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“zkロールアップ”とは

分散構造の影響で、ブロックチェーンは動作が遅くなる傾向があります。1 つのトランザクションを何千ものEthereumノードで検証する必要がある場合、ネットワークの使用コストも高くなります。レイヤー2は、この問題に対する解決策となりうる仕組みであり、ロールアップが最も一般的なスケーリング方法です。

ゼロ知識 (ZK) ロールアップは、トランザクションを検証するために必要な最小限のデータを使用します。過剰なネットワークワークロードからEthereumの負担を軽減することにより、イーサリアムは高速かつ安価になります。

ロールアップ: Ethereumを高速かつ安価にするレイヤー2 スケーリング

Ethereumのパフォーマンスを向上させる方法はたくさんあります。これらのスケーリング手法には、ロールアップ、サイドチェーン、ステートチャネルなどがあります。レイヤ ー2のTVL(Total Value Locked)から判断すると、ロールアップは最も一般的なスケーリング技術です。

2022年11月のEthereum L2 TVL 出典: L2BEAT

ご覧のとおり、ロールアップはオプティミスティック(Optimistic)とゼロ知識(ZK)の 2 つのタイプに分けられます。どちらのタイプも、何百ものトランザクションを1つのトランザクションとしてローリングすることにより、レイヤー1(Ethereum)のワークロードを削減します。

この一まとめにされたトランザクションは検証され、データブロックとしてEthereumの公開台帳に追加されます。このEthereumのトランザクション量の削減により、レイヤー 1は混雑せずに済みます。また、Ethereumが混雑していないときは、Ethereumのガス代が大幅に下がるため、はるかに安く使用することができます。 

Ethereumのトラフィック量は手数料の上昇と一致しており、通常、bull市場で発生します。2021年5月の平均ガス代は71ドルでした。出典:Ycharts

これは、パブリックチェーンでは、トランザクションを格納するためのブロックスペースが限られているためです。したがって、ネットワークトラフィックが増えると、ブロックスペースの需要が増加し、バリデータは検証される各トランザクションに対してより多くの料金を請求することになります。

結局のところ、すべてのコンピュータネットワークでは、ある程度の帯域幅/計算リソースを消費する必要があります。ブロックチェーンの場合、そのコストはユーザー自身が負担します。

これが、レイヤー2が非常に重要な理由です。特に、ロールアップには、Ethereumエコシステムに高速で手頃な価格のユーザーエクスペリエンスを提供するという 2 つの効果があります。

ZKロールアップとは?

ロールアップは、トランザクションブロックを検証するためのEthereumのコンピューティングとストレージ要件を軽減するスマートコントラクトです。前述のように、ロールアップでは何百ものトランザクションを1つのトランザクションにまとめます。

新しいブロックとしてEthereumに送信する前に、単一のトランザクションで保持されているすべての取引を分解して検証するのは、ロールアップスマートコントラクトの役割です。ゼロ知識証明は、それを実現する方法の 1 つです。

ゼロ知識証明によるロールアップは、ZK-Syncなどのレイヤー2で、有効性証明を提出することによりロールアップを実行します。この証明は、ロールアップされたトランザクションが実際に本物であり、Ethereumに追加されたというレシートとして機能します。ゼロ知識暗号化は、最小限のデータのみを使用して真正性の証明を提供するため、ここで役立ちます。

言い換えれば、ZKロールアップは、詳細を明らかにすることなく、ブロックの有効性を提示します。トランザクションデータの負荷を軽減することで、ZKロールアップはプライバシー問題を改善しつつ、安価で高速なトランザクションを可能にします。 

ZKロールアップはどのように機能しますか?

ZKロールアップは、メインコントラクトと検証コントラクトの2つのスマートコントラクトで構成されます。どちらもEthereum上で動作し、連携してレイヤー1とレイヤー2をリンクします。

  • 主なスマートコントラクトは、ロールアップされたトランザクション/ブロックを格納します。また、チェーンの状態を比較して、ユーザーの引き出し/預金の状態を判断します。
  • 検証コントラクトは、ゼロ知識証明を使用してブロック内のトランザクションを認証します。

オフチェーン (Ethereumではなく) で動作する仮想マシンは、ZKロールアップを実行します。これはオフロード部分で、ZKロールアップがトランザクションを実行し、Ethereumが混雑しないようにします。Ethereum仮想マシン (EVM) 同様に、ZK仮想マシンはスマートコントラクトを実行するソフトウェアであり、ビデオゲームエンジンがゲームの全機能を実行してプレイ可能にするのと同じように機能します。

この仮想マシンを使用すると、ZKロールアップにより、チェーン外のEthereumトランザクションが単一のトランザクションにバッチ処理されます。しかし、単一のトランザクションを有効性証明としてレイヤー1に提出するため、依然としてEthereum自体に依存しているということができます。

このプロセスの意味するところは、ZKから得られたすべてのデータの更新は、Ethereum(そのEVM)によって正確性が確認されるため、ZKロールアップはEthereum自体と同じくらい安全であるということです。

最後に、ZKバッチトランザクションは有効性証明として送信されるため、簡潔な非対話型知識証明(SNARK)、または簡潔な透明性のある知識証明(STARK)としても知られています。

ZKロールアップの長所と短所

完全にEVM互換の仮想マシンを使用するOptimisticロールアップとは異なり、ZKロールアップは独自の仮想マシンを使用します。これにより、ゼロ知識証明を生成するために高い計算能力が必要になるという欠点が生じます。

このため、最大のスループットを達成するには、トランザクションデータをさらに最適化する必要があります。同様に、ZKロールアップに計算能力を要するほど、Optimisticロールアップよりもトランザクションコストがわずかに高くなります。

それにもかかわらず、Optimisticロールアップとは対照的に、ZKロールアップには資金を引き出すためのチャレンジ期間がありません。これは、ZKの仮想マシンが有効性証明としてトランザクションを既に送信しているためです。これにより、トランザクションの正当性の問題が事前に解決されます。その結果、ZKロールアップはOptimisticロールアップやPlasmaよりも高速です。

ZKロールアップのもう 1 つの利点は、トランザクションが並行して計算されるため、分散化が促進されることです。さらに、ゼロ知識証明により余分なデータが不要になるため、各トランザクションは必要最小限のみを保持します。言うまでもなく、これによりレイヤー2のスループットが大幅に向上し、Ethereumの混雑軽減にも寄与します。

そうは言っても、ZKロールアップの問題点の 1 つは、検閲の可能性です。この問題点は、単一ノードをトランザクションデータシーケンサーとして使用する一部のZKロールアップに起因します。

現在のZKロールアップ

ZKロールアップ技術は、急速に注目を集めています。このスケーリングテクノロジーを採用している最も一般的なネットワークの一部を次に示します。

  • ImmutableX – NFTおよびWeb3ゲーム用の汎用スケーラビリティプロバイダー
  • zkSync – zkSync2.0でEMV互換性のある最初のネットワークとして、最も高度なZKネットワークの1つです。
  • StarkNet – EthereumのdApps用のレイヤー 2
  • Aztec Connect – ZKロールアップのプライバシーを活用して、ブロックチェーン用のVPNのようなサービスを提供するネットワーク
  • Polygon Hermez – Polygon内のEthereumスケーリングソリューション

ZKロールアップを利用するdAppsの中で、最も人気のあるものとしては、レンディングのYearn Financeや、レバレッジデリバティブ取引プラットフォームであるdYdXがあります。その他の注目すべきDeFi dappsの大部分はzkSyncに存在します(Curve、Taker、ZigZagのほか、稼働前のものも多数)。

ZKロールアップはEthereumスケーリングの未来ですか?

