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【解説】GameFiプラットフォームを徹底比較

はじめに みなさんGameFiをご存知でしょうか。現在GameFiのローンチが盛んに行われており、ローンチ用のプラットフォームがいくつも存在する状況です。今回はそんなGameFiプラットフォームについて深掘りしていきたいと思います…

目次

更新:2021/10/31

はじめに

みなさんGameFiをご存知でしょうか。GameFiとはブロックチェーン技術を利用したゲームのことを指します。有名なものとしては、AxieInfinityなどがありますね。これらのゲームの注目のポイントは、『Play to Earn』つまりゲームをプレイしてお金を稼げるということです。実際にフィリピンの農村部などでは、仕事としてAxieInfinityをプレイする方がいるとのとこです。

現在そうしたGameFiのローンチが盛んに行われており、ローンチ用のプラットフォームがいくつも存在する状況です。先日、GameFiプラットフォームを大まかに紹介しましたが、今回はよりGameFiプラットフォームについて深掘りしていきたいと思います。なお前回の記事は以下になりますので、よろしければ読んでみてください。

GameFiプラットフォーム比較

それではGameFiプラットフォームについて比較していきたいと思います。前回の記事では、新しいGameFiプロジェクトのIDO(Initial DEX Offering:ゲーム内のトークン・アイテムの先行販売)を実施しているローンチパッドのこと』を広くGameFiプラットフォームと呼んでいましたが、今回はその中で特にGameFiプロジェクトに特化しているプラットフォームに焦点を当てて紹介いたします。

早速ですが、GameFiプラットフォームについてまとめたものが以下になります。(※GamifyClub、RocoFinanceを追加しました 2021/10/23)

比較してみると、GameFiプラットフォームごとに特色がありますね。各プラットフォームについては以下で紹介しますのでざっくりと個人的な印象を話しますと、PancakeGamesは他のGameFiプラットフォームとは違った路線を攻めているように見受けます。また、運営者の名前を公表しているGameStation・GameFi・Gamestarter・RocoFinanceは透明性が高く、運営に信頼を置きやすいなと感じています。

なお、こちらでまとめている機能の他にも、まだ公開されていないだけで今後実装されていく機能もあると思いますので、各自で最新の情報を追いかけるようにしましょう。

各GameFiプラットフォーム紹介

では、今回比較しました各GameFiプラットフォームについて個別に紹介していきたいと思います。

PancakeGames
公式サイト Twitter

PancakeGames(パンケーキゲームズ)は、まだプロジェクトが始まったばかりのプラットフォームです。上記の表でもまとめましたが、PancakeGamesではIDOの他にもゲームの攻略サイト・イベント開催・プロゲーマーチーム養成など様々なサービスを実施予定とのことであり、より総合的なGameFiプラットフォームと呼べると思います。すでに日本の株式会社BIGBANGとの提携などが公表されており、これからの展開が気になるプラットフォームです。PancakeGamesの紹介記事は以下になりますので、興味のある方はぜひご覧ください。

個人的にGameZoneはシステムがとてもシンプルで、とてもベーシックなGameFiプラットフォームという印象を受けました。GameZoneの紹介文を見ると、ブロックチェーンゲーム分野の課題を解決するためにGameZoneは活動しているとの説明があり、いわゆる「イシュードリブン」でプロジェクトを実施しており好感が持てます。まだCryptopolisというゲームのIDOしか実施しておらず、今後どのようなゲームのローンチに関わっていくのかが注目のGameFiプラットフォームになります。

Seedifyは、GameZoneと同様でとてもベーシックなプラットフォームだと感じました。公式サイトを見ていただけると分かりますがローンチ実績がとても多く、信頼のおけるプラットフォームと言えると思います。またSeedify公式の説明によると、『Seedifyのブランド、エコシステム、プロジェクト、製品につながるユーティリティ(機能)を持ったNFTを実装予定とのことです。どのようなユーティリティなのかが非常に楽しみなプラットフォームになります。

GameStationはかなり最近開始したプラットフォームになります。公式サイトを見ると分かりますが、まだ実装されていない機能がたくさんある状況です。またGameStationのIDOが10月28日にGameFiなどのプラットフォームで開催される予定です。現在のところランク制度について言及がないため、どのようなシステムになるのか気になりますね。また、参加者がトークンをデポジットし、優勝者がその賞金を受け取れる「大会開催機能」を実装予定とのことであり、 ブロックチェーンゲーム分野の成長に寄与するのではと期待しています。

他のプラットフォームがローンチパッドとしての機能がメインである中、GAMERSEはローンチパッドを機能の1つとして捉えている点が印象的です。そしてGAMERSEの機能の中では、アバターエコシステムを導入していることが一番注目すべき点かと思います。ユーザーはGAMERSEを利用することでアバターを入手することができ、プロフィールに設定できるとのことです。そしてDecentralandのアバターをGAMERSE上で売買できるようにしたり、将来的にはGAMERSEのアバターを他のバーチャル世界で利用できるようなシステムを構築することを目指しています。名前もゲーム+メタバースであり、これからトレンドがくる可能性が高い分野ですので注目ですね。

GameFiは、GameFi特化のプラットフォームの中では比較的古参のプラットフォームかと思います。これまでに10個近いプロジェクトのIDOに関わっているほか、ゲーム内アイテム(NFT)の販売も実施しており、現在勢いのあるプラットフォームと言えるかと思います。また今後、スカラーシップ制度(ゲーム上で必要なモンスターなど(NFT)をレンタルする仕組み)を実装予定とのことです。スカラーシップ制度は冒頭に紹介したAxie Infinityで利用されている制度になりますので、ある程度の需要があるのではないかと予測されます。

