更新:2021/11/18
目次
はじめに
こんにちは、薬学生です。
みなさんAvalaunch(アバローンチ)をご存知でしょうか。こちらは、Avalanche上の新プロジェクトのIDO(Initial DEX Offering)をホストするローンチパッドになります。Avalanche + Launchということですね。
以前、AvalaunchとIntersolaという2つのローンチパッドについてまとめて紹介いたしましたが、今回はAvalaunchに特化して、その特徴と始め方について紹介していきたいと思います。なお、以前の記事は以下になりますのでそちらもお読みいただければと思います。
そのほか、Avalanche上のローンチパッドについてまとめた記事も書いております。そちらもぜひ読んでみてください。
Avalaunchのポイント
ずばりAvalaunchの良いポイントは、比較的少額の予算でも確実にIDOでトークンを購入できる点と IDOで売れ残ったトークンを参加者に配分する点になります。順番に紹介していきます。
少額予算で確実にトークンを購入可能
まず、一般的なローンチパッドで新規トークンを購入する方法を考えます。ざっと思いつくところでは、大きく以下のようなところかと思います。
- トークンを大量にステークし、確実に購入する
- 最小限のトークンをステークし、抽選をくぐり抜けて購入する(早い者勝ち)
- Gleamなどでタスクをこなし、抽選をくぐり抜けて購入する(早い者勝ち)
1の場合、新規トークンを購入するためには多額をステークする必要があります。例えば、RedKiteでEagleというTierに到達するためには、40,000PKFをステークする必要があり、現在の価格で約40,000ドル(440万円程度)必要となります。人によってこの金額をどう捉えるかは異なりますが、なかなか用意することが大変な金額かと思います。
また2・3の場合だと、抽選で当選しないといけないため確実にトークンを購入することができません。特に2の場合だと、わざわざある程度のトークンをステークしたのにも関わらず購入できないこととなり、かなりの機会損失と言えると思います。
では、Avalaunchではどうなっているのかと言いますと、Avalaunchの独自トークンであるXAVAをステークしていれば、ステーク量がどれだけ少なくても必ず新規トークンが配分されます。なお配分量は、ステークしたXAVAの枚数が多ければ配分量も増えますが、2倍の枚数をステークすれば2倍貰えるという訳ではありません。また、ステークしているユーザーが購入するための時間を一定時間設けてくれているので、慌てて購入する(BOTと戦う)必要がないというのも魅力的だと思います。
このように、『少額から参加可能』・『早い者勝ちではなく、購入時間が設けられている』という良いポイントがあります。
売れ残ったトークンを参加者に配分
Avalaunchでは、IDOで売れ残った新規トークンをIDOに参加したユーザーに配分するシステムを取っております。もちろん貰えるトークンの枚数としては比較的少量になりますが、ユーザーファーストな取り組みだと感じました。なお、Avalaunchでは売れ残りトークンの取り扱いについて色々と検討を実施しているとのことであり、今後はまた違ったシステムに変更になるかもしれません。
以上が、Avalaunchのポイントになります。ここでは書ききれませんでしたが、ステークしたXAVAのロック期間は2日程度で、資金の出し入れがしやすいというポイントもあったりします。
Avalaunchの始め方
それでは、Avalaunchの始め方について説明したいと思います。
大きく、『Avalanche上でXAVAを購入する』と、実際に『AvalaunchでIDOに参加する』の2つに分けて説明いたします。
AvalancheでXAVAを購入する
ではAvalaunchの独自トークンであるXAVAの購入方法について説明します。詳しい入金の方法などは、日本語で解説記事があるかと思いますので、ここではざっくりとした手順の紹介のみとさせていただきます。なお、こちらで紹介する手順以外の方法でも始めることは可能ですので適宜お調べの上、始めてみてください。
- 日本の仮想通貨取引所(bitFlyerやコインチェックなど)でETHやXRPを購入
- BINANCEなどのBSC系のウォレットにETH・XRPを送金
- BINANCEで仮想通貨をAVAX(Avalancheの通貨)にコンバート
- BINANCEから、MetaMaskなどのウォレットにAVAXを送金
- MetaMaskをPangolinと接続
- AVAXをPangolinでXAVAにスワップ
なお、XAVAのチャートについてはこちらから確認することができます。
Token Ticker: XAVA
Contract Address: 0xd1c3f94de7e5b45fa4edbba472491a9f4b166fc4
Chain: Avalanche C-Chain
AvalaunchでIDOに参加する
続いて、AvalaunchでIDOに参加するまでの流れを説明したいと思います。IDOに参加するためには以下の4つのステップが必要になります。順を追って見ていきましょう。