2022年以前は、Optimisticロールアップは、完全にEVM互換の仮想マシンで実行されるため、スマートコントラクトをオフチェーンで実行できる唯一のロールアップでした。ZK ロールアップは、基本的なトークンの転送やスワップしか処理できなかったのです。

これは 2022年にzkSync 2.0の登場により一新されました。zkSync 2.0はEVM互換性と最大100,000トランザクション毎秒(tps)の速度の両方を提供することが可能です。最大のDeFiネットワークであるEthereumのセキュリティを活用することで、ZKロールアップは他のスケーリングソリューションよりも優れたセキュリティを提供します。

このスケーリングテクノロジーは、シーケンサーノードの集中化など、まだいくつかの課題に直面していますが、Ethereumのトップスケーリングソリューションになる可能性があります。

※この記事はこちらの記事を和訳したものになります。

おわりに

以上ZKロールアップについてでした。正直自分の中で完全に理解できた状態からはまだまだほど遠いと自覚があります。が、ただ読むよりアウトプットした方が自分の理解も深まりやすいので、こうして記事にしています。

正直ZK系のお触りを全然できていなかったので、今後は心を入れ替えて積極的に触っていこうと思います。それではまた〜

Merge後のPoSインフラサービス『SSV Network』とは

目次

はじめに

こんにちは、薬学生です。

今回は近々実施される予定であるEthereumのMergeと、バリデータのためのインフラシステムを提供するssv.networkについて紹介していきます。

Mergeとは

まず、そもそもMergeとは何かを見ていきましょう。ざっくり言うと、MergeはEthereumのアップグレードで、コンセンサスメカニズムをProof of WorkからProof of Stakeに置き換えるものになります。

PoWやPoSについて詳しい解説は他のサイトで調べてもらえればと思いますが、PoWの場合、大量の電力を消費する必要があり、環境に悪いとの指摘が出ていました。一方、PoSの場合、PoWと比べて必要な消費電力を少なく抑えられることが可能であり、環境に優しいコンセンサスメカニズムだと言われています。このため、環境問題への意識の高い欧州をはじめとして世界的にPoSの実装が待ち望まれていました。

詳しいMergeの内容については、CRYPTO TIMESの以下の記事がわかりやすいと思いますのでこちらをチェックしてみましょう。

Mergeに関するツイート 2022/06/23

ssv.networkとは?

それではssv.networkとは何かについて紹介したいと思います。

まずssv.networkのサイトを見ると以下のように記載があります。

ssv.network is a decentralized staking infrastructure that enables the distributed operation of an Ethereum validator. An open source protocol for simple and scalable access to decentralized ETH staking for all.

ssv.networkはEthereumバリデータの分散運用を可能にする分散型ステーキングのインフラです。 分散型ステーキングにシンプルかつスケーラブルにアクセスするためのオープンソースプロトコルで、誰でも利用できます。

ssv.network

結局何ができるのか分かりにくいですね。簡単に以下の図でssv.networkの特徴を紹介します。

まず上の図がssvを利用しない場合のイメージになります。とてもシンプルな図ですね。$ETHをステーキングしている人がバリデータとしてトランザクションのバリデーションを実施することとなります。ただ、この場合の問題点として、バリデータがシステム障害などで正しくバリデーションを行えなかったりすると、報酬としてもらえる$ETHの量が減ってしまったり、最悪の場合バリデータから除名されるリスクがあります

この問題を解決するのが、ssv.networkになります。ssv.networkでは$ETHをステーキングした方に割り当てられるプライベートキーを、独自の技術で分割シェアし、それを利用してssv.network上の複数のオペレータがバリデーションを実施できるようになります。

これによって、複数のオペレータのうち、一人がシステム障害によって正しくバリデーションを実施できなかったとしても、他のオペレータが機能することによってバリデーションを実施でき、報酬の最大化が期待できます

詳しくは、こちらの公式サイトで確認してみましょう。

ssv.networkに関するツイート 2022/06/23

おわりに

以上、ssv.networkの紹介でした。正直、自身の理解が足りているか自信はありませんが、なんとなく雰囲気を感じ取ってもらえればと思います。

【便利技】Twitterで他人のリストをコピーする方法

こんにちは、薬学生です。みなさん、Twitterのリスト機能を利用してますでしょうか?リスト機能を利用すると自分が知りたい特定のユーザーのツイートを確認することができます。今回は、他人のリストのコピー方法を調べました…

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はじめに

こんにちは、薬学生です。

みなさん、Twitterのリスト機能を利用してますでしょうか?タイムラインだと色々な情報が混ざってしまいますが、リスト機能を利用すると自分が知りたい特定のユーザーのツイートを確認することができます。また、他人のリストをフォローすることもできて、インフルエンサーによっては有益なユーザーのリストを公開していたりします。

ただ、他人のリストをカスタマイズして、より自分の目的にあったリストを作りたいと思ったとしても、Twitterのデフォルトの機能だと一人ずつ自分のリストに追加していくしか方法がありません。

今回は、一括して他人のリストのユーザーを自分のリストにコピーする方法を調べましたので紹介いたします。

Twitterのリストのコピー方法

※こちらで紹介する方法では、Twitter公式以外のツールを利用します。ツールの安全性の判断は各自でお願いいたします。

ずばり、手順としては以下の4ステップになります。順を追ってみていきましょう。

  1. 空のリストを作成する
  2. Twitter List Copyにアクセスする
  3. Twitterアカウントでサインインする
  4. 読み込み元のリストを選択して空のリストにコピーする

【1】まず、リストの読み込み先となる空のリストを作成しましょう。念のため、新規リストの作成手順を以下に示しています。

【2】次に、Twitter List Copyというサイトにアクセスしましょう。以下のような、真っ白で少し怪しいページですが、こちらのページで合っています。

【3】そして、「Sign in with Twitter」をクリックして、リストの読み込み先のアカウントを連携させましょう。

【4】最後に、以下の図にありますように、4つの手順を踏むことでリストのコピーが完了します。

  • ①リストの読み込み元のアカウント名を入力して「Get lists」を選択
  • ②読み込み元のリストを選択
  • ③読み込み先のリストを選択
  • ④「Copy!」を選択

こちらの方法でリストのコピーが完了しましたら、Twitterの連携を解除しておくことをオススメします。乗っ取りなどがあるとは考えにくいですが、無駄なリスクを取らないためにも、解除しておいて損はないと思います。Twitterの連携解除の方法は、こちらのサイトが分かりやすいかと思います。

なお、この記事を書くにあたりこちらの記事を参考にさせていただきました。サイトへのリンクがなかったため、私の方で改めて記事にしています。

おわりに

以上、簡単ですが、Twitterのリストのコピー方法についての紹介になります。Twitterをうまく利用して、アンテナを高く張っていきましょう!

