwap
ファーム:CAKE-BNB
プール:CAKE earn for CAKE (manual)
ファームのステーク額:500ドル

最適頻度の欠点

注意していただきたいのが、こちらで紹介した最適頻度は理論上の話であり、実際に運用する上では必ずしも最適とは限りません

別ページに求め方を掲載していますので、そちらを見てもらうと分かるかと思いますが、ざっと思いつくだけで以下のような欠点があります。

  • プールにステークしたトークンを収穫して再度ステークすることを考慮していない
  • 1日当たりの利益(率)を一定として計算している
  • 1回当たりのガス代を一定として計算している
  • トークンの価格変動による影響を考慮していない

1つ目の再ステークに関しては、頑張れば式に入れて計算を行うことができると思いますが、2つ目以降の内容は、予想ができないため、どうしても理論の域を出ることはないと思います。

この記事は、運用利益を高めることを考えたときの参考になればという考えから考察したものになります。私自身、金融数学の専門という訳では全くありませんので、計算式が間違っていたり、よりよい考え方があるかもしれません。そうした知見をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントやTwitterなどでご意見を伺わせていただければと思います。

この記事の次のステップ

こちらの記事を踏まえて、ヒヨコロさんより深掘りした記事を書いていただきました!

ヒヨコロさんの記事では、実際に最適なコンパウンドの頻度を求めるための計算シートを公開したりしており、こちらの記事に興味を持たれた方は必読の内容となっておりますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。