目次
はじめに
こんにちは、薬学生です。
今回は近々実施される予定であるEthereumのMergeと、バリデータのためのインフラシステムを提供するssv.networkについて紹介していきます。
Mergeとは
まず、そもそもMergeとは何かを見ていきましょう。ざっくり言うと、MergeはEthereumのアップグレードで、コンセンサスメカニズムをProof of WorkからProof of Stakeに置き換えるものになります。
PoWやPoSについて詳しい解説は他のサイトで調べてもらえればと思いますが、PoWの場合、大量の電力を消費する必要があり、環境に悪いとの指摘が出ていました。一方、PoSの場合、PoWと比べて必要な消費電力を少なく抑えられることが可能であり、環境に優しいコンセンサスメカニズムだと言われています。このため、環境問題への意識の高い欧州をはじめとして世界的にPoSの実装が待ち望まれていました。
詳しいMergeの内容については、CRYPTO TIMESの以下の記事がわかりやすいと思いますのでこちらをチェックしてみましょう。
ssv.networkとは?
それではssv.networkとは何かについて紹介したいと思います。
まずssv.networkのサイトを見ると以下のように記載があります。
ssv.network is a decentralized staking infrastructure that enables the distributed operation of an Ethereum validator. An open source protocol for simple and scalable access to decentralized ETH staking for all.
ssv.network
ssv.networkはEthereumバリデータの分散運用を可能にする分散型ステーキングのインフラです。 分散型ステーキングにシンプルかつスケーラブルにアクセスするためのオープンソースプロトコルで、誰でも利用できます。
結局何ができるのか分かりにくいですね。簡単に以下の図でssv.networkの特徴を紹介します。

まず上の図がssvを利用しない場合のイメージになります。とてもシンプルな図ですね。$ETHをステーキングしている人がバリデータとしてトランザクションのバリデーションを実施することとなります。ただ、この場合の問題点として、バリデータがシステム障害などで正しくバリデーションを行えなかったりすると、報酬としてもらえる$ETHの量が減ってしまったり、最悪の場合バリデータから除名されるリスクがあります。

この問題を解決するのが、ssv.networkになります。ssv.networkでは$ETHをステーキングした方に割り当てられるプライベートキーを、独自の技術で分割シェアし、それを利用してssv.network上の複数のオペレータがバリデーションを実施できるようになります。
これによって、複数のオペレータのうち、一人がシステム障害によって正しくバリデーションを実施できなかったとしても、他のオペレータが機能することによってバリデーションを実施でき、報酬の最大化が期待できます。
詳しくは、こちらの公式サイトで確認してみましょう。
おわりに
以上、ssv.networkの紹介でした。正直、自身の理解が足りているか自信はありませんが、なんとなく雰囲気を感じ取ってもらえればと思います。