【解決策】Gleamで”Sorry you’re creating too many entries; try again later”と表示された時の対処法

こんにちは、薬学生です。 みなさん、Gleamを利用していますでしょうか。こちらは仮想通貨界隈でよく利用される抽選サイトなのですが、ある日突然Gleamの利用が禁止されてしまいました…

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はじめに

こんにちは、薬学生です。

みなさん、Gleamを利用していますでしょうか。こちらは仮想通貨界隈でよく利用される抽選サイトになります。こちらのサービスを私も愛用しているのですが、ある日突然Gleamの利用が禁止されてしまいました。今回は利用禁止になった時の症状、原因、対処法について紹介していきます。

Gleamを利用したIDOのホワイトリストの抽選例
BANされた時の呟き 2021/12/18

Gleamが利用禁止になった時の症状

まず、Gleamが利用禁止になるとどんな状態になるのかを紹介します。Gleamで応募しようとすると、以下のような表示が出ます。

ちなみに、表示される言葉は、日本語・英語で以下の通りです。

申し訳ありません。作成エントリー数が多すぎます。後ほどお試しください。
Sorry, you’re creating too many entries; try again later.

それまでに申し込んだ抽選はどうなる?

利用禁止になった場合、それまでに申し込んでいた抽選はどうなるのでしょうか。結論から言いますと、『既に申し込んでいた抽選は有効』でした。

私自身、今回BANされていた期間に当選発表がある抽選に参加していたのですが、その抽選に当選していました。そのため、確実ではありませんが、BANされても申し込んでいた抽選は有効だと思います。

なお、BANの種類やレベルにも関係してくると思います。無効となる可能性はないとは言い切れませんのでご注意ください。

利用禁止になった原因

利用禁止になった原因を調べたところ、公式サイトのこの記事に辿り着きました。この記事によりますと、利用禁止になった原因としては以下が挙げられます。

  1. 単純に申し込んでいる抽選数が多すぎるため
  2. VPNを利用している
  3. 公共のWi-Fiを利用している

なお、GleamではVPNの利用を禁止している訳ではありません。VPNや公共のWi-Fiの場合、前に利用していたユーザーが違反行為などを行って、IPアドレスがBANされている可能性があるということになります。

対処法

では、実際にどのように対処したらよいのでしょうか。

  1. キャッシュを消去する
  2. 公共のWi-Fiなどを利用している場合は、場所を変えて試してみる
  3. アカウントを変えて試してみる
  4. 時間を置いてから試してみる

まず、1つ目ですが、抽選の申込み数が多い場合に、この対処方法が有効な場合があるようです。なお、私自身はキャッシュを消去しても申し込むことはできませんでした。

2つ目ですが、IPアドレスがBANされている時には、この方法が有効です。私自身は自宅Wi-Fiとスマホの4G回線で試したのですが、解決しませんでした。なお、同じIPアドレスから3つ以上のアカウントで申し込むと、IPアドレスが一時的にBANされる可能性もあるようです

3つ目ですが、アカウントがBANされている時には、この方法が有効です。私自身も他のアカウントでログインして試してみたのですが、解決しませんでしたので、アカウントBANではなかったのだと思います。

4つ目ですが、単純に時間を置いてから試してみるという方法です。私自身は、この方法で解決しました。利用禁止になってから、9時間後くらいに試したら利用することができました。Gleamの公式サイトでは明確に書かれていないですが、おそらくペナルティとして数時間の利用禁止といった措置がとられていたのだと考えます。

おわりに

以上で今回の記事は終わりになります。まさかGleamが使えなくなるとは、、。使えない間に締め切りを迎えて申し込めなかった抽選もあり、少し残念な気持ちでした。みなさん、同じような症状にならないように、ほどほどに利用するようにしましょう。

【圧倒的感謝】セルフGOXしたお金が戻ってきた話(BINANCE限定)

先日、セルフGOXしたお金を取り戻すことができました。今回はどのようにしてお金を取り戻したのかを紹介したいと思います…

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はじめに

みなさん、セルフGOXという言葉をご存知でしょうか。セルフGOXとは、以下の通り、自分の不注意で仮想通貨を無くしてしまうことを意味します。

セルフGOX
俗に、自分の不注意により、所持する仮想通貨を紛失または引き出せなくしてしまうこと。平成26年(2014)に大量のビットコインを消失したマウントゴックスになぞらえた造語。(コトバンクより引用)

私自身、10月の初め頃に1度セルフGOXを経験していました。

そしてこのセルフGOXしたお金を先日取り戻すことができました。今回はどのようにしてお金を取り戻したのかを紹介したいと思います。

実際のお金の取り戻し方

まず、私がどうしてセルフGOXをしたのかを簡単に紹介しておきますと、誤ってPolygonチェーンからBINANCEにUSDCを送金してしまいました。なぜUSDCを送れると勘違いしてしまったかと言いますと、BINANCEとMetaMaskの仕様の違いを正しく認識していなかったためです

BINANCEでは、仮想通貨の種類ごとに送金先アドレスを登録できるのですが、MetaMaskも同じ仕様だと勘違いしてしまいました。そのため、MetaMask(Polygon)からUSDCを送金するときに、以前MATICを送るときに利用したBINANCEのアドレスが表示され、「過去にもUSDCを送ったことがあるのか」と勘違いして送金してしまいました。

セルフGOXは自分の知識不足が原因だったと反省し、その後2ヶ月近く放置していたのですが、ふとBINACEの入金用ウォレットに、誤送金したUSDCが表示されていることに気が付きました。当然ですが、そのウォレットにMATICは入金できるということは、そのウォレットはBINANCEが管理している訳で、入金したUSDCが消えてなくなるはずがないですよね。それで、ふとBINANCEに依頼したらお金を取り出してくれるのではないかと思い至りました。

そこでBINANCEのサイトを見てみると、一番下に「サポートセンター」の文字が!

そちらをクリックすると以下のページに移りました。下の段に「入金非クレジット資産の回収」「入金不足または、間違ったタグ/メモ資産の回収」との記載があります。

最初は「入金不足または、間違ったタグ/メモ資産の回収」の方が正しいと思っていましたが、どうやらこちらはタグ・メモが間違った状態で入金した場合に特化しているようで、今回の事例は対象外でした。

今回の事例では、「入金非クレジット資産の回収」が正しい選択肢でした。そちらを選択すると、以下の「セルフサービスリカバリーのためのアプリケーション」というページに移ります。なお、セルフサービスリカバリーをリクエストすることができるのは、自身のバイナンスアカウントに入金された仮想通貨のみとなります。正しく、今回の私の事例ですね。

こちらで必要事項を入力の上、11月24日に申請をしたところ、なんと12月3日にお金がBINANCEのウォレットに入金されました。10日足らずで対応してくれて、とてもありがたかったです。また、手数料を取られると説明を受けていたのですが、私の場合は手数料が取られず、誤送金した全額が手元に戻ってきました

ちなみに申請情報については後から確認することができます。(なお11月24日に申請した申請が却下され、自動的に新しい申請(以下の画像)が行われていたため、申請日が26日付けになっています)

以上が実際に取り戻す時に行った内容になります。正直、まずお金は戻ってこないだろうと思っていたので、とてもありがたかったです。

また、今回BINANCEのサイトを見ていて、問い合わせフォームが見当たらないということに気が付きました。詳しく探してみたところ、パソコンからは見つけることができませんでしたが、スマホからだと以下の手順でチャット形式で質問を行えることが分かりました。こちらでは日本語の質問にも対応してくれていますので、もし困ったことがあればこちらから質問をしてみるのも一つの手だと思います。

考えてみるとバイナンスほど多くのユーザーに利用されているサービスだと、メールや電話で問合せを受け付けたらパンクしてしまいますよね。そうしたこともあって、なるべくマンパワーがかからないようにしているのだと思います。