ENJINSTARTER
公式サイト Twitter

ENJINSTARTERは、GameZoneなどと同じようにとてもベーシックなプラットフォームと言えると思います。またTier制がありますが、トークンをステークするのではなく、ウォレット内で保有するだけでOKという仕組みになっています(公式の説明)。ENJINSTARTERは、すべての人に『worlds beyond worlds」(先の世界, 新しい現実』を提供するという使命を掲げており、メタバースに関わるイベントのスポンサーなども実施しています。これからのメタバースの発展への寄与に期待ですね。

Gamestarterでは、今後新しいウェブサイトの公開や5個以上のIGOが予定されております。また、公式の説明を見ると、ゲームのレビューを書くことでGAMEトークンを貰うことができるとのことです。そのほか、βテストに参加することでもGAMEトークンを貰えるとのことであり、ゲームプレイヤーの新しい稼ぎ方を提供してくれることに期待が寄せられます。

GamifyClubは、他のプラットフォームと比べてギルド管理に力を入れているプラットフォームになります。ギルドとはゲームコミュニティの一種で、ギルドオーナーがギルドメンバーにゲームで必要なNFTをレンタルし、ギルドメンバーは報酬の一部をギルドに納めるといったシステムになります。要は先ほど紹介したスカラーシップ制度を導入したコミュニティですね。Solana上には、IDO後に150倍にも価格が上昇したStarAtlasなどのゲームが存在するため、そうしたゲームのギルド需要をいかに取り込めるかが鍵になってくると思います。なお、GmifyClubについては先日IDOを実施したばかりであり、まだまだこれからのプラットフォームになります。

RocoFinanceは、開発者にとって使い勝手の良いプラットフォームだと感じました。というのも、ブロックチェーンゲームを開発する上で必要となる決済システムやソフトウェア開発キットなどのインフラ機能を、RocoFinanceが用意してくれているからです。先日Avalaunch上でIDOを実施したばかりの生まれて間もないプラットフォームですが、RocoFinanceを使いたい開発者が増えてくることが期待されます。

以上簡単ですが各プラットフォームの紹介になります。ここでは紹介しきれていませんが、プラットフォームごとにまだまだ特色がありますので気になったプラットフォームについて調べてみてください。

おわりに

以上で今回の記事は終わりになります。こうした情報を比較しつつ、どのプラットフォームが今後波に乗るのか考えてみるのも楽しいですね。GameFi全体が波に乗って、全てのプラットフォームが盛り上がるということもありえるのかなとも思います。GameFiプラットフォームがうまく影響しあって、GameFi全体で盛り上がって欲しいですね。

また、なるべく各サイトから情報を正確に拾ってきたつもりですが、もし間違い等ありましたらコメントしていただけると助かります。他にも、こんなGameFiプラットフォームもあるといった情報がありましたら、Twitterにて連絡いただけますと助かります。

【雑談】ブログを再開した理由

はじめに 今回は、どうして仮想通貨に関するブログを再開したのかについて、その理由を忘れないうちに書き留めておきたいと思い、この記事を書いております…

目次

はじめに

今回は完全な雑談になります。仮想通貨に関する話ではないのでご留意ください。今回は、どうして仮想通貨に関するブログを再開したのかについて、その理由を忘れないうちに書き留めておきたいと思い、この記事を書いております。

ブログを再開するまでの流れ

結論から言いますと、以下の流れでブログを再開することに至りました。

  1. 読書に年間5万円費やす
  2. VoiceTechの本を読む
  3. Voicyを聴き始める
  4. イケハヤさん・マナブさんのラジオに出会う
  5. 仮想通貨を始める
  6. ブログを再開する

では、順を追って紹介したいと思います。

1. 読書に年間5万円費やす

まず初めに今年の目標として『1年間に5万円分読書をする』と目標を立てていました。5万円に深い意味はありませんが、定量的な目標を立てた方が進捗具合も分かるため良いだろうとのことで設定しました。この目標達成のために読書を続けていたことが始まりになります。

2. VoiceTechの本を読む

そうして読書をしている中で出会ったのが、ボイステック革命 GAFAも狙う新市場争奪戦という書籍でした。こちらの書籍は、これまでYouTubeなどの映像メディアの時代でしたが、これからは音声メディアや音声操作の時代が来るということを紹介しています。とても読みやすい書籍でしたので、詳細はぜひ購入して読んでみていただければと思います。他にも読んでいて面白かった書籍はいくつかありますので、いつか紹介できればと思います。

3. Voicyを聴き始める

そしてその書籍の中で紹介されていたのがVoicyです。一部、YouTubeのメンバーシップのように月額を支払わないと聴けない配信もありますが、基本的に無料で利用することができます。私自身はVoicyで通勤中や徒歩で移動している時にニュースを聞いたりしています。

Voicy [ボイシー] - 音声プラットフォーム
Voicy [ボイシー] – 音声プラットフォーム
開発元:Voicy, Inc.
利用料無料
4. イケハヤさん・マナブさんのラジオに出会う

