目次
はじめに
みなさん、『雲・雨・傘』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。仮想通貨の投資をしていく中で、この意識が重要だなぁと思いましたので、今回はこちらをご紹介したいと思います。
仮想通貨の雲・雨・傘
では、本題に移りたいと思います。早速ですが『雲・雨・傘』とは何かと言いますと、【家を出る時に空に雲があるのを見て、雨が降るだろうと考え、傘を持って出かける。】この一連の流れを事実・予測・行動の3つに分けて整理するということです。なお、ここで言う雲・雨・傘とは以下の通りとなります。
- 雲:客観的な事実
- 雨:雲を元にした予測
- 傘:雨を元にした行動
余談ですが、元々この『雲・雨・傘』という言葉はコンサルの業界でよく使われている言葉かと思います(私自身はコンサルに関する書籍を読んでいる時に出会いました)。
この考え方を仮想通貨に当てはめると以下のようになります。
- 雲 PancakeSwapがNFTマーケットを開設すると発表
- 雨:PancakeSwapでNFTを取引したいと考える人が増え、ガバナンストークンのCAKEの需要が高まる(CAKEの価値が上がる)と予測
- 傘:CAKEを購入
とても当たり前のことなのですが、これの何が大事かと言いますと、『雲と雨を混同しないこと』・『他人が傘を持っているのを見て真似をするのではなく、自分で雲を見て、雨が降ると考え、傘を持って出かけること』がとても大事になります。
『雲と雨を混同しないこと』とは、客観的な事実と個人的な意見を混同させないということです。ネット上では、誰かの雨(個人的な意見)があたかも雲(客観的な事実)のように述べられていることがあります。そこの見極めができないと、確証も無い情報に流されてしまいます。そのため、常に批判的に情報に接する必要があると思います。(念のためですが、ここで言う批判的にと言うのは、何でもディスると言う意味ではなく、懐疑的に接すると言ったニュアンスです。要は「それあなたの感想ですよね?」と言えるかどうかを考える感じですね。)
次に、『他人が傘を持っているのを見て真似をするのではなく、自分で雲を見て、雨が降ると考え、傘を持って出かけること』についてですが、『他人が傘を持っている』という事象を1つの『雲』として捉えて、これまであの人が買っていた銘柄は価格が上がっていたから今回も期待できると考え(雨)、自分も買う(傘)というのも、ある意味では『雲・雨・傘』に則った行動と言えるかもしれません。
ただ、このような行動を取っていると、自分で期待できる銘柄を選ぶというスキルが身に付かなくなってしまいます。
また、参考にした他人がどのような雲から雨を予測し傘に至ったのかを確認しないと、その方が間違ったロジックで行動を取っていた時に、自身も無意識のうちに間違えてしまいます。誰しも間違いはありますし、同じ情報を見てもどう捉えるのかは人によってバラバラです。そのため、誰かの傘を元に行動するのは不確実性が高くなる(リスクが高くなる)と思います。
今回は『雲・雨・傘』という切り口から話をしましたが、ポイントをまとめると、『二次、三次情報ではなく、一次情報を見て、自分で判断しよう』ということになります。まさにDYOR (Do Your Own Research)ですね。
おわりに
以上で今回の雲雨傘の話を終わりにいたします。
もちろん、アーリーアダプター層としてイノベーター層の後追いをする戦略を否定するものではありません。私自身一次情報を入手するということを徹底できている訳ではなく、他人が傘を持っているのを見て動くことが頻繁にあります。そうした現状を打開して、自分で生の情報を見つけて、解釈して、発信できるようになりたいという自戒の意味を込めて書いています。
なお、私自身の『傘』はなるべく表に出さないようにしています。その理由として、まだまだ未熟者なので自分の行動を公言するのに抵抗があるというのもありますが、他者の判断に影響を及ぼしたくないからという考えもあります。
そのためこのブログでは、なるべく客観的な『雲』を紹介して、おそらく多くの方が導けるであろう普遍的な『雨』を紹介するということを心懸けています。もちろん、どのプロジェクトの紹介するのかという点でサンプリングバイアスがかかっていますが、その点はご容赦ください。
以上、あとがきが長くなってしまいましたがこの辺りで。