なお、現在BINANCEではPolygonネットワークからのUSDCの入金に対応しています。そのため、この記事を読まれているみなさんは、同じような事態には陥りませんのでご安心ください。ただ、Polygonチェーンからの入金はしばしば停止することがありますので、送りたい仮想通貨が送金できるかをBINANCEのサイトで確認するようにしましょう

おわりに

以上で今回の記事は終わりになります。今回は運が良かったですが、取り戻せないことの方が多いと思いますので、みなさま、十分にセルフGOXしないように気をつけましょう。

なお、セルフGOXした時に、ヒヨコロさんにヒヤリハットの事例の1つとして記事に取り上げていただいていました。とても分かりやすい記事になっていますのでぜひ読んでみてください。

【初心者向け】スキャムに騙されないTelegram(テレグラム)の使い方を解説

今回はテレグラムにつきまして、よくあるスキャムの事例と、どのように対策したらよいのかを紹介しようと思います…

更新:2021/12/21

目次

はじめに

こんにちは、薬学生です。

みなさん、Telegram(テレグラム)を利用していますでしょうか。DeFiと呼ばれる分野を触ったことがある人でしたら、一度は利用したことがあるのではないかと思います。テレグラムについて簡単に紹介すると以下のような感じです。

Telegram(テレグラム)
テレグラムは、無料で利用可能なインスタントメッセージアプリ。操作性などはLINEに似ている。複数の発言をピン留めすることが可能であるため、後から重要な発言を見返しやすい。仮想通貨関係のプロジェクトで頻繁に利用されており、スマホ・パソコンの両方から利用することができる。

このように便利なアプリなのですが、実はスキャムが多いのも事実です。今回はよくあるスキャムの事例と、どのように対策したらよいのかを紹介しようと思います

スキャム
スキャムとは「詐欺」のことで、仮想通貨業界では、他人を騙して法定通貨や仮想通貨を不正に入手することを指す。(COINPOSTより引用)

よくあるスキャムについて

それでは、テレグラムで実際に見かけるスキャムの例と、見分け方をお伝えしたいと思います。なお、ここではいくつかのプロジェクトを例として挙げさせていただきますが、決してそれらのプロジェクト自体が悪いという訳ではありませんので、ご留意ください。

公式のチャンネルを装ったスキャム

まず典型的なのが、公式のチャンネルを装ったスキャムです。このパターンが一番多いと思います。例としてOneRareというメタバース系のプロジェクトがあるのですが、そちらのアナウンスメントチャンネルが以下の通り2つありました。

それぞれのチャンネルを開くと以下の通りです。1枚目(左側)が公式のチャンネル、2枚目(右側)がスキャムになります。

これは比較的分かりやすい例だと思います。スキャムの方がメンバーの数が少なく、明らかに大勢を一気に招待しており、見るからに不自然ですね。ただ、メンバーの人数などは増やそうと思えば増やせますので、その点は安心材料になりませんので注意しましょう

注目すべきは、チャット上の赤文字のところあたりです。「Report Spam and Leave」という表示と、「〇〇 invited you to this group」という表示がありますね。この表示は、誰かに招待されたチャットの場合に表示されます。そのため、チャットの上部に赤色の文字が出ていたら、その時点でまずスキャムだと思って問題ありません

●公式のサポートのフリをするスキャム

これは比較的引っ掛かりやすいスキャムだと思います。例えば、KYC(本人確認)のやり方や、トークンの購入の仕方が分からなかったりして、テレグラム上で質問をすると個人チャットが飛んでくることがあります。試しに、以下の通りKYCがうまくできないと発言してみたところ、数分で右側の個人チャットが飛んできました。なお、左側で返信をくれている人は本物のサポートの人です。

この方には申し訳ないのですが、2人のプロフィールを見てみましょう。少し情報が違いますが、同じ画像を利用しているので注意しないと引っ掛かりそうですね。重要なポイントとして、運営側からDMが来ることはまずありえません。この点を理解しておくことがとても大事です。なお、余談ですが以前本当にKYCができなくて困った時にテレグラムで質問したら電話がかかってきたこともありました。おそらく英語での電話だと思いますので、現在はある意味言語の壁が日本人を守ってくれていますが注意です。

●知らないプロジェクトに招待してくるスキャム

次に、こちらは稀にあるスキャムですが、全く聞き覚えのないプロジェクトのチャットに招待されるスキャムです。こちらは言うまでもなく、有益な情報を得られることはまずないので速やかにスパム報告することをオススメします。仮に面白そうなプロジェクトだと思ったとしても、一度Twitterなどで公式アカウントを見つけ、そこからテレグラムのリンクを見つけて参加するようにしましょう

●謎の個人チャット

また、こちらは引っ掛かることはまずないかと思いますが、個人チャットが飛んでくることがあります。この例だとそもそも引っ掛けるつもりがあるのかすら分からない内容ですが、何も考えずにユーザーをブロックしましょう。

●その他スキャムの見分け方

他のユーザーがスキャムと報告した場合、以下のように赤文字でSCAMと表示されることがあります。この表示がある時はまずスキャムですので、チャットから退出するようにしましょう。

また、基本的な話ですが、テレグラムのやりとりの中で、間違った情報が流れている可能性ももちろんあります。以下の画像の通り、プロジェクトの関係者のコメントの場合、右上に役職が表示されますので、正しい情報を得たい場合にはこの表示のある人のコメントを追いかけるようにしましょう。なお、こちらの表示はCM・admin・modなど色々ありますが、その表示がある時点でプロジェクト関係者なのは間違い無いので特に意識しなくても大丈夫です。

テレグラムのオススメの使い方

それでは、個人的にどのようにテレグラムを利用しているかを紹介いたします。なお、こちらは私がこうしているというだけであって、ベストな利用方法かは分かりませんので、適宜ご自身で判断していただければと思います。

  • アナウンスチャンネルをミュートにする
  • グループに紹介できるユーザーを知り合いに制限する

●アナウンスチャンネルをミュートにする

まず、私がオススメするテレグラムの使い方は、『アナウンスチャンネルをミュートにすること』です。これには、以下の2つのメリットがあると考えています。

  • 通知が来たらほぼ100%スキャムだと分かる
  • テレグラムの通知で消耗しない(自分のペースで情報収集ができる)

まず、1つ目についてですが、先ほども紹介したように大抵のスキャムでは、あなた自身がエアドロップやIDOのホワイトリストの抽選などに当選したかのような連絡を、名指しで行ってくることが多いです。そうしたスキャムからの連絡の場合、通知が飛んでくることがよくあり、一目でスキャムだと判断できます。

通知が来た時点でスキャムだと分かる

また、これは好みかもしれませんが、複数のテレグラムに入っていると、公式のアナウンスなどによって通知が頻繁に来る場合があります。人によってはその方が重要なアナウンスを見逃さないと考えるかもしれませんが、私は頻繁に通知が来るのをストレスに感じました。また、テレグラムに入っているプロジェクトは基本的にTwitterなどでもフォローしている人がほとんどかと思いますので、Twitter主体で情報を収集しているのであれば、オフにしていても大丈夫だと思っています。

なお、アプリ自体の通知をオフにするのも一つの手段かと思いますが、私自身はテレグラムで運営者に質問を送ることがたまにあり、そうした質問に対する回答を見逃してしまうのは不便なため、このような設定にしています。そもそも質問を送らない場合には、アプリ自体の通知をオフにするのも良いかもしれません