そしてこのVoicyで出会ったのが、インフルエンサーのイケハヤさんマナブさんです。最初に聴き始めたのはマナブさんのラジオでしたが、その中でちょこちょこイケハヤさんの名前が登場し、そこからイケハヤさんのラジオも聴くようになりました。簡単に説明しておきますと、お二人ともネットビジネスと言われるジャンルで成功を収めています。ただVoicyではネットビジネスに限らず、ビジネスに関する考え方や人生観など、幅広いコンテンツをゆったりと語ってくださっています。

5. 仮想通貨を始める

そしてこのお二人は、どちらも仮想通貨投資を実施していました。私自身、仮想通貨に対して拒否感などは当初からあまりありませんでしたが、その盛り上がり具合などを知らなかったこともあり、最初はそんな分野もあるなくらいに聞いていました。

そうした中、以下のイケハヤさんの配信を聴きました。この配信やこの前後の配信を通じて、ブロックチェーンの思想や現状を知り、こんな未知の世界が広がっているということにワクワクしました。また、このラジオを聴いても実際に行動に移す人はほとんどいないと言うイケハヤさんの発言を受けて、だったらその少数の人になりたいというある種の反発精神もありました笑。このことから『仮想通貨を、もっと言うなればDeFiを始めてみたい』と思い、仮想通貨の世界に参入しました。

【DeFi講座】仮想通貨で稼いでいる具体的な方法。 -#イケハヤラジオ-

6. ブログを再開する

そして最後に、ブログを再開することにについてです。もともとこのラジオは2019年くらいにPythonの勉強のために作成したのですが、数記事書くだけで途絶えてしまっていました。そうした中ブログを再開しようと思ったのは、やはりイケハヤさんのVoicy配信に端を発しています。

以下のラジオの中で、「インフルエンサーなどのツイートにリプライをするのではなく自分のメディアで配信してほしい。誰が見てるか分からないというか誰も見てくれない、そういう絶望の中で物を作って欲しい。」とイケハヤさんが仰っていました。この言葉に感化されてブログを再開しようと決心し、現在に至っています。

【超辛口】コメントもリプも時間の無駄だし、人生変わらないよ。 -#イケハヤラジオ-

おわりに

以上がブログを再開した理由になります。個人的には最初読書を始めたことからどんどん連鎖して今に至る軌跡が面白いなと思っています。もしかすると数ヶ月後にはブログを辞めてまた新しいことに挑戦しているなんてこともあり得るのかなと思います。いずれにせよ変化を恐れず挑戦する人生を歩んでいきたいですね。

【まとめ】GameFiプラットフォームを徹底紹介

はじめに みなさんGameFiをご存知でしょうか。GameFiとはブロックチェーン技術を利用したゲームのことを指します。今回は、GameFiプラットフォームについて調査したことを紹介したいと思います…

更新:2021/10/30

目次

はじめに

みなさんGameFiをご存知でしょうか。GameFiとはブロックチェーン技術を利用したゲームのことを指します。有名なものとしては、AxieInfinityなどがありますね。これらのゲームの注目のポイントは、『Play to Earn』つまりゲームをプレイしてお金を稼げるということです。実際にフィリピンの農村部などでは、仕事としてAxieInfinityをプレイする方がいるとのとこです。

現在そうしたGameFiのローンチが盛んに行われており、ローンチ用のプラットフォームがいくつも存在する状況です。今回は、そうしたGameFiプラットフォームについて調査したことを紹介したいと思います。

GameFiプラットフォームとは

GameFiプラットフォームについて正確な定義はありませんが、ここでは『新しいGameFiプロジェクトのIDO(Initial DEX Offering:ゲーム内のトークン・アイテムの先行販売)を実施しているローンチパッドのこと』を広くGameFiプラットフォームと呼ぶことにします

なお先日紹介したPancakeGames(パンケーキゲームズ)は、IDOの他にも、ゲームの攻略サイト・イベント開催などのサービスを実施する予定とのことであり、より総合的なGameFiプラットフォームと呼べると思います。PancakeGamesの紹介記事は以下になりますので、興味のある方はぜひご覧ください。

GameFiプラットフォームまとめ

では、GameFiプラットフォームについて一気に紹介します。なお、今回紹介するプラットフォームは、GameFi専門のローンチパッド、総合的なローンチパッドの両方を含んでいます。またこちらで紹介するプラットフォーム以外にもGameFiプラットフォームが存在している/出現してくる場合は大いにありますので、各自で最新情報を確認するようにしてもらえればと思います。

とてもたくさんありますね。もはやプラットフォーム戦国時代とすら呼べるかもしれません。それぞれのプラットフォームでは独自トークンを発行しており、独自トークンを保有することによって、IDOやエアドロップに参加することができたりします。言うなれば優待チケットを購入する感じですね。もちろん、プラットフォームによって開催されるIDOは異なってきますので、どのプラットフォームが良いか検討した上でトークンを購入するようにしましょう。

それぞれのプラットフォームに関する詳しい情報なども紹介したかったのですが、予想以上にプラットフォームが沢山あったので、そうした情報は今後増やしていければと思います。各GameFiプラットフォームの詳細については、以下からご確認いただければと思います。

GameFi専門プラットフォーム

PancakeGames
公式サイト Twitter

ENJINSTARTER
公式サイト Twitter

GameFiを取扱うプラットフォーム

RedKite (PolkaFoundry)
公式サイト Twitter

LIGHTHOUSE (Seascape)
公式サイト Twitter

なお、今回紹介したGameFiプラットフォームの中で、よりゲームに特化したプラットフォームを深掘りした記事もありますので、ぜひそちらもお読みいただければと思います。

