更新:2022/03/14
目次
◯はじめに
こんにちは、薬学生です。
みなさんPancakeGames(パンケーキゲームズ)をご存知でしょうか。こちらは2021年9月に始動したブロックチェーンゲーム専門のプラットフォームになります。
このPancakeGamesが出資している『SHANTI』というプロジェクトがあり、PancakeGamesと強いパートナー関係にあります。今回はこのSHANTIについて現在分かっている情報を紹介していきます。
PancakeGames
2021年から活動を開始したブロックチェーンゲーム専門プラットフォーム。トークンは$GCAKE。日本の株式会社BIGBANGと提携しており、2022年第1四半期に、一作目となるマルチハンティングRPG「SKY FRONTIER Fantasy Battle」のローンチを控えている。ゲームの他にも、レンディングサービスであるSHANTIというプロジェクトに出資しているほか、日本発のTTXというタレント×NFTを掲げるプロジェクトと提携している。
なお、PancakeGamesについてこれまでの動向をまとめた記事もありますのでぜひお読みください。
『SHANTI』とは
まずSHANTIについての公式の説明を確認してみましょう。
SHANTI is a social lending project. Through our platform, you will be able to lend money to anyone, anywhere in the world.
SHANTIのMediumより
Over 2 billion people in the world are underbanked. These people do not have access to banking services and therefore, they can not save, invest, and even borrow money. This leads to a number of crimes and does not show any significant decline.
SHANTI aims to solve this problem using crypto and blockchain technology.
SHANTIは、ソーシャルレンディングのプロジェクトです。私たちのプラットフォームを通じて、世界中の誰にでも、どこにでもお金を貸すことができるようになります。
世界には20億人以上の銀行口座を持たない人々がいます。これらの人々は銀行サービスを利用できないため、貯蓄や投資、そしてお金を借りることさえできません。そのため、多くの犯罪が発生しており、銀行口座を持たない人口はそれほど減少していない状況です。
SHANTIは、この問題を暗号技術やブロックチェーン技術を使って解決することを目指しています。
要はレンディングのプロジェクトですね。レンディングだと、AaveやCompoundといったサービスが有名かと思います。
ただ、SHANTIでお金の借り手を、サービス開始直後は銀行や仮想通貨交換業を行う金融機関に限定する予定とのことです。将来的に借り手を、安全性の観点からまず『Institution(機関)』から展開し、最終的には銀行口座を開設することが難しいような個人でもお金を借りれるようにすることを掲げています。
先ほど紹介しました『Peer to Peer(銀行などを通さず、個人間でお金のやりとりを行うこと)』のレンディングの場合、ユーザーは自身のステーク額に応じてトークンを借りることができますが、SHANTIの場合、借り手はトークンをステークしなくても、お金を借りられるという、従来型のシステムを採用するのだと思われます。この点が大きく異なりますね。
また、レンディングできるトークンは流動生がとても大きい$BTCや$USDTから対応を開始し、将来的に提携先であるPancakeGamesの$GCAKEの対応を予定しています。
なお、保有している$SHNの量によって、レンディングの年利を高めることができる仕組みにする予定とのことです。最近はveのステーブルコイン運用が盛り上がりを見せていましたので、そうした他のレンディングのTokenomicsを参考にしながら、上手なTokenomicsを構築して欲しいですね。(ve関係の話については、Rottenさんのこちらの記事がとても分かりやすかったです)
なお、以下にホワイトペーパーを載せていますので、詳しくはそちらの情報もチェックしてみてください。
また、Webサイトが2月10日に公開されています。ただWebサイトで公開されている情報はホワイトペーパーと全く同じ内容で、ページ下部のCONTACTを押すと「https://upward-test.sakura.ne.jp/shanti/contact」という「さくらインターネット」の恐らくテスト用URLに遷移したりと、まだ準備を進めている感じは否めませんので、今後の開発を待つしかないですね。ただ、ガバナンストークンである$SHNはすでに発行済ですので、そちらを購入することは可能です。
関連リンク:Twitter Medium ホワイトペーパー 公式サイト
カンボジア向け決済サービス『NutsPay』
3月に、SHANTIの最初のプロジェクトとして『NutsPay』が発表されました。こちらのプロジェクトは、カンボジア政府が世界1位を目指しているカシューナッツ市場をターゲットとした決済システムとなります。
実際のNutsPayの詳細については明らかにされていませんが、カンボジアの現地パートナーとして、女性実業家のIng Laihout氏と協力しているとのことです。こちらの女性について調べてみましたところ、JICAの記事でカシューナッツ加工業者として紹介されておりましたので、確かにカンボジアで活躍している人物であることが窺えます(なお、カンボジアは英語圏ではないため、英語表記のスペルにブレが見られます)。
また、カンボジアカシューナッツ協会は日本の農林水産省とやりとりを行なっていることから、運営に日本人が深く関わっていると予想されるSHANTIがカンボジアのカシューナッツ市場を最初のターゲットとしたことに合点がいきます(参考記事)。
いずれにしても、こちらの詳細もまだ分からない状況ですので、どうなるかは今後の発表を待って判断する必要があります。

$SHNの購入方法
では$SHNの購入方法について説明します。現状、$SHNはBSCのみです。それぞれの購入の仕方について簡単に説明します。詳しい入金の方法などは、日本語で解説記事がたくさんあるかと思いますので、ここではざっくりとした手順の紹介のみとさせていただきます。なお、こちらで紹介する手順以外の方法でも始めることは可能ですので適宜お調べの上、始めてみてください。
- 日本の仮想通貨取引所(bitFlyerやコインチェックなど)で$ETHや$XRPを購入
- BINANCEなどの海外の仮想通貨取引所に仮想通貨を送金
- BINANCEで仮想通貨を$BNB(BSCの通貨)にコンバート
- BINANCEから、MetaMaskなどのウォレットに$BNBを送金
- MetaMaskをPancakeSwapと接続
- $BNBをPancakeSwapで$SHNにスワップ
なお、$SHNのチャートについてはこちらから確認することができます。
Token Ticker: SHN
Contract Address: 0xd77fef555f2595f60c0B2289E770781A71053457
Chain: BSC Network
おわりに
以上でSHANTIについての紹介を終わりたいと思います。個人的に、従来のレンディングとは異なっていて、成功したら比較的年利が安定したりするのかなと考えたりしています。
参考:他の日本語記事
Ryohuさんという方が、SHANTIに関する記事を書いていました。気になる方はそちらもチェックしてみてください。