また、どうしてもスキャムかどうか判断ができない場合には、一度チャンネルから退出して、Twitterなどのリンクから再度チャンネルに入り直すのも確実でオススメです

グループに紹介できるユーザーを知り合いに制限する

この記事を書いた後で知ったのですが、テレグラムでは自分を新しいグループやチャンネルに招待できるユーザーを制限することができます。

以下のように、「Settings」→「Privacy and Security」→「Groups & Channels」→「My Contacts」を選択することによって、知り合い以外のユーザーがあなたを新しいグループ・チャンネルに招待できなくなります。ただし、これで防げるのはグループやチャンネルへの招待だけで、怪しいアカウントからの個人チャットを防ぐことはできません。いずれにせよテレグラムを利用するときには注意が必要ですね。

おわりに

以上で、テレグラムの使い方についての紹介を終わろうと思います。1日でかなりの量のチャットが交わされていますので、初めのうちはその情報量に圧倒されることもあるかと思います。解決策としてはやはり慣れることが一番重要かと思いますので、スキャムに十分に注意しながらテレグラムを利用していくことをオススメします。

上がると信じて投資して損をするならまだしも、スキャムに騙されて損をするのは生産性がないので、皆さんで引っ掛からないようにしましょう。

【徹底紹介】SavePlanetEarth:環境保護プロジェクトを解説

今回は、環境保護を目的としたプロジェクトのSavePlanetEarthについて紹介したいと思います…

更新:2022/02/08

目次

はじめに

みなさんSavePlanetEarthをご存知でしょうか。詳しくは後で紹介しますが、こちらはブロックチェーン技術を利用して環境を保護することを目的としたプロジェクトになります。

環境保護といえば、世界的にトレンドがきているトピックですね。SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)という言葉も、今や一般常識と言えるレベルまで広く浸透したかと思います。

今回は、今トレンドがきているSavePlanetEarthについて紹介したいと思います。

なお、環境保護関係のプロジェクトについてもまとめた記事もありますので、合わせてお読みください。

SavePlanetEarthとは

まず、SavePlanetEarthの基本的な情報について紹介いたします。SavePlanetEarthは、2021年初頭に立ち上げられたプロジェクトであり、イギリスで企業登録を受けています。創設者のImran Ali氏は、英国政府機関などで10年以上の勤務経験があり、PRINCE2という英国発のプロジェクトマネジメント資格や、MBAを取得している方です。また、後にも登場しますが、CarbonConsultingCompanyという南アジアを牽引するサステナビリティに関するアドバイスを行う会社と提携関係にあります

SavePlanetEarthの目標は、持続可能な炭素の削減メカニズムを提案し、効果的な炭素排出量のコントロールシステムを構築することとなっております。要は『地球温暖化対策が企業の目的』ということですね

カーボンオフセットの仕組み

それでは、具体的にどのようにカーボンオフセットを行うのかを見ていきましょう。まず、用語の意味をおさらいしておこうと思います。

カーボンオフセット
カーボンオフセットとは、日常生活や経済活動において排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること。

カーボンクレジット(炭素クレジット)
カーボンクレジットとは、CO2などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を政府などの機関が保証したもの。このクレジットを購入することで、カーボンオフセットを行うことができる。

カーボンオフセットが温室効果ガスの排出分を投資活動によって相殺する行為で、カーボンクレジットは、温室効果ガスを削減したことの証明書といったところですね。

それでは、SavePlanetEarthが実際にどのような手順でカーボンオフセットを提供するかというと、以下の通りになります。

  1. 企業・個人がCO2を減らす取り組みを行う
  2. 規制担当※がCO2削減活動に問題がないかチェック
  3. SavePlanetEarthが企業・個人にカーボンクレジットNFT(CCNFT)を発行する
  4. 企業・個人がCCNFTをSavePlanetEarthが運営するNFTマーケットで販売する
  5. カーボンオフセットをしたいユーザーがSPEトークンを利用してCCNFTを購入する
  6. CCNFTを購入したユーザーがCCNFTを利用してカーボンオフセットを実行する

2つ目の※についてですが、まずはSavePlanetEarthと先ほど紹介したCarbonConsultingCompanyが協力して実施しCO2削減の確認を実施しますが、将来的には第3者のカーボンクレジット認証機関を設立し、より透明性のあるシステムにしていく予定のようです。

また、SavePlanetEarthが提供予定の樹木モニタリングアプリを利用することで、個人が庭などで植樹活動を実施して、CCNFTを入手して販売することができます。これまで「環境保護活動=お金にならない」という構図でしたが、このアプリが実装されることにより、環境保護に関する新しい市場が生まれることに期待が寄せられます

そのほか、SavePlanetEarthのホワイトペーパーに、カーボンオフセットの流れを示した図がありましたのでそちらを翻訳したものも載せておきます。カーボンオフセットを実行する時には、指定のアドレス(バーン用のアドレス)にCCNFTを送る仕組みになっています。これなら、誰の目からもカーボンオフセットを実施したことが明らかですね。

SavePlanetEarthのカーボンオフセットの流れ

DOVUという別のプロジェクトの記事を読んだ方なら分かると思いますが、基本的な仕組みはほとんど同じですね。違いとしましては、DOVUは炭素を削減する取り組みを農家のみが行うモデルだったのに対して、SavePlanetEarthは自社や、他の企業・個人でも炭素を削減する取り組みを実施して、CCNFTを受け取ることができるという点かと思います

実際にSavePlanetEarthは、スリランカやモルディブにおいて植樹活動を実施しています。誤って外来種を植樹しないように注意を払っており、環境保護に対する確かな熱意が伝わってきますね。

植樹活動に関するツイート SavePlanetEarth公式のTwitter 2021/11/07

グリーンブロックチェーン『SPEC』の開発

SaveEarthPlanetでは、独自のブロックチェーン『SaveEarthPlanetChain(SPEC)』の開発を進めています。SPECは、再生可能エネルギーのみで動かすことを予定しているとのことです。主にカーボンクレジットを保証するシステムのために利用されるほか、環境に配慮した方法で送受金を行うために利用される予定です。なお、SPECはまだ開発初期の段階であり、詳細はホワイトペーパーの第5版(現在第4版)にて紹介される予定となっています。

まだ開発初期とのことなので、実装されるのは結構先になることが想定されますが、この活動からも環境保護に対する強い思いが窺えますね。なお、SPECが出来上がるまでの間は、BSCとPhantasma(後で説明します)というチェーンを利用するようです。

環境に配慮したローンチパッド『SPEPad』

また、SavePlanetEarthでは、SPEPadという環境に配慮したローンチパッド(グリーンローンチパッド)の開設を予定しています。現在はまだ独自のIDOプラットフォームを開設していないため、第3者のプラットフォームを利用してIDOを開催予定とのことですが、テレグラムを見ますと、どうやら独自のSPEPadがほぼ完成しているようで、そちらを利用予定のようです。

なお、ホワイトペーパーだと、最低Tierで250billionSPEが必要と記載がありますが、SPEトークンをバージョン2に移行する時に、トークン供給量が100万分の1に削減されておりますので、現時点だと25万SPE(1,000ドル程度)が必要になっています。また、11月末頃に開催予定の最初のIDOでは、5万SPE以上の保有者向けのIDOも実施する予定とのことです。詳細は、SPEPadのテレグラムから確認をお願いします。