おわりに

以上でGameFiプラットフォームについての紹介を終わりたいと思います。とてもたくさんありますね。なかなか情報についていくのが大変だなぁとつくづく思います。個人的には全ての情報を追い続けることは物理的に困難ですので、Twitterなどでの盛り上がりを見つつ、対応するチェーンなどで適宜取捨選択しながら情報を追っていきたいなと思います。

また、なるべく各サイトから対応しているブロックチェーンの種類を正確に拾ってきたつもりですが、抜け等があるかもしれませんので、気づいた方はコメントしていただけると助かります。(どのチェーンをターゲットにしているかってあまり書いてくれていないものですね)他にも、こんなGameFiプラットフォームもあるといった情報がありましたら、Twitterにて連絡いただけますと助かります。

【Pythonコード紹介】【実体験】OpenSeaでNFTを販売して実感したこと

はじめに

こちらの記事は、以下の記事に関連するPythonのコードの紹介になります。もし、本編の記事を読んでいない場合には、まずそちらをご覧ください…

はじめに

こちらの記事は、以下の記事に関連するPythonのコードの紹介になります。もし、本編の記事を読んでいない場合には、まずそちらをご覧ください。また、本編は仮想通貨とは全く関係のない内容になっております。

実際のコード

では、ざっとコードを紹介します。 Scikit-imageというライブラリが優秀ですね。これによってinput_pathに保存されている写真をモザイクアートに変換することができます。

import glob

from skimage import color
from skimage import io
from skimage import segmentation

input_path = "加工前の写真のフォルダ"
output_path = "加工後の写真の保存フォルダ"

files = glob.glob(input_path +"*")   # 加工する写真のパスを取得

for file in files:
    file_name = file[-10:-5]  #写真の名前を取得
    
    # モザイク化
    img = io.imread(file)
    label = segmentation.slic(img, compactness=30)

    # 保存
    out = color.label2rgb(label, img, kind='avg')
    io.imsave(output_path + file_name + "_re.png", out)

こうして出来上がった作品が以下の通りになります。いや〜プログラミングって便利ですね。最近は加工アプリも出ているのでわざわざプログラムを書かなくても簡単に加工ができますしね。

おわりに

以上、簡単ですがPythonでのコードを紹介しました。需要があるかは分かりませんが、今後はたまにプログラミングについても更新していきたいです。

OpenSeaで販売することも、自分で体験できてよかったと思っています。本腰を入れてNFTを売り出していくつもりはないですが、せっかくなのでモザイクアートのアカウントは残すつもりですし、気が向いたら風景画を足していこうかなと思っています。もし、CryptoMosaicを入手してみたいという方がいらっしゃいましたら差し上げます(もちろん購入いただいても大丈夫です)のでTwitterでご連絡ください。

【実体験】OpenSeaでNFTを販売して実感したこと

はじめに 現在、NFTのブームがきていますね。 私もこの流れを受けて、試しに短期的にNFTの販売を実施しました…

目次

はじめに

現在、NFT(非代替性トークン)のブームがきていますね。インフルエンサーのイケハヤさんが中心となって、ムーブメントを起こしており、イケハヤさんがプロデュースするCryptoNinjaをEXILEの関口メンディーさんが購入したことを受けて、さらにNFTの人気が上昇しそうな予感です。

CryptoNinjaの購入を喜ぶ関口メンディーさんのTwitter 2021/09/30

私もこの流れを受けて、自分が気に入ったNFT作品を購入したりしているのですが、せっかくなので試しに短期的にNFTの販売を実施しました。なお、販売したと言いましたが売れていません笑。正確には売ろうとしてみただけになります。今回はそれを受けて感じたことをお伝えしようと思います。

なお、今回はOpenSeaにてNFTの販売を実施しました。OpenSeaとは、Ethereum(イーサリアム)・Polygon(ポリゴン)上のNFTを作成・販売・購入できるプラットフォームで、現在NFTマーケットのシェアで圧倒的なNo.1を誇ります。

OpenSeaでのNFTの販売

では、実際にOpenSeaでNFTを販売するために実施したことを紹介します。 

  1. コンセプト決定
  2. 各種アカウント作成・OpenSeaでコレクション作成
  3. NFTの作成(ミント)
  4. Twitter上で宣伝

1. コンセプト決定

当然ですがNFTを売る上では作品がないと売れません。また、私自身は美術のスキルがないため、今回は写真をPythonで加工して作品を作ることにしました。コンセプトとしてはズバリ『モザイクアート』。以下のように写真をモザイク状に仕上げる事で作品を作成しました。

なお、こちらは既存のライブラリを利用して作っているだけですが、ご参考までにそちらのコードについては以下の記事で紹介いたします。

また、現状風景画などのアート作品よりも、Twitterなどでアイコンにできる人物画の方が需要があるだろうとの判断から人物画を作成しています。個人的には風景画の方が好きなのですが。。なお、一応OpenSea上で「モザイク」などの単語を調べて、似た作品が出ていないことを確認しました。

また、他の作品との差別化を考えた時に、絵のレベルではもちろん太刀打ちできませんので、作品にその人物や舞台となった場所に関するショートストーリーを添えて、購入者にしか見えないように設定にすることとしました。なお、もちろんプライバシーの観点から架空の設定を織り交ぜています。