- 会員登録・KYC(本人確認)を行う
- ウォレット(メタマスクなど)を接続する
- 購入したXAVAをステークする
- IDOのセールに登録を行う
1.会員登録・KYCについてですが、まずAvalaunchのホームページの「1. Register and KYC」の項目の中にある「Start the KYC Process」を選択しましょう。以下のようなページに飛ぶと思いますので、そこから指示に従って手続きを進めましょう。(この手続きの中で、2.ウォレットの接続までできるかと思います)

なお、KYCとしてパスポート・運転免許証などの写真と本人写真を提出することになりますが、私自身が試した時はうまく認証してくれませんでした。認証に失敗すると、テレグラムのリンクが表示され、そこからAvalaunchのカスタマーサービスに飛べます。ここで注意いただきたいのが、公式サポートのフリをした偽者がたくさんいることです。テレグラム内で、前に他の人が「KYCに失敗した」といったコメントをして、公式サポートの担当者とやりとりをしていたのを見て、同じようにコメントしたところ、公式サポートとプロフィールが全く同じユーザーからDMが届いたり、公式を装った偽者からいきなり電話をかかってきました。こちらから連絡しない限り、公式サポートからDMが届くことはありませんのでご注意ください。
続いて、3.XAVAのステークについてですが、Avalaunchのホームページ上部の「Allocation Staking」を選択しましょう。以下のようなページが表示されますので、「Stake XAVA」の欄にステークしたいXAVAの枚数を入力し、「Deposit XAVA」を選択します(写真だとウォレットに接続していないため「Connect wallet to stake」と表示されています)。これでステークは完了です。

最後に、4.IDOのセールへの登録の仕方について説明します。Avalaunchのホームページ上部の「Sales」を選択しましょう。以下のようなページが表示されます。このうち、「Upcoming Sales」の欄に、これから実施されるIDOが表示されますので、参加したいプロジェクトを選択します。

登録ができる期間であれば、以下のように「Register」を選択すると、ポップアップが表示されますので、そこから参加したいラウンドを選択します。以下の例は、ValidatorとPublicは選択できるが、Stakingは選択できない場合になります。恐らく、ほとんどの方はValidatorとして登録していないかと思いますので、XAVAをステークしてStakingを選択するのがよいかと思います(なお、ここ数回Publicラウンドはありませんでした)。またIDOによっては、登録の際にAVAXをデポジットする必要があります(デポジットしたAVAXはIDO終了後に戻ってきます)。

以上で、AvalaunchでIDOに参加するための準備は終了です。準備が終わりましたら、選択したラウンドが開始するのを待って、自分の割当て枚数だけ新規トークンを購入しましょう。先ほどもお伝えしましたが、早い者勝ちではなく、購入時間を十分に設けてくれていますので好きなタイミングで購入できます。
新ルール「クールダウン期間」について
11月17日に、IDOに参加するためにステークするXAVAの引き出しについて、新しいルールを設けるとのアナウンスがありました。その新ルールとは、『IDOが終わった日から5日以内にXAVAを引き出す場合、ペナルティが最大10%課される』というものです。公式の説明によりますと、このペナルティ率はIDOが終わった瞬間から1秒ごとに減少していき、ちょうど5日後に0%になるとのことです。大まかな目安としましては以下の通りになります。
IDOからの経過時間 | ペナルティ率 |
---|---|
終了直後 | 10% |
1日(24h)後 | 8% |
2日(48h)後 | 6% |
3日(72h)後 | 4% |
4日(96h)後 | 2% |
5日(120h)後 | 0% |
なお、ペナルティとして徴収されたXAVAは、XAVAをステークしているユーザーに還元されることになります。これまで、IDOが終了すると同時にXAVA価格が下落するといった値動きをしていましたが、この新ルールによりXAVAの価格変動が緩やかになるのではないかと考えます。
余談ですが、このクールダウン期間についてはコミュニティからの強い要望により実現したとのことです。コミュニティの意見に耳を傾ける運営側の姿勢はとても好印象ですね。
おわりに
以上でAvalaunchについての紹介を終わりたいと思います。最近は本当にIDO界隈が賑わっているように感じます。その中でもAvalaunchは急ぐ必要がなくてとても良心的なシステムだと思いますので、ぜひ参考にしてもらえればと思います。