SavePlanetEarthの最新の動向

SavePlanetEarthは、11月19日からPhantasmaチェーンの上のGhostMarketというNFTマーケット(OpenSeaのようなマーケット)において、1,000個限定のカーボンクレジットNFT(CCNFT)を販売しています。なお、Phantasmaチェーンの概要は以下の通りです。SavePlanetEarthが独自のチェーンを開発する前にこのチェーンを選んだ理由が伝わってきますね。

Phantasmaチェーン
Phantasmaチェーンとは、ブロックチェーンゲームに重点を置いたブロックチェーンである。PoSを改良したプロトコルを採用することで、年間電力消費量を大幅に削減している。また、カーボンクレジットを購入することにより、カーボンニュートラルを達成することを明言している。
参照:Phantasmaチェーン公式サイト

販売されているCCNFTは以下のような動画のNFTになります。説明によると、これらの1,000個限定のNFTを保有することで、SPEPadからエアドロップ(恐らく新プロジェクトのトークンのエアドロップ)を受け取ったり、SPEトークンそのもののエアドロップを受け取れるなど、様々な特典を得ることができます。(サイトはこちら

先ほど紹介しましたが、将来的には独自のSPECチェーンを構築し、その上でNFTマーケットを展開する予定ですので、Phantasma上のマーケットは、そのための準備も兼ねて実施しているのだと思います。なお、現在販売されている限定コレクションは、最低価格2BNBで売り出されています。SavePlanetEarthの将来性などを検討した上で、購入するかを判断する必要がありますね。

おわりに

以上、SavePlanetEarthについて紹介いたしました。独自のチェーンやローンチパッドを開発しようとしていて、とても精力的だと感じました。また、DOVUとの比較については後日詳しく記事を書きたいと考えていますが、DOVUよりもSavePlanetEarthの方が、投資家へのインセンティブをしっかり用意している印象を受けました。現状、仮想通貨の世界に参入している人の多くは投資目的だと思いますので、そうしたユーザーのニーズを理解した上で、システムを設計しているのだとすると、とてもスマートだと思います。

環境保護は今後もその重要性が増していくトピックですので、これからもこの分野に着目していきたいと思います。

【PancakeGames(パンケーキゲームズ)】更新情報まとめ

はじめに みなさんPancakeGamesをご存知でしょうか。こちらはブロックチェーンゲーム専門プラットフォームになります。今回は最新情報をまとめました…

更新:2022/01/13

こちらの記事は、2021年11月時点の情報になります。最新情報は以下の記事にまとめていますので、そちらをご確認ください。

目次

はじめに

みなさんPancakeGames(パンケーキゲームズ)をご存知でしょうか。こちらは2021年9月に始動したばかりのブロックチェーンゲーム専門プラットフォームになります。

PancakeGamesは10月初旬に日本のBIGBANGというゲーム会社との提携を発表し、Twitterにて話題になっておりました。PancakeGamesがどのようなプラットフォームなのかは以下の記事にて詳しく紹介しておりますので、まだ読んでいない方はそちらもお読みいただければと思います。

前回の記事を書いてから2週間以上経過しておりますので、PancakeGamesに関する最新情報をまとめました。それでは見ていきましょう。

ロードマップ公開

10月13日にロードマップが公開されました。その中で公表された内容は以下の通りです。1つずつ簡単に内容を見ていきましょう。

  1. ERC20-BEP20間のブリッジ
  2. CoinMarketCap・Coingeckoへの登録
  3. キービジュアルの公開
  4. $5,000のエアドロップ
  5. PancakeGamesホルダー限定のNFT配布キャンペーン
  6. PancakeGamesのオリジナルNFT販売

1.ERC20-BEP20間のブリッジについてですが、要はEthereum上のGCAKEとBSC上のGCAKEを交換できるようになるということです。この記事を書いている10月28日現在、Ethereum上のGCAKEの方がBSC上のGCAKEよりも価格が低く、その価格差は4倍以上あります。通常であればブリッジが行われると、同価格になるようにBSC版の価格が下がり、Ethereum版の価格が上がるため、BSC版で購入していた方が損をする可能性が高いのですが、PancakeGamesは価格に影響が出ないようにブリッジを行おうとしているとのことです(Telegramより)。これはBSC版でGCAKEを購入していた方からするととてもありがたいですね。

2.CoinMarketCp・Coingeckoへの登録についてですが、現在申請中とのことであり、現時点ではまだ2つのサービスではGCAKEを確認することはできません。手続きにどれくらい時間がかかるかは分かりませんが、順調にいけば近々登録されるのではないかと思います。なお、現在GCAKEのチャートを確認したい方は、Ethereum版BSC版それぞれこちらから、GCAKEの購入の仕方につきましては、こちらから確認することができます。

3.キービジュアルの公開についてですが、PancakeGamesのプロジェクトの顔とも呼べるものが公開予定とのことです。個人的に、サイトのビジュアルであったりブランドイメージは結構重要だと思っています(例えばAppleとかはその典型例ですよね)。わざわざロードマップに書くあたり、どのようなキービジュアルが公開されるのか非常に楽しみです。

4.エアドロップについてですが、10月12日〜20日にかけて実施されていました。応募は締め切っているはずですが、その後当選者の発表が実施されていない状況となっています。なお、このエアドロップは”ラウンド1”とのことですので、2回目以降も実施されるのはまず間違いないのではないかと思います。参加されていなかった方は次回以降のアナウンスを待ちましょう。

5.NFT配布キャンペーンですが、GCAKEを保有していると『レジェンド級のNFT』を受け取ることができるとのことです。受け取れるNFTについての情報はまだ明らかになっていませんが、今後PancakeGamesの中でレジェンド級NFTを持っているユーザー限定のイベント・エアドロップなどが実施される可能性もあると思います。

6.オリジナルNFT販売についてですが、「our one and only NFT」とのことですので、PancakeGamesとして販売する唯一のNFTということかと思われます。5.で紹介したレジェンド級NFTとの関係がまだ分からないですね。これからのアナウンスに注目です。

以上が、公開されたロードマップの内容になります。公式のツイートを見ると、上記の内容は今年中に実施される内容と思われます。また、来年にはゲームのローンチなどより大きな動きがあるとのことであり、来年以降に本格的に始動すると考えられます。投資家目線からすると、気長に成長を待つ段階なのかもしれません。

日本コミュニティ発足

続いて日本コミュニティについての紹介です。非公式ではありますが、ぽるんさんが主体となってPancakeGames日本コミュニティを立ち上げてくださっています。この記事を書いている10月28日現在、参加者数が400人近くなっております。なかなかの規模のコミュニティですね。コミュニティ内での情報共有なども行われておりますので、PancakeGamesの最新情報を確認したい方はぜひ参加してみてください

PancakeGames日本コミュニティのアナウンス ぽるんちゃんさんのTwitter 2021/10/19

韓国でのキャンペーン予告

次に、韓国でのキャンペーンについてです。10月27日に、突然PancakeGames公式から以下のアナウンスがありました。

韓国コミュニティのキャンペーン予告 PancakeGames公式Twitter 2021/10/27

一応、和訳しておきますと、「特に韓国のGCAKEホルダーの皆さん、私たちは近日、韓国向けのキャンペーンを開催します。お楽しみに!」といった内容になっています。

韓国といえば、前回の記事で紹介したように、韓国ブロックチェーンコンテンツ協会/韓国モバイルゲーム協会会長がアドバイザーとしてPancakeGamesに参画することが発表されています。この会長は、鉄拳のトッププレイヤーと知り合いとのことであり、アドバイザー就任の記事を見ると、『韓国はeスポーツが非常に人気であり、プロゲーマーとコラボしてイベントを開催することができるだろう』と記載されていました。