以上、マーケット分析もそこそこにOpenSeaに飛び込みました。

2. 各種アカウント作成・OpenSeaでコレクションを作成

次にOpenSea・Twitterのアカウントを作成しました。アカウント名・TwitterIDなどは後で修正もできますので、ひとまず公式に従って作成すれば問題ないかと思います。なお、Instagramについて作成することも考えましたが、InstagramはTwitterと異なりリツイート機能がない(=短期的に作品の認知度を向上させるのが難しい)と判断し今回はパスしました。

また、OpenSeaのコレクションを作成しました。コレクションとは言うなればNFT作品のブランド名になります。有名なイケハヤさんを例に使わせていただくと、アカウント名は「ikehaya_JP」、コレクション名は「CryptoNinja NFT」となります。

なおコレクションを作るときは、「Create」ではなくアカウントの画像にカーソルを合わせると下に表示される「My Collections」を選択し、そこから「Create a collection」を選択しましょう。(下の画像の赤で囲んだ場所です)

また、コレクションを作成するときに、以下のようにロイヤリティ(二次流通時のクリエイター報酬)・ブロックチェーンの選択(Ethereum・Polygon)といった選択があります。今回は、ロイヤリティ7.5%、ブロックチェーンはPolygonに設定しました。

また、OpenSeaとTwitterのアカウントをそれっぽい感じに仕上げました。アカウントを作成するときは、OpenSea上で人気のあるコレクションの説明やTwitterを参考にしました。また、今回は海外にも発信できるようにOpenSeaは英語、Twitterの一言は英語、ツイートは英語と日本語の併用としました。OpenSeaのコレクションはこちらです。

OpenSeaのコレクション

3. NFTの作成(ミント)

次にOpenSeaでNFTをミントしました。ちなみに、この作業も無料で実施する事ができます。(Ethereumを選択した時は確認しておりません)

なお、一度ミントした作品はブロックチェーン上に記録されるため、プロパティを修正することはできません。注意して作成するようにしましょう。ちなみに今回は、「Unlockable Content」を選択し、購入者だけが確認する事ができる情報を追加しました

そうして作成したNFTが以下になります。ご参考までですが、こちらから詳しいプロパティとかを確認することができます。

4. TWitter上での宣伝

最後にTwitterで宣伝をしました。まず、インフルエンサーなどNFT関係のアカウント、NFTのエアドロップ(無料配布)をしているNFTアーティストの方のツイートをリツイートしているアカウントをフォローしました。そしてNFTのエアドロップを実施することをツイートで謳いながら、フォロワーを増加させました。もちろん、こちらも他のNFTアーティストさんや海外のエアドロップ関係のツイートを参考にしながら実行しました。

そして、エアドロップの実施しますというツイートをしたあたりで、この実験を終了しました。せっかく30人程度の方にフォローしていただいたのに申し訳ないです。。

販売して感じたこと

結論から言うと、OpenSeaでNFTを売り出すことは簡単です。ただ、売り出した商品が売れるかどうかはやはり別問題だなと感じました

恐らく、エアードロップをTwitterで呼びかければフォロワーをある程度増やすことは可能だろうと感じました。しかし、無料なら欲しいけどお金を払いたいとは思わないという域を出ないだろうなと思いました

また、投資目的で購入する者が多い中で、いかに自分の作品の希少性を強調したり、コミュニティの形成により市場価値を高めるかが鍵になると考えますが、そうしたプロデュースを片手間で実施するのは(現在の私には)不可能だと感じました

こうして振り返ると、イケハヤさんが9月29日にVoicyで発信していた内容がおっしゃる通りだなぁと実感いたしました。さすが日本を牽引するNFTプロデューサーです、、!

おわりに

売れるかどうかはともかく、自分の作品を気軽に売れるというのは楽しいですね!こうして自分で体験できてよかったと思っています。本腰を入れてNFTを売り出していくつもりはないですが、せっかくなのでモザイクアートのアカウントは残すつもりですし、気が向いたら風景画を足していこうかなと思っています。もし、CryptoMosaicを入手してみたいという方がいらっしゃいましたら差し上げます(もちろん購入いただいても大丈夫です)のでTwitterでご連絡ください。

【計算式紹介】【考察】トークンをステークする判断基準について(インパーマネントロスの観点から考察)

はじめに こちらの記事は、以下の記事に関連する計算式の紹介になります。もし、本編の記事を読んでいない場合には、まずそちらをご覧ください。 回収日数の計算式 LPトークンを2Sステークし、LPトークンの…

はじめに

こちらの記事は、以下の記事に関連する計算式の紹介になります。もし、本編の記事を読んでいない場合には、まずそちらをご覧ください。

回収日数の計算式

LPトークンを2Sステークし、LPトークンのペアのうち、片方の価値がa倍(a < 1)になった場合の、M日後の損益を考えます。なおLPトークンのペアのうち、片方はステーブルコインであり価格変動がないとします。

2S : 元本
k : LPトークンのステークによる1日当たりの利益率

まず、M日後の元本の増減は、以下のようになります。※こちらのサイトを参考にしています。

また、M日後のLPトークンをステークすることで得られる利益は、以下のようになります。

なお、LPトークンをステークして得られる利益は、「ステークしているLPトークンの時価 × 利益率」であり、M日後までの価格の推移によって変化するため、ここではステークと同時に価格がa倍になり、その後ずっと価格変動がないと仮定しています。(価格がa倍以上減少しないと仮定した時に得られる最小の利益を計算しています)

よって、M日後の資産の増減は、以下のようになります。

増減が0となるのは、以下の場合になります。

以上が、回収日数の求め方になります。

なお、トークン単体をステークする場合の考え方についても、上記のLPトークンの場合とほぼ同じになりますので割愛いたします。

この考察の欠点(本編記事の再掲)

