更新:2022/04/23
目次
はじめに
こんにちは、薬学生です。
みなさん仮想通貨が環境に悪いと言われていることはご存知でしょうか?詳しい方なら、「PoWだからでしょ」や「Ethereumは今後PoSに移行していくし、CO2全体の排出量に比べたら仮想通貨関係で排出されるCO2はそこまで多くない」といった考えを持っているかと思います。(なお、ここで紹介したPoWなどのコンセンサスアルゴリズムについては本筋から外れますので紹介しません)
今回は、そんな環境問題にクリプトの技術を利用して立ち向かうクリプト×環境保護のプロジェクトについて紹介していきたいと思います。
以下でCO2削減の関係の必須用語の意味を紹介しておきます。
カーボンオフセット
カーボンオフセットとは、日常生活や経済活動において排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること。
カーボンクレジット(炭素クレジット)
カーボンクレジットとは、CO2などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を政府などの機関が保証したもの。このクレジットを購入することで、カーボンオフセットを行うことができる。
カーボンオフセットが温室効果ガスの排出分を投資活動によって相殺する行為で、カーボンクレジットは、温室効果ガスを削減したことの証明書といったところですね。
クリプト×環境保護プロジェクトまとめ
それでは環境保護系のプロジェクトについて紹介したいと思います。私が調べたところ、5個のプロジェクトを確認いたしました。それらのプロジェクトをまとめたものが以下になります。
※なお、この記事を書いている時点で、追加で2プロジェクト発見しておりますので、そちらについても順次追加していきます。

思っていたより多くのプロジェクトがありますね。それでは次の項でプロジェクトを1つずつ見ていきたいと思います。
個別プロジェクト紹介
それでは個別の環境保護系プロジェクトについて簡単にその特徴を見ていきたいと思います。
Carb0n.fiは、シンガポールやASEANを中心に活動しているプロジェクトになります。カーボンクレジットNFTを利用してカーボンオフセットを実施するというスタンダードな仕組みを採用しています。なお、Carb0n.fiはシンガポールの環境保護系の団体とかなり強い繋がりがあり、すでにカーボンオフセットを購入しているようです。

他のプロジェクトが環境をイメージした緑や青を基調とした優しい色合いなのに対して、環境破壊をイメージした黒や赤を基調としたトゲトゲしい色合いなため、個人的に少し抵抗感があります。
$ZROのチャートはこちら
Dovuは、農家がCO2を削減する取り組みを実施することによって得られたカーボンクレジットをNFTとして販売するプロジェクトです。詳しくは、以下の記事で紹介していますが、DovuではすでにNFTマーケットをローンチしており、提携する農家さんのカーボンクレジットNFTを購入することができます。
EarthLoveUnitedはSavePlanetEarthのローンチパッドでローンチされたプロジェクトになります。EarthLoveUnitedは『教育・調査・イノベーション・ブロックチェーン・正義・意識の6つの観点を組み合わせることで、気候変動の解決を目指すプロジェクト』になります。
$ELUのチャートはこちら
EcoCREDITは、他のプロジェクトとの違いとして、$ecoCREDITトークン自体がカーボンクレジットと紐づいています。そのため、他のプロジェクトだと「ユーティリティトークンでカーボンクレジットNFTを購入→バーンしてカーボンクレジットを証明」という流れのところを、「ユーティリティトークンを購入→バーンしてカーボンクレジットを証明」といった流れで実施することになります。
また、ゲーム性を持たせつつ環境保護を推進するため、Ecolandsというメタバース系のサービス展開を予定しています。この点は、他のプロジェクトとは一線を画していますので、今後の盛り上がりに注目しています。
$ecoCREDITのチャートはこちら
準備中
$ENRXのチャートはこちら

ForestNFT
公式サイト(準備中) Twitter
ForestNFTは、日本発のカーボンオフセットプロジェクトになります。この記事を書いている2022年2月に開始したばかりのプロジェクトです。特徴としては、他のプロジェクトがカーボンクレジットNFTを販売するのに対し、カーボンクレジットを生み出す大元の森林のNFTを販売する点です。以下に公式ドキュメントの説明を載せています。
投資家はForest NFTを購入し保有することでCarbon Credit NFTを獲得できます。そのCarbon Credit NFTを企業などに販売することで、既存のDefiやGame-fi、従前の金融商品のように金銭的なリターンを得ることができます。また、売上の一部を森林の育林等に投資していくため、Forest NFT購入により、森林の保全や二酸化炭素の削減に寄与することができます。そして、サステイナブルな社会の実現にダイレクトに貢献できる”Plant to Earn”なサービスです。
ForestNFTの公式ドキュメントより引用
公式ドキュメントの中身もかなりしっかりしていますので、これからの発展に期待です。また、第1弾のForestNFTの販売が2月13日に予定されておりますので、気になる方は是非チェックしてみましょう。
トークンを発行する予定はありません
準備中
$JCRは4月25日にリスティング予定(ChintaiNetwork)
準備中
$KLIMAのチャートはこちら
準備中
$ELUのチャートはこちら
準備中
$NORIはまだ発行されていません
準備中
トークンを発行する予定はありません
SavePlanetEarthは、ベーシックなカーボンオフセットを支援するプロジェクトになります。特徴としては、独自の環境に優しいブロックチェーンの開発を実施していたり、環境に優しいローンチパッドを開いたりしています。詳しい内容は、以下の記事で紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。
$SPEのチャートはこちら
TanSoDAOは、2022年1月から本格的に始動したばかりのプロジェクトになります。具体的な取り組みとしては、透明性があり、CO2削減活動をした人に利益が還元されるカーボンクレジットNFTのマーケットを設けることを目指しています。
またTanSoDAOは日本向けの活動を活発に行なっています。プロジェクト名からしても日本人が運営に深く関わっている可能性もありますし、これからの活躍に注目しています。
$TNSはまだ発行されていません
準備中
$NCTのチャートはこちら
おわりに
以上環境保護系のプロジェクトについての紹介でした。環境保護系のプロジェクトの記事を書くたびに言っている気がしますが、今後環境保護の視点の重要性は増すことはあっても、下がることは考えにくいと思っています。そもそもブロックチェーンを利用しない方法が主流となる可能性もありますが、引き続き見守っていきたいですね。