これを踏まえると、近日韓国でPancakeGamesがイベントを開催する可能性があると思われます。そうだとすると見事な伏線の回収ですね。近日中に具体的なキャンペーン内容が公表されると思いますので、そちらにチェックしてみましょう。

おわりに

以上PancakeGamesの新着情報になります。正直まだまだ明らかになっている情報が少ないです。運営者も明らかになっておらず、エアドロップの当選発表すら遅れている状況を見るとかなりの少人数で実施しているのかなとも思われます。一方、日本のBIGBANGや韓国ブロックチェーン協会会長との提携や、まだ会社名は明らかになっていませんが14の企業とのスポンサー契約など、企業としてしっかり営業は実施していると思われますので、これからに期待したいですね。

これからも、PancakeGamesをはじめとするGameFiに関する情報をチェックしていきたいと思います。また新しい情報については以下の記事紹介しています。

https://pythonjupyter.code.blog/2021/11/26/pancakegames-bridge/

なお、GCAKEの購入の仕方につきましては、前回の記事に掲載しておりますのでそちらをご確認ください。

【環境保護×ブロックチェーン】DOVU:環境保護プロジェクトを紹介

はじめに みなさんDOVUをご存知でしょうか。詳しくは後で紹介しますが、こちらはブロックチェーン技術を利用して環境を保護することを目的としたプロジェクトになります。環境保護といえば、世界的にトレンドがきているトピックで…

更新:2022/02/08

目次

はじめに

みなさんDOVUをご存知でしょうか。詳しくは後で紹介しますが、こちらはブロックチェーン技術を利用して環境を保護することを目的としたプロジェクトになります。

環境保護といえば、世界的にトレンドがきているトピックですね。SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)という言葉も、今や一般常識と言えるレベルまで広く浸透したかと思います。

今回は、今トレンドがきており日本でも注目度が高まってきているDOVUについて紹介したいと思います。

なお、環境保護関係のプロジェクトについてもまとめた記事もありますので、合わせてお読みください。

カーボンニュートラルとは

まず、DOVUの説明に入る前に、『カーボンオフセット『カーボンニュートラルの説明をしたいと思います。この考え方を正しく理解することで、DOVUの価値の理解が深まると思います。環境省公式サイトによると、カーボンオフセットとは以下のような考え方になります。

カーボンオフセットとは、日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。

要は、『温室効果ガスを排出する代わりに、温室効果ガスを削減する取り組みに投資する』ということですね。

そしてカーボンニュートラルとは、『カーボンオフセットの取組を更に進め、温室効果ガス排出量の全量をオフセットする』という考え方になります。カーボンオフセットの上位互換の考え方といったところでしょうか。

最近ではテレビなどでもカーボンニュートラルについて紹介されているためご存知の方も多いかと思いますが、日本政府として『2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指す』という目標を掲げ、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを進めています。環境省では脱炭素のための特設サイトを設けていますので、詳しく知りたい方はそちらをチェックしてみてください。(余談ですが、カーボンニュートラルの更に上位互換の取り組みとして、カーボンマイナスという取り組みも存在していたりします。)

DOVUの見どころ

それでは、DOVUの見どころについて移っていきましょう。今回は大きく以下の3つについて紹介いたします。

  • カーボンオフセットの仕組み
  • DOVUの良いポイント
  • DOVUの最新の動向
カーボンオフセットの仕組み

まず、DOVUではどのようにカーボンオフセットの取り組みを売買するかを紹介いたします。結論から言いますと、以下のようなモデルになっています。

  1. 農家がCO2を減らす取り組みを行う
  2. DOVUが農家のCO2削減取り組みに問題がないかチェック
  3. DOVUが農家にcDOV(NFT)を発行する
  4. 農家がcDOVをDOVUが運営するNFTマーケットで販売する
  5. カーボンオフセットをしたいユーザーがDOVを利用してcDOVを購入する

農家がCO2を減らす取り組みをして、削減されたCO2をカーボンオフセットをしたいユーザーが購入するという流れになります。DOVUは農家とユーザーを繋ぐ役割を担っていることが分かりますね。

なお、名前が似ているので注意いただきたいのが、cDOVとDOVの関係性です。cDOVは『CO2 1トンのオフセットを証明するNFT』のことを指し、DOVは『cDOVを購入するために使えるユーティリティトークン(一般的なトークン)』となっています。なお、日本人一人当たりの年間CO2排出量が9~10トン程度とのことなので、個人でカーボンニュートラルを実現するには、cDOVを10個購入すれば良いということになりますね。

DOVUの良いポイント

では、DOVUについて個人的に良いなと思った2つのポイントを紹介したいと思います。

1つ目は、DOVUのプロジェクトに参加することで農家が新たな収入を得られるという点です。日本の農業で言いますと、農業従事者全体の60%以上の方の収入が500万円以下となっております。また、農業は天候に大きく左右され、台風などの被害に遭うと、収入が激減するという可能性もあります。もちろん、実際にcDOVを販売することによりどの程度の収入を得られるのか分からないと確かなことは分かりませんが、そうした農業従事者の新しい収入源となり得ることに、個人的に期待を寄せています

また2つ目は、CO2排出量の可視化を進めている点です。DOVUのCarbonMarketCapというサービスでは、現在Ethereumチェーン上にあるプロジェクトのCO2排出量を表示しております。こうして見ると、USDTが群を抜いてCO2を排出していることが分かりますね。また、CarbonCalculatorという仮想通貨を利用する個人の取引によるCO2排出量を表示するツールも構築しているとのことです。(なお、私が試しに計算しようとしたところうまく動作しませんでした。)こうしたCO2排出量の可視化は、カーボンニュートラルを実現する時に最初に必要になってくるツールであり需要が高いと考えます。実際に、後述するDOVUの説明会で、割と有名な企業からCO2計算ツールが注目されているとの説明がありました。

Carbon Market Capの様子 2021/10/26

DOVUの動向(11月まで)

まず比較的最近の動向としまして、10月8日に日本向けAMA(Ask Me Anything:DOVU説明会)が英語・日本語併用にて開催されました。その説明会の話の中から、2つの大きな動向について紹介いたします。なお説明会自体は1時間以上になりますが、DOVUについてもっと知りたい方は以下からご確認ください。

1つ目に、NFTマーケットプレイス『カーボンマーケットα』を2021年第4四半期にオープンする予定との発表がありました。カーボンマーケットαでは、DOVトークンを利用してcDOVを購入することができるようになると思われます。まさに、DOVUのプロジェクトの根幹とも言えるカーボンオフセットの売買機能が実装されるということですね。

BtoB(企業間)のマーケティングを進めているとの話も説明会の中でありましたので、マーケットがオープンした後に、実際にcDOVを購入してカーボンオフセット(あるいはカーボンニュートラル)を実施する企業がどの程度出てくるのかが注目ポイントだと思います。

2つ目に、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に関する言及がありました。COP26は名前から想像がつく通り、気候変動など環境問題に関して各国が集まって議論する会議であり、11月1日から12日にかけて開催されます。説明会の中では、COP26に向けて現在パートナー企業と最終調整中であり、詳しいことは話せないがぜひ期待しておいてほしいとの話がありました。