注意していただきたいのが、こちらで紹介した考察は理論上の話であり、実際に運用する上では必ずしも成立するとは限りません。また、逆にこれより短い期間で元本が回収できる場合も少なからず起こります

別ページに求め方を掲載していますので、そちらを見てもらうと分かるかと思いますが、以下のような欠点があります。

  • 1日当たりの利益率を一定として計算している
  • トークンの価格がステークと同時に下落したと想定している(利益が少ない想定で試算している)

2つ目の内容について、利益が少ないケースを想定した方がよいと考えたため、そのようにしています。そのため、価格がなだらかに下落した場合には、この式で求まる日数よりも短い日数で元本を回収できます。逆に、価格が一時的に想定よりも下落し、そこから想定していた減少率まで価格が上昇した場合、この式で求まる日数よりも元本の回収に日数がかかる可能性があります

おわりに

この記事は、運用利益を高めることを考えたときの参考になればという考えから考察したものになります。そもそも論として、そのような価格変動が大きいと考えられるものに投資しないというのが正しいのかもしれません。ただ、外的要因(現在の中国恒大の債務不履行問題や各国の仮想通貨規制の動向など)により価格が変動することはありますし、言ってしまえば仮想通貨全般が価格変動が大きい分野ですので、目安として試算することは大事だと思います。

もし計算式が間違っていたり、よりよい考え方をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントやTwitterなどでご意見を伺わせていただければと思います。

【考察】トークンをステークする判断基準について(インパーマネントロスの観点から考察)

はじめに みなさん、PancakeSwap(パンケーキスワップ)など分散型取引所で、トークンをファーム・プールにステークする時に、インパーマネントロス(変動損失)を考慮することがあるかと思います。 かく言う私も、「このLPトークンのペアだとAPRが高い!でも新興プロジェクトのトークンだから値下がりで損するかもしれないからどうしよう。」と考えることがあります。 そこで…

更新:2022/02/11

はじめに

こんにちは、薬学生です。

みなさん、PancakeSwap(パンケーキスワップ)など分散型取引所で、トークンをファーム・プールにステークする時に、インパーマネントロス(変動損失)を考慮することがあるかと思います。

かく言う私も、「このLPトークンのペアだとAPRが高い!でも新興プロジェクトのトークンだから値下がりで損するかもしれないからどうしよう。」と考えることがあります。

そこで、「もしトークンの価値が◆%減少したとしても、APRが⚫︎%だから、▲日でインパーマネントロスと相殺できる」といった計算の仕方について考えましたので、備忘録的にこちらでご紹介いたします。

インパーマネントロスの詳しい計算方法はこちらのサイトを参考にさせていただきました。なお、途中式が一部間違っていましたのでご注意ください(最終的な結果は合っています)。また、インパーマネントロスについてはたくさん解説記事が出ており、自動計算サイトなどもありますので、それらを活用すると良いと思います。

考察結果

結論から伝えますと、価格がa倍に減少したとしても、以下の式で求められる日数で、収支がトントンになると考えました

LPトークンをファームする場合

LPトークンのペアのうち片方はステーブルコインであり、価格変動がない想定です。

a : トークンの価格変化率 (例:半減ならa = 0.5、5%減ならa = 0.95)
k : LPトークンのファームによる1日当たりの利益率

トークン単体をプールする場合

LPトークンの式と似ていますが、LPトークンよりも価格変動による影響を受けやすくなっています

a : トークンの価格変化率 (例:半減ならa = 0.5)
k : トークンのプールによる1日当たりの利益率

これらの式の求め方につきましては、以下のページに掲載しましたのでそちらをご参照ください。

これらの式に基づいて、ためにし以下の2条件で計算してみたところ、BeefyでLPトークンをステークする場合は21日PearZap(Polygon)でトークン単体をステークする場合は125日で元本を回収できるとの結果になりました(2021年9月25日時点)。

LPトークンをステークする場合に比べて、トークン単体をステークする場合の方が元本の回収にかかる日数が6倍ほどになっていますね。もちろん、そもそものAPY(あるいはAPR)に差があることも一つの要因ですが、トークン単体でステークする方が、価格変動に大きく影響されるので、実際に運用する時には注意が必要です。

プロジェクト名BeefyPearZap(Polygon)
トークンPEAR-USDC LPPEAR(Auto)
APY/3652%0.8%
PEARの価格変動50%50%
元本の回収日数21日125日

※なお、こちらで紹介しているPearZapは2021年末でサービスを終了しております。

この考察の欠点

注意していただきたいのが、こちらで紹介した考察は理論上の話であり、実際に運用する上では必ずしも成立するとは限りません。また、逆にこれより短い期間で元本が回収できる場合も少なからず起こります

別ページに求め方を掲載していますので、そちらを見てもらうと分かるかと思いますが、以下のような欠点があります。

  • 1日当たりの利益率を一定として計算している
  • トークンの価格がステークと同時に下落したと想定している(利益が少ない想定で試算している)

2つ目の内容について、利益が少ないケースを想定した方がよいと考えたため、そのようにしています。そのため、価格がなだらかに下落した場合には、この式で求まる日数よりも短い日数で元本を回収できます。逆に、価格が一時的に想定よりも下落し、そこから想定していた減少率まで価格が上昇した場合、この式で求まる日数よりも元本の回収に日数がかかる可能性があります

おわりに

この記事は、運用利益を高めることを考えたときの参考になればという考えから考察したものになります。そもそも論として、そのような価格変動が大きいと考えられるものに投資しないというのが正しいのかもしれません。ただ、外的要因(現在の中国恒大の債務不履行問題や各国の仮想通貨規制の動向など)により価格が変動することはありますし、言ってしまえば仮想通貨全般が価格変動が大きい分野ですので、目安として試算することは大事だと思います。

もし計算式が間違っていたり、よりよい考え方をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントやTwitterなどでご意見を伺わせていただければと思います。

【番外編】むしろ損するPancakeSwapのHarvestの頻度について

PancakeSwapとは みなさん、PancakeSwapをご存知でしょうか。こちらは、バイナンススマートチェーン(BSC)上で動いているDEXの1つになります。 PancakeSwapに限らず、DEXではファームにステーク(仮想通貨の流動性を提供)することによって、その見返りとしてトークンをもらうことができます。もらえるトークンを…

更新:2022/02/11

はじめに

こんにちは、薬学生です。

みなさん、PancakeSwapをご存知でしょうか。こちらは、バイナンススマートチェーン(BSC)上で動いているDEXの1つになります。

PancakeSwapに限らず、DEXではファームにステーク(仮想通貨の流動性を提供)することによって、その見返りとしてトークンをもらうことができます。もらえるトークンを専用のプール(トークン単体をDEXに預ける)することによって、複利を得ることが可能であるため、ある程度トークンが貯まったら、Harvest(ハーベスト・収穫)を選択してトークンを受け取り、そのトークンをプールに(あるいは再度LPトークンとしてファームに)ステークしているかと思います。

先日、Harvestの最も効率のよい頻度について考察しました。そちらの記事は以下になりますので興味のある方はそちらをご覧ください。

上記の最適頻度を考察する中で、これよりも早い頻度で収穫を繰り返すと損をするという収穫頻度の限界を参考までに算出していました。今回はその「損をしない収穫頻度の上限」についてご紹介します。

損をしないHarvestの頻度の上限

結論から伝えますと、以下の式で求められる頻度より短期間でHarvestを繰り返すと損をすると考えました。

頻度の上限 = √2d/Ak

d : 1回当たりのガス代(取引手数料)
A : ファームによる1日当たりの利益
k : プールによる1日当たりの利益率

ちなみに以下の頻度が前の記事で紹介した最適頻度になります。比較してみると、「損をしない収穫頻度の上限の約1.4倍=最適頻度」となっていますね。

最適頻度 = 2×√d/Ak

この式の求め方につきましては、以下の通りになります。

Harvest頻度の上限の求め方

x日ごとに収穫するとし、収穫・プールにかかる手数料と、その期間プールすることで得られる利益の大小を比較します。

A : ファームによる1日当たりの利益
k : プールによる1日当たりの利益率
d : 1回当たりのガス代(取引手数料)

収穫しないで放置している状態より損をしないためには、

プールによって得られる利益 > 支出(ガス代)

となればよいです。利益・支出はそれぞれ、以下の通りとなります。

以上から、以下の通り求めることができます。

考察

こちらの式に基づいて、ためにし以下の2条件で計算してみたところ、PancakeSwapの頻度の上限は約44日PearZapの上限は約3時間となりました(2021年9月14日時点)。この値を1.4倍すると、以前紹介した最適頻度になります。

※なおこちらで紹介しておりますPearZapは2021年末でサービスを終了しています

PancakeSwap
ファーム:CAKE-BNB
プール:CAKE earn for CAKE (manual)
ファームのステーク額:500ドル

PearZap (Polygon)
ファーム:PEAR-USDC
プール:PEAR
ファームのステーク額:500ドル

基本的には、先日の記事で紹介した最適頻度を目安に収穫を行えばよいと思います。もしもそれより早い頻度で収穫したいと考えているのであれば、この記事で紹介した頻度以上で収穫を行わないように注意するとよいと思います。

また、以前もお伝えしましたが、この記事で紹介している頻度は、理論上のものであり、実際のDEXの条件を完全に再現して求めていません。以下の点が、この計算式に欠けている点になります。

  • 1日当たりの利益(率)を一定として計算している
  • 1回当たりのガス代を一定として計算している
  • トークンの価格変動による影響を考慮していない

なお、この記事ではこれ以上の頻度で収穫をしたら損をすると紹介しましたが、厳密に言うと、この頻度でも長期間運用を続ければ収支はプラスになります。それは、プールによって得られる利益は、プールした日からその次にプールする日までではなく、運用している間増え続けるからです。言うのであれば、銀行預金もずっと続けていれば、いつかは何億円にでもなる可能性があるということと同じような理論です

ですので、利益の最大化・効率化を図るのであれば、今回紹介した頻度以上で収穫を行わない方がよいかと思います。(もちろん最終的な判断は投資家各自となります)

以上、2回に分けましてHarvestの最適化について考察してきました。私自身、「どれくらいの頻度で収穫したらよいのだろう?」「有名なこの人は⚫︎日で収穫って言っているけど、別の人は◆日って言っていてどっちがよいのだろう?」と疑問に思っていましたので、そこそこ時間をかけて考えてみました。

私自身、金融数学の専門という訳では全くありませんので、計算式が間違っていたり、よりよい考え方があるかもしれません。そうした知見をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントやTwitterなどでご意見を伺わせていただければと思います