そして、10月25日に公開された最新のDOVUのPVの冒頭で、インダストリーリーダーとして『日立製作所・Microsoft・グラクソスミスクライン・ユニリーバ』の4社が紹介されていました。動画が公開された当初、この4社がDOVUのパートナー企業ではないかと注目を集めましたが、この4社はCOP26の協賛企業であり、DOVUのパートナー企業ではないとのことです。

DOVU公式の動画より抜粋

なお、COP26に合わせたタイミングでは、DOVUからそこまで大きな発表はありませんでした。

DOVUの動向(12月)

『カーボンマーケット』オープン

12月16日に、カーボンマーケットがオープンしました。サイトは以下のような見た目をしています。

一つのプロジェクトを見てみましょう。こちらのプロジェクトだと、販売を開始して24時間経たないうちに、6トン分のCO2のオフセットが購入されていますね。また、実際にCO2削減の取り組みを行なっている農家さんの顔が分かるので安心感があります

また、添付文書として、以下のようなCO2削減を実施したことを証明する第3者機関の報告書も確認することができます。透明性がありますね。

ちなみにカーボンオフセットを購入しようとしたところ、現在は$DOVでは購入できず、クレジットカード決済にしか対応していないようでした。ただ、当初の予定だと$DOVで購入となっておりますので、$DOVでの購入に対応するのも時間の問題かと思います。

おわりに

以上、DOVUについて紹介いたしました。DOVUのシステムについては私自身、全貌を理解できているかと言われるとまだまだ理解が追いついていない状況ですので、理解が深まりましたら、随時記事を更新したいと思います。

これまでも環境保護という観点は重要だと言われていましたが、その重要性はこれからも高まり続けると考えられます。そうした時代に最新のテクノロジーを利用して、環境問題に取り組むというDOVUの企業理念が個人的にとても好きです。まだまだ世界的にブロックチェーンに対する理解が浅いため、DOVUへの関心度も低いと思いますが、今年のCOP26などを通じて、DOVUの取り組みが世界に広く知れ渡っていくことを願っています。

なお、DOVUと同じように環境保護を目的としたSavePlanetEarthというプロジェクトについても紹介しておりますので、合わせて読んでみてください。

参考記事

今回の記事を書くにあたっては、以下の日本語記事を参照させていただきました。合わせてチェックしてみてください。以下、記事の時系列順に紹介しています。なお、一部DOVとcDOVを混同している記事もありましたのでご注意ください。CO2 1トン分のカーボンオフセットの証拠となるのはcDOVです。

【環境系NFT /Carbon Credit $DOV】👦Hermit Boy✨によるDOVU調査と未来への展望!🌏👩‍🌾 -Hermit Boyさん-

環境対策にNFTを活用、カーボンオフセットのトークン化に注目が集まる -コインテレグラフ日本版広告制作部-

環境系トークン「DOVU」とは?? -ドリオジのクリプトLAB-

個人でも気軽にカーボン・オフセットができる時代へ|MINのウラナミVol.352

【雑談】仮想通貨の雲・雨・傘

はじめに みなさん、『雲・雨・傘』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。仮想通貨の投資をしていく中で、この意識が重要だなぁと思いましたので、今回はこちらをご紹介したいと思います…

目次

はじめに

みなさん、『雲・雨・傘』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。仮想通貨の投資をしていく中で、この意識が重要だなぁと思いましたので、今回はこちらをご紹介したいと思います。

仮想通貨の雲・雨・傘

では、本題に移りたいと思います。早速ですが『雲・雨・傘』とは何かと言いますと、【家を出る時に空に雲があるのを見て、雨が降るだろうと考え、傘を持って出かける。】この一連の流れを事実・予測・行動の3つに分けて整理するということです。なお、ここで言う雲・雨・傘とは以下の通りとなります。

  • 雲:客観的な事実
  • 雨:雲を元にした予測
  • 傘:雨を元にした行動

余談ですが、元々この『雲・雨・傘』という言葉はコンサルの業界でよく使われている言葉かと思います(私自身はコンサルに関する書籍を読んでいる時に出会いました)。

この考え方を仮想通貨に当てはめると以下のようになります。

  • 雲 PancakeSwapがNFTマーケットを開設すると発表
  • 雨:PancakeSwapでNFTを取引したいと考える人が増え、ガバナンストークンのCAKEの需要が高まる(CAKEの価値が上がる)と予測
  • 傘:CAKEを購入

とても当たり前のことなのですが、これの何が大事かと言いますと、『雲と雨を混同しないこと』『他人が傘を持っているのを見て真似をするのではなく、自分で雲を見て、雨が降ると考え、傘を持って出かけること』がとても大事になります

『雲と雨を混同しないこと』とは、客観的な事実と個人的な意見を混同させないということです。ネット上では、誰かの雨(個人的な意見)があたかも雲(客観的な事実)のように述べられていることがあります。そこの見極めができないと、確証も無い情報に流されてしまいます。そのため、常に批判的に情報に接する必要があると思います。(念のためですが、ここで言う批判的にと言うのは、何でもディスると言う意味ではなく、懐疑的に接すると言ったニュアンスです。要は「それあなたの感想ですよね?」と言えるかどうかを考える感じですね。)

次に、『他人が傘を持っているのを見て真似をするのではなく、自分で雲を見て、雨が降ると考え、傘を持って出かけること』についてですが、『他人が傘を持っている』という事象を1つの『雲』として捉えて、これまであの人が買っていた銘柄は価格が上がっていたから今回も期待できると考え(雨)、自分も買う(傘)というのも、ある意味では『雲・雨・傘』に則った行動と言えるかもしれません。

ただ、このような行動を取っていると、自分で期待できる銘柄を選ぶというスキルが身に付かなくなってしまいます

また、参考にした他人がどのような雲から雨を予測し傘に至ったのかを確認しないと、その方が間違ったロジックで行動を取っていた時に、自身も無意識のうちに間違えてしまいます。誰しも間違いはありますし、同じ情報を見てもどう捉えるのかは人によってバラバラです。そのため、誰かの傘を元に行動するのは不確実性が高くなる(リスクが高くなる)と思います

今回は『雲・雨・傘』という切り口から話をしましたが、ポイントをまとめると、『二次、三次情報ではなく、一次情報を見て、自分で判断しよう』ということになります。まさにDYOR (Do Your Own Research)ですね。

おわりに

以上で今回の雲雨傘の話を終わりにいたします。

もちろん、アーリーアダプター層としてイノベーター層の後追いをする戦略を否定するものではありません。私自身一次情報を入手するということを徹底できている訳ではなく、他人が傘を持っているのを見て動くことが頻繁にあります。そうした現状を打開して、自分で生の情報を見つけて、解釈して、発信できるようになりたいという自戒の意味を込めて書いています。

なお、私自身の『傘』はなるべく表に出さないようにしています。その理由として、まだまだ未熟者なので自分の行動を公言するのに抵抗があるというのもありますが、他者の判断に影響を及ぼしたくないからという考えもあります。

そのためこのブログでは、なるべく客観的な『雲』を紹介して、おそらく多くの方が導けるであろう普遍的な『雨』を紹介するということを心懸けています。もちろん、どのプロジェクトの紹介するのかという点でサンプリングバイアスがかかっていますが、その点はご容赦ください。

以上、あとがきが長くなってしまいましたがこの辺りで。