【計算式紹介】【考察】PancakeSwapのHarvestの頻度について

はじめに こちらの記事は、以下の記事に関連する計算式の紹介になります。もし、本編の記事を読んでいない場合には、まずそちらをご覧ください。 最適頻度の計算式 ある日からステークを開始してx日ごとに収穫するとし、M日後の利益を考えます…

はじめに

こちらの記事は、以下の記事に関連する計算式の紹介になります。もし、本編の記事を読んでいない場合には、まずそちらをご覧ください。

最適頻度の計算式

ある日からステークを開始してx日ごとに収穫するとし、M日後の利益を考えます。
なお便宜上、Mはxで割り切れるとして計算します。

A : ファームによる1日当たりの利益
k : プールによる1日当たりの利益率
d : 1回当たりのガス代(取引手数料)

補足:収穫・ステークの2ステップが必要なため、ガス代に2が掛けてあります

{ }の中を考えると、

ここで、相加相乗平均の関係より、

であるため、

となります。このうち、等号が成立するのは、

の時となります。以上が、最適頻度の求め方になります。

最適頻度の欠点(本編記事の再掲)

注意していただきたいのが、こちらで紹介した最適頻度は理論上の話であり、実際に運用する上では必ずしも最適とは限りません

別ページに求め方を掲載していますので、そちらを見てもらうと分かるかと思いますが、ざっと思いつくだけで以下のような欠点があります。

  • プールにステークしたトークンを収穫して再度ステークすることを考慮していない
  • 1日当たりの利益(率)を一定として計算している
  • 1回当たりのガス代を一定として計算している
  • トークンの価格変動による影響を考慮していない

1つ目の再ステークに関しては、頑張れば式に入れて計算を行うことができると思いますが、2つ目以降の内容は、予想ができないため、どうしても理論の域を出ることはないと思います。

この記事は、運用利益を高めることを考えたときの参考になればという考えから考察したものになります。私自身、金融数学の専門という訳では全くありませんので、計算式が間違っていたり、よりよい考え方があるかもしれません。そうした知見をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントやTwitterなどでご意見を伺わせていただければと思います。

【考察】PancakeSwapのHarvest(収穫)の頻度について

PancakeSwap(パンケーキスワップ)とは みなさん、PancakeSwapをご存知でしょうか。こちらは、バイナンススマートチェーン(BSC)上で動いているDEXの1つになります。 PancakeSwapに限らず、DEXではファームにステーク(仮想通貨の流動性を提供)することによって…

更新:2022/02/11

はじめに

こんにちは、薬学生です。

みなさん、PancakeSwapをご存知でしょうか。こちらは、バイナンススマートチェーン(BSC)上で動いているDEXの1つになります。

PancakeSwapに限らず、DEXではファームにステーク(仮想通貨の流動性を提供)することによって、その見返りとしてトークンをもらうことができます。もらえるトークンを専用のプール(トークン単体をDEXに預ける)することによって、複利を得ることが可能であるため、ある程度トークンが貯まったら、Harvest(ハーベスト・収穫)を選択してトークンを受け取り、そのトークンをプールに(あるいは再度LPトークンとしてファームに)ステークしているかと思います。

今回は、このHarvestに関して最も効率のよい頻度を考察しました

もちろん、この話はPancakeSwapに限らず、他のDEXでも同様です。ここでは、知名度の高いPancakeSwapのケースの例を交えて解説したいと思います。

Harvestの最適頻度

結論から伝えますと、以下の式で求められる頻度でHarvestを行うのがよいと考えました。

最適頻度 = 2×√d/Ak

d : 1回当たりのガス代(取引手数料)
A : ファームによる1日当たりの利益
k : プールによる1日当たりの利益率

この式の求め方につきましては、以下のページに掲載しましたのでそちらをご参照ください。

こちらの式に基づいて、ためにし以下の条件で計算してみたところ、PancakeSwapの最適頻度は約62日となりました(2021年9月14日時点)。このように、どのDEXでどの銘柄の組合せを選択するかによって、最適頻度は大きく変わってきますので、実際に運用する時には注意が必要です。

PancakeSwap
ファーム:CAKE-BNB
プール:CAKE earn for CAKE (manual)
ファームのステーク額:500ドル

最適頻度の欠点

注意していただきたいのが、こちらで紹介した最適頻度は理論上の話であり、実際に運用する上では必ずしも最適とは限りません

別ページに求め方を掲載していますので、そちらを見てもらうと分かるかと思いますが、ざっと思いつくだけで以下のような欠点があります。

  • プールにステークしたトークンを収穫して再度ステークすることを考慮していない
  • 1日当たりの利益(率)を一定として計算している
  • 1回当たりのガス代を一定として計算している
  • トークンの価格変動による影響を考慮していない

1つ目の再ステークに関しては、頑張れば式に入れて計算を行うことができると思いますが、2つ目以降の内容は、予想ができないため、どうしても理論の域を出ることはないと思います。

この記事は、運用利益を高めることを考えたときの参考になればという考えから考察したものになります。私自身、金融数学の専門という訳では全くありませんので、計算式が間違っていたり、よりよい考え方があるかもしれません。そうした知見をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントやTwitterなどでご意見を伺わせていただければと思います。

この記事の次のステップ

こちらの記事を踏まえて、ヒヨコロさんより深掘りした記事を書いていただきました!

ヒヨコロさんの記事では、実際に最適なコンパウンドの頻度を求めるための計算シートを公開したりしており、こちらの記事に興味を持たれた方は必読の内容となっておりますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。